Interstage BPM Monitoring 解説書 9.0 |
目次
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第1章 BPM Monitoringの概要 |
BPM Monitoringは、以下の特長があります。
業務データを監視し、業務活動の状況をダッシュボードとよばれる画面にグラフや表で表示できます。
例えば、売上げやオーダ処理件数などの業務データにしきい値(ルール)を設定しておくと、定期的に業務データがチェックされ、問題がある場合はアラートが表示されます。
納期遅れや売上げ数の急変などの異常を検出し、ダッシュボードやメールでアラートの内容を通知したり、サービスバス・フローエンジン・オンデマンドバッチ実行エンジンなどを呼び出したりすることができます。これにより、業務で発生する様々な問題をいち早く検知し、対応の効率化/スピードアップを図ることが可能となります。
業務プロセスがフローの形式で表示され、作業の進行状況が色で表示されます。エラーは赤、警告は黄色、正常終了は緑、作業中は青などに色分けされます。
また、業務データにしきい値を設定しておくと、しきい値を超えた場合に、赤(エラー)や黄色(警告)で表示されます。
業務データのリードタイムや、合計値などの集計を、リアルタイムにダッシュボードを通じて把握できます。グラフや表で表示するため、業務状況を容易に把握することができます。
集計処理は定期的に行われ、ダッシュボードは自動更新されるため、常に最新の状況が把握できます。
業務プロセスの分析を行い業務を改善するために、収集した業務プロセスの情報をCSVフォーマットで出力できます。この出力データをもとにしてInterstage Navigator(*)やExcelなどで、作業時間の統計、ボトルネックの検出・発生傾向、プロセス改善の結果分析など、さまざまな視点での業務プロセスの分析ができます。
*:Interstage Navigatorは、ビジネス・インテリジェンス・ソフトウェアです。
業務システムをBPM Flow、もしくはCollaborationRing PMで運用している場合には、短期間での導入が可能です。BPM Flow、CollaborationRing PMそれぞれで管理されるプロセス定義情報を業務プロセスのモデルとしてインポートできます。また、イベントデータ(*)は自動的に収集されるため、導入作業が容易です。
*:イベントデータとは、業務システム内で、いつ何が起こったかを示すデータです。
ISI(Interstage Service Integrator)は、J2EE、メインフレームといった異なる環境で動作するアプリケーションやパッケージを、サービスとして組み合わせるサービスバス製品です。BPM Monitoringでは、ISIを経由して、やり取りされるサービスの処理状況やデータそのものを、イベントとして扱うことができます。
業務システムの運用に利用されているデータベース(例えば、製品在庫データベース等)の特定項目の値を、一定の間隔でイベントとして収集できます。収集対象のデータベースシステムには、Oracle、SQL Server、Symfowareがあります。
業務システムの運用中にTextファイルに出力されるデータ(例えば、業務アプリケーションの実行ログ等)の特定項目の値を、一定の間隔でイベントとして収集できます。収集対象のTextファイルには、以下の形式があります。
*:FLAT形式とは、1レコードの中に複数の項目がある固定長のフォーマットのことです。項目1つずつに、長さ、データ型が決められていて、項目の順番も入れ替わることなく並んでいる必要があります。
富士通が提供するソリューション「Valuevision」のモニタリング機能として本製品を利用できます。Valuevisionでは、構築済の業務システムに対して、システムを再構築することなく、モニタリングを可能にします。
モニタリングしたい業務システムをモデル化(VMTツールを利用)し、イベント出力定義を行うことにより、業務システムをBPM Monitoringで可視化できます。
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