Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2
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第3部 使用手引> 第7章 コンソール

7.4 ドリルダウン表示

ドリルダウン表示では、トラブルが発生した時間を軸にして、様々な詳細情報を時系列で表示することができます。

以降でドリルダウン機能について説明します。

7.4.1 ドリルダウンツリ説明 

ドリルダウンツリーは以下のように段階的に表示されます。

段階

説明

Topツリー

ドリルダウン表示を選択した初期段階での表示状態です。

ツリーのrootであるDrillDownから、システムグループまでが表示されます。

システムグループのノードを選択すると、システムグループツリーに切り替わります。

システムグループツリー

システムグループから、配下のProxy ManagerおよびAgentまでが表示されます。

先頭には前段階のツリーに戻るBackノードが表示されます。

Proxy ManagerまたはAgentノードを選択すると、Proxy ManagerツリーまたはAgentツリーに切り替わります。

Proxy Managerツリー

Proxy Manager またはAgentから、配下の管理構成全てが表示されます。

(Storageに関しては、AffinityGroupおよびRAIDGroupも段階分けされます。)

先頭には前段階のツリーに戻るBackノードが表示されます。

Agentツリー

現在参照しているコンソールのツリーに表示されているシステムグループやAgentが、既に他の定義画面で削除されている場合などは、そのノードを選択すると、以下のメッセージが表示されてからTopツリー(初期状態)を表示します。
「存在しないノードが選択されました。初期状態でツリーを表示します。」

ツリーを構成するノードは、以下のアイコンで表示されます。

アイコン

意味

ドリルダウン表示(ツリーのroot)および各ドリルダウン表示項目を表します。

前段階のツリーに戻ることを表します。

情報をまとめて格納するフォルダを表します。

システムグループを表します。

Proxy Manager, およびAgentなどの、単体のサーバを表します。

各ミドルウェアなどで定義されているインスタンスを表します。

関連ツールを表します。

情報の設定を行うノードであることを表します。

設定の方法は定義画面と同様です。「9.2 定義画面」を参照してください。

ドリルダウンツリーでの設定は、コンソールを終了するまでの間有効です。

コンソール定義を保存することはできません。

保存を行いたい場合は、定義画面を使用してください。

7.4.1.1 ドリルダウンツリーのリロード

ドリルダウンツリーのリロードを行うには、目的に応じて以下の方法があります。

目的

方法

初期リロード

ドリルダウンタブを選択することで、ドリルダウンツリーを初期状態でリロードすることができます。

システムグループやProxy Manager、Agentツリーのリロード

システムグループやProxy Manager、Agentのツリーが表示されている場合、その対象のノードを選択することで、ツリーの階層を移動せずにリロードすることができます。

7.4.2 基本的な操作方法 

左側のドリルダウンツリーで表示対象の表示項目を選択し、右上の各種オプションを指定して、表示ボタンを押下することで、左側にドリルダウンコンテンツが表示されます。

コンテンツ作成中は、ステータスバーに「現在コンテンツを作成中です.」とのメッセージが表示されます。

当メッセージ表示中は、表示ボタンの操作はキャンセルされます。

指定するオプションには以下があります。

オプション

説明

日時

ドリルダウンの表示を行いたい機軸となる時間を選択します。

現在時刻から1週間前までが選択可能です。

デフォルトでは画面を開いた際の現在時刻です。

範囲

ドリルダウンの表示範囲を、機軸の時間から前後何分表示するかを選択します。

選択可能な表示範囲は以下です。

  • 180, 120, 60, 30, 10, 0分

デフォルトでは60分です。

なお、0分を指定した場合、日時で選択した時刻がピンポイントで表示されます。

比較日時

ドリルダウンの比較表示を行いたい時間を選択します。

現在時刻から1週間前までが選択可能です。

デフォルトでは画面を開いた際の現在時刻です。

この項目はチェックボックスをチェックした時点で有効となります。

以下のドリルダウン表示項目については、本機能は対象外です。

  • ResponseCondition
  • WebTrn
  • Interstage(TxnAnalysisSync)
  • Interstage(TxnAnalysisAsync)
  • Workload

