Symfoware Active DB Guard 運用ガイド
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第4章 異常時の運用> 4.10 複写先システムのRERUNログ反映の異常> 4.10.2 RERUNログ反映実行時の容量不足

4.10.2.1 データベースの容量不足

RERUNログ反映中にデータベースの容量不足を検出した場合には、メッセージを出力して、rdbbcrefコマンドが異常終了します。

データベースの容量不足に関する対処方法は、既存のデータベースの容量不足の対処方法と同じです。

メッセージに出力されているエラーメッセージからデータベース資源名の資源を特定し、以下のリカバリ方法に従って対処してください。

リカバリ方法については、“Symfoware Server 運用ガイド”を参照してください。

■データベースの再配、データベースの容量拡の場合

データベースの再配置、データベースの容量拡張の場合のリカバリ操作の流れを以下に示します。

操作の手順

複写先システム

  1. メッセージにより、異常を検出した資源を特定します。

  2. rdbbcrefコマンドの実行を停止します。

  3. rdbalmdsiコマンドまたは、rdbgcdsiコマンドなどを利用して容量拡張を行います。

  4. rdbbcrefコマンドを実行し、RERUNログの反映を再開します。

    $ rdbbcref -p RLP名 -a

■データベースの再作の場合

データベースの再作成の場合のリカバリ操作の流れを以下に示します。

操作の手順

複写元システム

  1. 利用者業務を停止します。

  2. rdbbcswhコマンドを実行して、RLCファイルの強制制交替を実施します。

    $ rdbbcswh -p RLP名
  3. rdbbcrlcコマンドを実行して、対象のRLCを退避または破棄します。

RLC退避の場合
$ rdbbcrlc -B -p RLP名 -f 出力ファイル名
RLC破棄の場合
$ rdbbcrlc -P -p RLP名
  1. rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
  2. rdbunlコマンドを実行して、DSIをアンロードします。

  3. rdbbconlineコマンドを実行して、RLPをオンラインにします。

    $ rdbbconline -p RLP名 -m capture
  4. 利用者業務を再開します。

複写先システム

  1. メッセージにより、異常を検出した資源を特定します。

  2. rdbbcrefコマンドの実行を停止します。

  3. rdbinhコマンドを実行して対象のDSIを閉塞に設定してから、rdbbcrefコマンドを実行してその他の資源の反映処理を行うとともに、対象のDSIのログ破棄を実行します。

    $ rdbbcref -p RLP名 -a -f inh
  4. rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
  5. DSIを容量が大きくなるように再作成し、複写元システムでアンロードしたデータを元にrdbsloaderコマンドを実行して創成します。

  6. rdbbconlineコマンドを実行して、RLPをオンラインにします。

    $ rdbbconline -p RLP名 -m reflect
  7. rdbbcrefコマンドを実行して、RERUNログの反映を再開します。

    $ rdbbcref -p RLP名 -a

rdbgcdsiコマンドやDSI再作成を行った場合に必要な操作として、バックアップ、メモリチューニング、最適化情報設定などを実施してください。詳細についてはSymfoware Serverのマニュアルを参照してください。


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