Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第7章 ジョブを操作する

7.8 グループを操作する

グループは、必要に応じて操作することができます。操作には、強制終了/起動/再起動/停止/停止解除/無効/無効解除/確認の8種類があります。

グループを操作する方法(3種類)、および操作の種類について説明します。

なお、グループを操作する時に、操作を確認するダイアログボックスを表示させることにより、操作ミスを防ぐことができます。設定方法など詳細は、“ジョブネット/ジョブ/グループの操作ミスを防止する”を参照してください。

 

■操作方法(3種類)

■操作の種類

グループ操作の種類を以下に示します。

強制終了:
実行中または警告状態のグループを強制的に終了させます。グループ内で実行中または警告状態のジョブネットは、すべて強制終了されます。なお、起動条件を満たしていないため実行していないジョブネットは、実行待ち状態のままとなります。

強制終了状態のグループは、新たにスケジューリングが行われた場合、実行待ちの状態に変わります。

起動:
グループを即、起動します。起動操作で起動されたグループ内のジョブネットの起動条件は、先行ジョブネットの正常終了以外は無視されます。したがって、先行ジョブネットが正常終了した時点で即起動されます。また、グループの状態に応じて、グループ起動時のジョブネット構成は以下のようになります。
本日すでに終了しているグループの場合:
終了したグループのジョブネット構成で、先頭から起動されます。
本日の起動予定のあるグループの場合:
起動予定のグループのジョブネット構成で起動されます。この場合、本来の起動予定時刻には、再度起動されません。
本日の起動予定のないグループの場合:
グループ内のすべてのジョブネット構成で起動されます。この場合、このグループは、[グループの監視]ウィンドウで監視できるようになります。
再起動:
前回実行した時に、グループ内のジョブネットが異常終了したためにグループが異常終了したり、またはグループを強制終了させたりした場合、グループを再起動します。再起動すると、異常終了または強制終了のジョブネットから実行され、状態は実行中となります。異常終了または強制終了のジョブネットがない場合、起動条件が満たされている実行待ちのジョブネットから実行されます。なお、再起動したグループ内のジョブネットの起動条件は、以下のように、そのグループが前回実行された時の条件によって異なります。
前回、スケジュールに従って実行されていた場合:
先行ジョブネットの正常終了、起動時刻、およびメッセージ事象の待ち合わせが有効になります。
前回、[起動]操作によって実行した場合:
先行ジョブネットの正常終了だけが有効になります。
停止:
グループを停止状態にします。停止したグループは、実行を一時停止され、起動条件が満たされても実行されません。
停止解除:
停止中のグループを停止解除します。グループの状態は、[停止]操作を行う前の状態に戻ります(ただし、新たにスケジュールされた場合は、実行待ちになります)。停止中に起動条件が満たされた場合、停止解除後に、そのグループは起動されます。
無効:
グループを無効状態にします。無効状態になったグループは、疑似的に正常終了したとみなされ、起動条件が満たされても実行されません。
無効解除:
無効状態のグループを無効解除します。グループの状態は、[無効]操作を行う前の状態に戻ります(ただし、新たにスケジュールされた場合は、実行待ちになります)。[無効]操作を行う前の状態が[停止中]の場合は、停止する前の状態に戻ります。また、[無効]操作を行う前の状態が[異常終了]または[強制終了]の場合は、[正常終了]となります。無効状態の時に起動条件が満たされたグループは、[無効解除]操作を行うと正常終了状態になります。
確認:
前回に異常終了および強制終了したグループを確認済の状態にします。確認操作は、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[利用機能1]シートの[スケジュールオプション]で[グループの確認操作を有効とする]を指定している場合に、有効になります。[グループの確認操作を有効とする]が指定されている場合、グループが異常終了の状態のままでは、日変わり時刻到来時または日変わり時刻を越えたサーバ部の起動時に、スケジューリングされません。異常終了したグループに対して確認操作を行うと、日変わり時刻到来時または日変わり時刻を越えたサーバ部の起動時に、当日分のスケジュールが行われます。

なお、強制終了したグループに対して確認操作を有効にするためには、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[利用機能1]シートの[スケジュールオプション]で[グループの確認操作を有効とする]に加えて[強制終了を確認操作の対象とする]も指定してください。

プロジェクト内のジョブネット/グループについて、プロジェクト単位で一括して停止、停止解除、無効、無効解除ができます。詳細は、“ジョブネット/グループを一括操作する”を参照してください。

 

■グループの状態と操作の関係

グループの各状態に対して、操作できる/できないの関係を以下に示します。

(注1)
「疑似正常」とは、「疑似正常」のジョブネットを含むグループの状態を指します。「疑似正常」と「異常終了」のジョブネットが混在する場合は、グループの状態は「異常終了」となります。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[利用機能1]シートで疑似正常状態を有効にしていない場合、「疑似正常」は正常終了として状態表示されます。

(注2)
「警告」状態とはグループ内に「警告」、「異常終了」または「強制終了」のジョブネットが存在するが、グループとしては終了状態ではない状態です。

グループに属する「異常終了」または「強制終了」状態のジョブネットを再起動した結果、グループ内に「警告」、「異常終了」または「強制終了」状態のジョブネットが存在しなくなってもグループは「警告」状態のままです。

 


グループの起動操作について

グループの起動操作については、“グループの操作と動作”を併せて参照してください。

 


Interstage属性のジョブネットを含むグループを操作する場合

Interstage属性のジョブネットが実行中であるグループを強制終了した場合、実行中だったInterstage属性のジョブネットは正常終了(終了コード:0)となり、後続のジョブネットは実行されません。グループの状態は強制終了となります。

 


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