Interstage BPM Monitoring 解説書 9.0
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第1章 BPM Monitoringの概要

1.3 システム構成

ここでは、BPM Monitoringを利用して業務のモニタリングを行うためのシステム構成について説明します。

BPM Monitoringには下図に示すように、サーバ機能とクライアント機能があります。

サーバ機能は業務のモニタリングを行い、3つのコンポーネント((1)〜(3))で構成されます。クライアント機能はセットアップなど運用管理の機能を提供しています。

また、モニタリングを行うためには、BPM Monitoringのほかにいくつかの関連製品が必要となります。

◆システム構成

BPM Monitoringのおおまかな動作を以下に示します。

  1. 監視対象の業務システムからイベントを収集します。収集したイベントはイベント格納データベースで管理します。
  2. イベント格納データベースを定期的に監視し、アラート判定や集計処理を行います。
  3. アラート内容、集計結果をダッシュボードに表示したり、メールで配信したりします。また、アラート発生を契機に、サービスバス(Interstage Service Integrator),ワークフローエンジン(Interstage BPM Flow),オンデマンドバッチ実行エンジン(Interstage Job Workload Server)を呼び出すことができます。

関連製品の概要を以下に示します。

  1. Interaction Manager

    アラート内容、集計結果を表示するために利用するソフトウェアです。ユーザ管理機能を備え、ユーザごとに表示する情報や画面レイアウトを制御することができます。

    BPM Monitoringのダッシュボードの画面は標準仕様であるPortletでも提供されており、 Interaction ManagerはPortletを表示するための実行制御を行います。

  2. イベント格納データベース

    業務イベントの格納や集計処理等に必要なRDBです。Oracle、SQL Server、Symfowareが使用できます。

  3. Interstage Navigator、Excel

    オフラインでのデータ分析に使用します。BPM Monitoringが提供するコマンドを使用することでイベント格納データベースにある情報をCSVファイルで出力することができます。これらのツールとは、このCSVファイルを経由して連携します。

上記のほかに、BPM Monitoringを使用するにはJavaの実行環境としてInterstage Application Serverが必要です。また、クライアントで動作定義を行うための実行環境としてInterstage Studioが必要です。


下へ1.3.1 機能構成の概要
下へ1.3.2 システム構成の詳細説明

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