Interstage BPM Monitoring インストールガイド 9.0
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付録A 必要な資源 〜アクティビティモニタ〜> A.3 作業領域

A.3.3 サーバの作業領域の見積もり

センサーからのイベント通知は、センサーごとのイベント送信間隔に従って行われます。このため、作業領域のサイズは、以下の計算式で算出します。

必要な領域サイズ = 最大イベント量の総和 × 安全係数

■最大イベント量

最大イベント量とは、「通知件数 × 平均イベントサイズ」の最大のケースを指します。各センサーのこの値を合計することにより算出できます。

■安全係数

通知されたすべてのイベントを格納する前に、次のイベントが通知される場合も考慮して、安全係数は「2以上」の値にすることを推奨します。

■必要な領域サイズの算出例

各センサーのイベントの使用量を合計して、安全係数をかけることにより、必要な領域サイズを算出できます。センサーのイベント使用量の算出式は、「A.3.2 センサーの作業領域の見積もり」を参照してください。

各センサーの最大イベント量が、夜間の休止時間を想定した量である2.1Mバイト、センサーの数を4とすると、必要な領域サイズは、以下のようになります。

必要な領域サイズ
= 各センサーによって通知される最大イベント量の総和(2.1Mバイト × 4) × 安全係数(2)
= 16.8(Mバイト) ≒ 17(Mバイト)

■エラーを想定した見積もりの算出例

以下のようなエラーを想定した見積もりの算出例を説明します。

通常は、発生しないケースですが、「イベントの定義が存在しない」場合は、いったん発生すると、解消のための作業が完了するまで、滞留イベントがたまり続けることになります。解消のための作業が完了するまでの時間を考慮した空き容量を用意しておくことを推奨します。

あるセンサーが収集するイベントの定義が誤って削除された、1日中、エラーになり続けた場合は、以下の領域が必要です。

必要な領域サイズ
= 1回のイベント送信間隔で必要な作業領域のサイズ(354Kバイト) × エラーの時間(24 × 60)÷イベント送信間隔(2)
= 254880(Kバイト) ≒ 249(Mバイト)



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