Linkexpress 運用ガイド
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第1章 データ転送機能> 1.3 ジョブ連携機能

1.3.3 ジョブ結果通知の有無

ジョブ結果通とは、自側ジョブ(注1)、および相手側ジョブ(注2)が、Linkexpressサーバに対してジョブの実行結果を通知する処理のことです。なお、相手側ジョブ起動でジョブ結果通知を行う場合、TCP/IP(FTP+)またはTCP/IP(HTTP系)を使用する必要があります。
Linkexpressサーバ以外の連携製品とジョブ連携を行う場合、ジョブ結果通知を行わないように指定する必要があります。例えば、グローバルサーバ/PRIMEFORCE側のジョブを起動する場合は、ジョブ結果通知なしを指定してください。

注1) 自側ジョブ起動の場合は、ジョブ結果通知ありの動作となります。ジョブ結果通知なしの指定はできません。
注2) 相手側ジョブ起動要求時、ジョブ結果通知ありが省略値の動作となります。

ジョブ結果通知の有無は以下の場所で指定します。なお、ネットワーク定義の指定値は他の指定を省略した場合に採用されます。

ジョブ結果通知あり

業務定義 : Linkexpress V4.0L10相当以前では、業務定義からジョブ結果通知の有無を指定することはできません。ネットワーク定義の指定値を利用します。業務定義では通常ジョブ結果通知ありで動作します。なお、Linkexpress V5.0L10相当以降では、ジョブ結果通知の有無を指定することができます。
転送API : exejob()関数のジョブ実行型(job_type)にDTS_API_JOBRSPを指定します。
転送コントロール : ExecuteJobメソッドのイベント通知タイミング(EventNotifyTiming)にJOBCOMPLETEを指定します。

ファイル転送コマンド : 拡張オペランド記述ファイルのjobrspオペランドにyesを指定します。
ネットワーク定義 : node定義命令のjob_typeオペランドにrspを指定します。
また、ジョブ結果通知を利用する場合、ネットワーク定義を以下のように設定してください。

ジョブ結果通知ありの場合、起動したジョブの中から必ずジョブ結果通知を発行する必要があります。ジョブ結果通知は、コマンドと利用者プログラムインタフェースを用意しています。
コマンドの場合:lxrspjobコマンドを発行します。
転送APIの場合:rspjob関数を発行します。
転送コントロールの場合:ResponseJobメソッドを発行します。

また、ジョブ結果通知未発行など、何らかの理由によりジョブ結果通知をLinkexpressサーバへ通知できない場合を考慮して、ジョブ結果待ち時間を指定してください。ジョブ結果待ち時間は、業務定義、転送API、および転送コントロールで指定できます。ジョブ結果待ち時間を省略した場合でジョブ結果通知未発行では、タイマ監視を行いませんのでジョブ起動要求が無応答状態になります。Linkexpress V5.0L10相当以降では、ジョブ起動時点から30分以内にジョブ結果通知が通知されない場合、メッセージ(TRx3014)が出力されます。ジョブ結果待ち時間が指定されている場合は、メッセージは出力されません。

ジョブ結果通知なし

業務定義 : Linkexpress V4.0L10相当以前では、業務定義からジョブ結果通知の有無を指定することはできません。ネットワーク定義の指定値を利用します。Linkexpress V5.0L10相当以降では、ジョブ結果通知の有無を指定することができます。
転送API : exejob()関数でジョブ実行型(job_type)にDTS_API_JOBNORSPを指定します。
転送コントロール : ExecuteJobメソッドのイベント通知タイミング(EventNotifyTiming)にJOBSTARTを指定します。

ファイル転送コマンド : 拡張オペランド記述ファイルのjobrspオペランドにnoを指定します。
ネットワーク定義 : node定義命令のjob_typeオペランドにnorspを指定します。
また、ジョブ結果通知を利用しない場合、ネットワーク定義を以下のように設定してください。

備考. グローバルサーバ/PRIMEFORCE上のジョブを相手側ジョブ起動で起動する場合、ジョブ結果通知なしを指定してください。


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