基準

ドリルダウンの比較表示を行う際、現在の情報が比較日時の情報に対して何倍以上である場合に強調表示(赤色表示)するかを指定します。

0.001〜1000の範囲の実数が入力可能です。

この項目はチェックボックスをチェックした時点で有効となります。

1未満(0.999〜0.001)を指定した場合、その値より少ない場合に強調表示します。
例.
1/2 以下を強調表示させたい場合は 0.5 を指定してください。

デフォルト値は1倍です。

これらのオプションは、何度も同じ指定を行う必要が無い様に、一度指定して表示を行うと、別のドリルダウンに移った場合にも継承されます。

7.4.2.1 同一Agentを別画面で開 

ドリルダウンツリーでノードを選択すると、右上に「同一Agentを別画面で開く」というリンクが表示されます。

このリンクを選択することで、現在選択中のAgentが選択された状態のドリルダウンを、別のコンソールで開くことができます。

これにより、同一Agent内の他の項目をすばやく表示することが可能です。

7.4.2.2 履 

ドリルダウンツリーでノードを選択すると、右上に「履歴」というボタンが表示されます。

履歴ボタンを押下すると、ドリルダウン履歴選択画面が表示され、現在から2時間前までに表示したドリルダウンが一覧表示されます。

任意の表示対象チェックボックスをチェックし、表示ボタンを押下すると、選択したドリルダウンコンテンツを一画面で表示することができます。

これにより、複数の項目を突き合わせて確認することが可能です。

7.4.2.3 リソース表示

構成情報取得で自動生成されたManagedObjectフォルダ配下のノードには、Resourcesフォルダが直下にぶら下がるノードが存在します。

このようなノードは、リソース定義を行うことで、ドリルダウン表示のコンテンツを表示する際、特定のリソースに絞り込んだコンテンツを表示させることが可能になります。

以下に例を示します。これは、WIN_CPUBUSYノードを選択して表示したドリルダウンコンテンツの例です。

リソースノードとしてResource#0を登録することにより、#0のみを対象にコンテンツを表示可能になります。

リソースの定義方法については、「9.2.3.1.5 Resources」を参照してください。

7.4.2.4 関連ツー呼び出し 

ドリルダウンツリーの RelationTools ノードを選択すると、環境設定画面にて登録した関連ツールを呼び出すことができます。

関連ツールの定義方法については、「9.2.3.1.4 RelationTools」を参照してください。

7.4.3 コンテンツに関する操作方法 

表示されたドリルダウンコンテンツに関しての操作方法を説明します。

7.4.3.1 共通操作 

■テーブルのソート

ドリルダウンコンテンツに表示されたテーブルの、任意のカラムのヘッダ部分を選択すると、選択したカラムをキーにテーブルをソートすることができます。

ソートは昇順/降順でトグル動作します。

■Data download/Print Screen/Detailed Report

ドリルダウンコンテンツ下部には、以下のリンクが用意されています。

7.4.3.2 WebSites ツリー 

エンドユーザレスポンス情報は、WebSites直下と、WebSites配下のそれぞれのノード(URL、DNS、TCP)に、ページのダウンロードが完了となった(Webページを表示するときにエラーとなっていない、もしくは、表示を中断していない)WebページのURLを、特定のリソースとして、Resources(URL)に設定することにより、絞り込まれたコンテンツが表示されます。

ページのダウンロードが完了となっていないURLをリソースに設定した場合、該当データはなしということになり、コンテンツは表示されません。

ドリルダウン表示での特定のリソースを設定については、「9.2.3.1.7 Resources(URL)」を参照してください。

WebSites直下の特定のリソースノードを選択し、表示されるコンテンツの表中の項目の内、完了件数をクリックすることにより、新たにWindowは展開され、その完了件数の詳細がデータ一覧として表示されます。

さらに、その表中の項目の内、所要時間とクリックすることにより、Webページのデータがダウンロードされて行くシーケンスが表示されます。

7.4.3.3 Interstage(TxnAnalysis)ツリー

Interstage Application Serverから収集されたトランザクション内訳情報は、本ツリー直下のワークユニットのノードを選択することで、そのワークユニットで実行された、Webアプリケーション(サーブレット/JSP)とEJBアプリケーションの、全てのトランザクションの内訳分析情報が表示されます。

また、特定のトランザクションIDをワークユニットノード直下のTxnIDsに設定することにより、1トランザクションに絞り込まれた内訳分析情報を表示することができます。

特定のトランザクションIDの設定については、「9.2.3.1.9 TxnIDs」を参照してください。

7.4.3.3.1 トランザクション内訳分析コンテンツの見方

このコンテンツでは、各IJServer上で動作するJ2EEアプリケーションのコンポーネントごとに、コンポーネントが開始されてから終了するまでの時間がレスポンスタイム、コンポーネントが他のコンポーネントを呼び出し、制御が戻ってくるまでの時間がブロックタイムとして表示されます。

