Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第4章 ジョブをスケジュールする | > 4.3 必要に応じて行う設定 |
本日起動予定のジョブネットが、起動されないまま日変わり時刻を越えてしまった場合に、スケジュールの再作成を行わずに、翌日にスケジュールを持ち越すことができます。翌日までスケジュールを持ち越した場合、前日の残りの起動条件を待ち合わせます。
持ち越しが行われると、ガントチャートなどのジョブネット状態の監視ウィンドウやコマンドで、ジョブネットの状態を持ち越し状態として確認できます。
持ち越しの対象となるジョブネットは、以下の条件にすべて該当する場合のみになります。
[メッセージ事象発生時のみ起動]が指定されているジョブネットの持ち越しについて
[メッセージ事象発生時のみ起動]で[起動日のみ有効]が指定されているジョブネットを持ち越した場合、持ち越された日が非起動日であったときは、メッセージ事象の発生は無視されます。持ち越された日が非起動日であった場合でも、メッセージ事象の発生により、ジョブネットを起動させたいときには、あらかじめ[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[メッセージ]シートの[起動日のみ有効]を設定せずにジョブネットを登録しておいてください。
持ち越しを行う場合は、以下のどちらかの方法によって定義します。定義方法を以下に説明します。
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[基本情報]シートの[起動条件]で、[メッセージ事象発生時のみ起動]を指定した場合、以下の[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[メッセージ]シートが表示されます。
jobschsetnetコマンドによる定義方法、および定義済のジョブネットの表示方法について説明します。
時刻起動(単一起動)は、starttimeオペランドを指定して、ジョブネットの起動時間を設定します。
メッセージ事象発生時のみ起動は、msgonlyオペランドにONを設定します。
日変わり時刻到来時の持ち越し処理は、carryoverオペランドにSET(指定あり)を指定します。
jobschsetnetコマンドおよびジョブネット制御文については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“ジョブスケジューラコマンド”を参照してください。
定義済のジョブネットは、jobschprintコマンドに-a(-A)オプションまたは-rオプションを指定して表示することができます。-a(-A)オプションを指定した場合、時刻起動は“Start Time”に、メッセージ事象発生時のみ起動は“<MSG>”に、日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う指定は“Carry Over:”に表示されます。-rオプションを指定した場合、時刻起動は“starttime”に、メッセージ事象発生時のみ起動は“msgonly”に、日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う指定は“carryover”に表示されます。
jobschprintコマンドについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“ジョブスケジューラコマンド”を参照してください。
なお、日変わり時刻到来時の持ち越し処理については、メッセージ事象制御文のcarryoverオペランドにSET(指定あり)を指定し、jobschsetnetコマンドの-sentオペランドを指定して制御文を登録することもできます。
詳細については、Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“ジョブスケジューラコマンド”を参照してください。
持ち越し状態のジョブネットに対して持越解除操作を行うことにより、持ち越したスケジュールを破棄し、新たなスケジュールを作成することができます。
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