Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2
目次 索引 前ページ次ページ

第4部 導入(応用編)> 第10章 しきい値を定義する

10.1 しきい値監視定義

10.1.1 格納場所 

本ファイルの格納場所は以下のとおりです。

<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\alertconfig.txt

/etc/opt/FJSVssqc/alertconfig.txt

上記ファイルを以下の定義方法に従って編集してください。

上記格納場所にファイルを配置した後、本製品の定期チェック(5分間隔)により、そのファイルの存在が確認されると、自動的に取り込まれ定義内容が反映されます。したがって、ファイルの編集は別の場所で実施して、定義作業が完了した後に上記格納場所に配置してください。

10.1.2 定義方法 

本ファイルは、CSV形式のファイルです。しきい値監視する項目ごとに一行ずつ定義します。

カラム位置

説明

1

しきい値監視ID。一行毎にユニークなIDをつけてください。

2

監視する項目の「レコード番号」。レコード番号の値は下表を参照ください。

3

監視する項目の「フィールド名」+「レコード番号」。

例)レコード番号が1052のフィールド名usrprocを監視する場合は、"usrproc1052" を指定します。

フィールド名およびレコード番号の値は下表を参照ください。

4

監視するリソースのリソースIDを定義します。

リソースIDは、コンソールのドリルダウン表示で、対象ノードのコンテンツを表示することで、"リソースID" カラムから調べることができます。

また、リソースIDにはワイルドカードが使用できます。

例)リソースIDが"aaabbbccc"の場合、"aaabbbccc", "aaa*", "aa?bb?cc?", "???bbb???", "[abc]aa[abc]bb[abc]cc"などの指定が合致します。

5

通知する監視項目の名前を定義します。

6

しきい値監視を行う時間帯の開始時刻を定義します。HH:MM:SSの形式で指定します。省略することはできません。

7

しきい値監視を行う時間帯の終了時刻を定義します。HH:MM:SSの形式で指定します。省略することはできません。なお、24時間監視する場合は、開始時刻、終了時刻とも"00:00:00"を指定してください。

8

基準のサンプリング回数のうち、何回しきい値超えが発生した場合にアラーム通知するかという、しきい値超え発生回数(N)を定義します。

9

アラーム通知判定の基準のサンプリング回数(M)を定義します。なお、サンプリング回数の最大数は9、最小数は1です。1以上9以下の整数を定義してください。また、サンプリング回数が1の場合は、しきい値越え発生回数には1を定義してください。

なお、しきい値超え発生回数とサンプリング回数は、N >= M/2の関係になるよう定義してください。

10

警告(warning)しきい値

11

異常(error)しきい値

12

">" か "<" を定義します。

">" - CPU使用率など、値が大きくなった場合にアラーム通知する場合。

"<" - 空きメモリ量など、値が小さくなった場合にアラーム通知する場合。

[監視項目のレコード番号とフィールド名対応]

分類

レコード番号

フィールド名

項目の説明

Processor

1052

usrproc

ユーザモードにおけるCPU使用率。

sysproc

システムモードにおけるCPU使用率。

intproc

Unix:IO完了待ち時間。

Windows:IO中断待ち時間。

totproc

合計CPU使用率。

Memory

1053

freemem

空きメモリ。

pagins

ページイン数。

pagflts

ページフォルト数。

swapused

使用中のスワップまたはページファイル数の割合。

pagouts

ページアウトされたページ数。

Disk

1054

dskreads

ディスクからの読み込み回数。

dskwrits

ディスクへの書き込み回数。

kbread

キロバイト単位でのディスクからの読み込み回数。

kbwritn

キロバイト単位でのディスクへの書き込み回数。

dsksrvctim

Read/Writeのサービス時間。

dskwaittim

Read/Writeの待ち時間。

上記の表に示した情報は、コンソールのモニタ画面に表示される、OSに関するリソース情報です。しきい値監視では、上記以外の項目を監視することもできます。その場合は、「第23章 データフォーマット」を参照して、該当するレコード番号とフィールド名を指定してください。

10.1.3 定義例 

以下にalertconfig.txtの定義例を示します。

1, 1052, usrproc1052, Total, UserCPU, 00:00:00, 00:00:00, 1, 1, 80, 95, >

2, 1052, sysproc1052, *, SysCPU, 00:00:00, 00:00:00, 1, 1, 80, 95, >


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 & FUJITSU AUSTRALIA LIMITED 2003 - 2007