他のコンポーネントを呼出さないコンポーネントは、ブロックタイムは表示されません。

以下にコンポーネントのシーケンス図と、コンテンツの対応を示します。

ワークユニットのノードを選択した場合は、複数のトランザクションの情報が表示されます。1トランザクションごとに関連するコンポーネントは、リソースIDの中のTxnIDで示されるIDにより識別できます。

設定した特定のトランザクションIDのノードを選択した場合は、特定のトランザクションIDの情報のみが表示されます。

以下にトランザクション内訳分析のリソースIDの形式について説明します。

■リソースID形式

以下に、各コンポーネントのリソースIDの形式を示します。

7.4.3.4 TxnAnalysis(Sync)/TxnAnalysis(Async)ツリー

Interstage Business Application Server/Interstage Application Framework Suiteから収集されたトランザクション内訳情報は、TxnAnalysis本ツリー直下のTxnTimeのノードを選択することで、2種類のトランザクションについて、それぞれシステムグループ単位でのトランザクションを実行する複数サーバを通した分析結果と個々サーバでのトランザクションについての内訳分析情報を表示します。

また、特定のトランザクションIDをTxnTimeノード直下のTxnIDsに設定することにより、1トランザクションに絞り込まれた内訳分析情報を表示することができます。

特定のトランザクションIDの設定については、「9.2.3.1.10 TxnAnalysis(Sync)/TxnAnalysis(Async)の場合のTxnIDs」を参照してください。

7.4.3.4.1 トランザクション内訳分析コンテンツの見方 

このコンテンツでは、同期・非同期の2種類のトランザクションについて、それぞれ、システムグループ単位でのトランザクションを実行する複数サーバを通した分析結果と個々サーバでのトランザクションについての分析結果を以下のように表示します。また、分析結果はトランザクションが実行される、それぞれのサーバにおいて、全ての処理が完了したトランザクションについてのみ表示します。

7.4.3.5 ISIツリー 

Interstage Service Integratorから収集されたシーケンス処理件数およびキュー滞留数は、「ISI」ノード直下でシーケンス処理件数をあらわす「Sequence」ノードおよび、キュー滞留数を表す「Queue」ノードにツリーが分かれます。

「Sequence」ノード配下は、ISIのグループ名のノード、エンドポイント名のノード、およびシーケンス名のノードの3段階の構成で表示されます。

シーケンス名のノードを選択した場合、シーケンス毎の処理件数が表示されます。

エンドポイント名のノードを選択した場合、配下の全てのシーケンスの処理件数がエンドポイント単位にまとめて表示されます。

ISIのグループ名のノードを選択した場合、配下の全てのエンドポイントの処理件数がISIのグループ単位にまとめて表示されます。

「Queue」ノード配下は、ISIのグループ名のノード、およびキュー名のノードの2段階の構成で表示されます。

キュー名のノードを選択した場合、キュー毎の滞留数が表示されます。

ISIのグループ名のノードを選択した場合、配下の全てのキューの滞留数がISIのグループ単位にまとめて表示されます。

7.4.4 ドリルダウンの種 

ドリルダウンでは、以下の項目がサポートされています。

項目

概要説明

ResponseCondition

エンドユーザレスポン情報詳細

ServiceCondition

サービス稼情報詳細

WebTrn

Webトランザクション情報詳細

Windows

Windowsサーバ性情報詳細

Solaris

Solarisサーバ性能情報詳細

Linux

Linuxサーバ性能情報詳細

Interstage

Interstage Application Server性能情報詳細

Interstage(TxnAnalysis)

Interstage トランザクション内訳分析

TxnAnalysis(Sync)

Interstage Application Framework Suite トランザクション内訳分析

Interstage Business Application Server トランザクション内訳分析

TxnAnalysis(Async)

Interstage Business Application Server トランザクション内訳分析

ISI

Interstage Service Integrator性能詳細情報

Symfoware

Symfoware Server性能情報詳細

Oracle

Oracle Database Server性能情報詳細

OperationMGR

Systemwalker Operation Manager性能情報詳細

TcpNetwork

Systemwalker Resource Coordinator(Network)性能情報詳細

StorageResouce

Systemwalker Resource Coordinator(Storage)性能情報詳細

UserData

ユーザデー情報

MS-SQL

Microsoft SQL Server 性能情報詳細

MS-.NET

Microsoft .NET 性能情報詳細

SAP

SAP NetWeaver 性能詳細情報

ドリルダウンで表示される情報の詳細については、「2.4 Manager」および「第23章 データフォーマット」を参考にしてください。

データフォーマットは、ドリルダウン表示中に、右上の「リファレンス」リンクから参照することができます。


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