Linkexpress 運用ガイド
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第1章 データ転送機能> 1.2 ファイル転送機能

1.2.8 転送データの圧縮

Linkexpressが提供するデータ圧縮機能は、転送ファイルのデータ圧縮、伸長を行います。Linkexpressのデータ圧縮機能は富士通独自のSLCA方式、FLDC方式、およびHICS方式をサポートしています。どちらの圧縮機能も通信相手がLinkexpressか、またはこれらの圧縮方式をサポートしている製品の場合に有効です。

[データ圧縮の手順]

データ圧縮の方式としては、HICS方式は転送連動方式、SLCA方式とFLDC方式は転送連動方式と転送非連動方式の2種類が用意されています。

転送連動方式 :
ファイル転送処理の一環としてデータ圧縮および伸長を行う方法です。ファイル転送の際に自動的にデータを圧縮するため、利用者が圧縮および伸長作業を意識することはありません。転送連動方式の圧縮は、ファイル転送の定義時、または、実行時に圧縮の有無を指定します。
転送非連動方式 :
ユーティリティのデータ圧縮コマンドを利用して、ファイル転送処理の前後でデータ圧縮および伸長を行う方法です。データ圧縮コマンドについては、「コマンドリファレンス」の「11.1 lxcmpdtコマンド」を参照してください。SLCA方式とFLDC方式の圧縮が可能です。利用者の作業が必要ですが、転送スピードにデータ圧縮処理が影響することはありません。

[データ圧縮の適用範囲]

データ圧縮機能は、データの転送時間を短縮することが目的です。データ圧縮、伸長の処理速度より転送速度の方が遅い回線をご利用の場合に指定してください。また、転送するデータがすでに圧縮されている場合は、データ圧縮を行わないで転送してください。

[圧縮可能な相手システム]

データ圧縮機能を利用するには、自システムと相手システムの双方が、この機能をサポートしている必要があります。詳細は連携製品のマニュアルを参照してください。
転送連動圧縮の利用可能範囲は以下のとおりです。

注1) DTSはFTP+をサポートしている必要があります。なお、DB-EXPRESSはLinkexpress File TransferやDTSの機能を利用してLinkexpressと連携します。
注2) DB-EXPRESSからLinkexpress File TransferやHICSの機能を利用してLinkexpressと連携する場合、使用できません。
注3) SLCA圧縮は相手システムが以下の製品の場合に利用可能です。また、相手システムがSLCA圧縮を利用できる場合は、SLCA圧縮を推奨します。

非転送連動圧縮の利用可能範囲は以下のとおりです。

注) 製品の版数により圧縮機能および圧縮方式のサポート状況が異なります。なお、SLCA圧縮は相手システムが以下の製品の場合に利用可能です。

[データ圧縮の指定方法]

転送連動方式でデータ圧縮を行うための指定は以下のとおりです。


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