Linkexpress 運用ガイド
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第1章 データ転送機能> 1.2 ファイル転送機能

1.2.9 複数ファイルの一括送信

Linkexpressが提供する一括ファイル転機能は、ワイルドカード名指定された複数ファイルを一括して送信する機能です。
一括ファイル転送を利用する場合、通信プロトコにTCP/IPを指定する必要があります。
TCP/IP(FTP系)の場合、lnkexpfサービス名を使用した通信パスでのみ有効な機能です。
送信する各ファイルサイズの上限は4Gバイトです。
また、一括ファイル転送は相手システムが同じ機能をサポートしている必要があります。
一括ファイル転送機能は、Linkexpress V3.0L10相当(「マニュアル体系と読み方」の「バージョン・レベルの表記方法」参照)以降のサーバでサポートしています。

[一括ファイル転送が利用可能な機能]

一括ファイル転送は、業務定義、転送API、転送コントロール、およびファイル転送コマンドによる起動側からのファイル送信で利用できます。

[一括ファイル転送可能な条件]

Linkexpressは、ファイル転送要求で一括ファイル転送要求が指定された場合、以下の条件によるファイル転送を行います。

また、受信側システムには、一括送信するファイルサイズ合計の2倍のスペースを確保する必要があります。

[アーカイブファイル名の指定方法]

一括ファイル転送を利用する場合、ネットワーク定義でアーカイブファイル識別子名を記述します。アーカイブファイル識別子名は、起動側システムと応答側システムで同一の識別子名を指定する必要があります。
また、ファイル送信時(転送APIの場合)、仮想ファイル名にはネットワーク定義で指定したアーカイブファイル識別子名をもつアーカイブファイル名を指定する必要があります。

[一括ファイル転送の実行方法]

一括ファイル転送を利用する場合、ネットワーク定義でアーカイブファイル識別子名を記述します。アーカイブファイル識別子名は、起動側システムと応答側システムで同一の識別子名を指定する必要があります。アーカイブファイル識別子名を省略した場合、一括ファイル転送は行いません。
Linkexpressは、ネットワーク定義でアーカイブファイル識別子名が指定された通信パスのファイル転送の場合、以下の指定により、一括ファイル転送を行います。

複数ファイル名指定とは、ワイルドカード名によるファイル名の指定方法です。サブディレクトリ配下のファイルは対象外となります。なお、ディレクトリのワイルドカード指定はできません。
ネットワーク定義に指定したアーカイブファイル識別子名を使用したファイル名です。任意のファイル名が指定できます。
ネットワーク定義に指定したアーカイブファイル識別子名を使用したファイル名です。起動側より通知されたファイル名が一括ファイル転送のアーカイブファイル名である場合、一括ファイル転送となります。
起動側・応答側におけるネットワーク定義、自側ファイル名および仮想ファイル名の関係を以下に示します。

一括ファイル転送における実ファイル名とアーカイブファイル名の関係を以下に示します。

[ファイル転送コマンドの例]

[業務定義(ファイル送信イベント)の例]

[利用者プログラム(起動側送信、応答側ftrnrsp()で自側ファイル名指定)の例]


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