Systemwalker Operation Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 Systemwalker Operation Managerの動作環境を定義する> 2.9 イベント監視の定義【Windows版】

2.9.2 アクション実行環境の定義

アクション実行環境の定義について説明します。

■概要

イベント監視機能を使用すると、“システム異常を知らせるメッセージの出力”などのイベントが発生した時に、“システム管理者のポケットベルの呼出し”や“イベントに対処するアプリケーションの起動”といったアクションを、人手を介さずに自動的に行うことができます。イベントが発生した時に自動的にアクションを実行させるためには、あらかじめ環境設定をしておく必要があります。環境設定が必要なアクションと設定に使用するダイアログボックスを以下に示します。

■定義手順

  1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの表示

    [Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[オプション]メニューで[イベント監視の条件定義]をクリックします。

  2. [アクション環境設定]ダイアログボックスの表示

    [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューで[アクション環境設定]をクリックします。または、[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの[アクション]ボタンをクリックします。

  3. 環境の設定

    表示された[アクション環境設定]ダイアログボックスでシートを選択し、環境を定義します。

[アクション環境設定]ダイアログボックス-[メール]シート

[E-Mail]:
E-Mail送を行う場合は以下の定義を行います。
[SMTPサーバ名]:
E-Mailを送信するSMTPサーバ名を256バイト以内で指定します。
[Fromアドレス]:
デフォルトの送信元のメールアドレスを256バイト以内で指定します。
[このSMTPサーバは認証が必要]
指定したSMTPサーバを使用してメールを送信するためにPOP認証が必要な場合に指定します。通常はグレーアウトされており、Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合のみ有効です。


E-Mailの送信について

[アクション環境設定]ダイアログボックス-[ポケットベル]シート

[ポケットベルの種類]:
登録されているポケットベルの種類の一覧が表示されます。
[追加]ボタン:
ポケットベルの種類を追加します。[追加]ボタンをクリックすると[ポケットベルの種類の追加]ダイアログボックスが表示されます。

ポケットベルの種類は20個まで登録できます。

[変更]ボタン:
[ポケットベルの種類]で選択したポケットベルの送信環境定義を変更します。[変更]ボタンをクリックすると、[ポケットベルの種類の変更]ダイアログボックスが表示されます。
[削除]ボタン:
[ポケットベルの種類]で選択したポケットベルを一覧から削除します。
[詳細情報]:
[ポケットベルの種類の追加]、[ポケットベルの種類の変更]ダイアログボックスで設定した送信環境定義内容を表示します。


ポケットベルを使用する場合のモデムの設について

ポケットベルを使用する場合は、ポケットベルのアクションを実行するサーバ/クライアントにモデムが必要です。モデムを使用する場合は、COMポートに関する定義を[アクション環境設定]ダイアログボックス-[COMポート]シートで行ってください。

■[ポケットベルの種類の追加]ダイアログボック

[ポケットベルの種類]:
アクションで使用するポケットベル会社を識別するための名前を指定します。

新規に登録したポケットベルの種類を使用してアクションを実行する場合、コード変換DLL(サポート外のポケットベルのメッセージ変換用出口)をあらかじめ用意しておく必要があります。サポート外のポケットベルのメッセージ変換用出口についての詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

[詳細情報]:
以下の定義をします。
[ポケットベル会社コード]:
ポケットベル会社を識別するためのコードを1〜20の範囲で指定します。すでに使用されているコードは指定できません。

Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合は、ここで指定したコードを、Systemwalker Centric Managerのアドレス帳ファイルに登録してください。アドレス帳ファイルについての詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

[メッセージ入力までの時間]:
相手方のポケットベルの会社に接続されてから、聞こえてくる音声ガイダンスが終了しメッセージ入力が可能になるまでの時間を300秒以内で指定します。インストール時には、30秒が設定されています。

接続先の会社によって異なりますので、一度電話して入力が可能になるまでの時間を計測してください。音声ガイダンスがない場合は、時間間隔は短くなります。

[メッセージ入力までの時間]に指定した時間が正しくないと、送信されるメッセージが文字化けを起こしたり、メッセージが送信されなかったりする場合があります。

[切断までの時間]:
メッセージ入力を完了(終了記号“##”を入力)すると、ポケットベルの会社からメッセージ入力が完了した旨の音声ガイダンスが聞こえてきます。

メッセージ入力完了後、電話回線を切断するまでの時間を300秒以内で設定してください。接続先の会社によって異なりますので、一度電話して時間を確認してください。

インストール時には、8秒が設定されています。

[終了記号]:
電話からポケットベルのメッセージを入力する場合は、通常数字などを入力した後にメッセージ入力の終了を示す“##”などの終了記号を入力します。

この終了記号は、各会社によって異なるので、各ポケットベルの説明書を参照してください。

インストール時には、NTTDoCoMoと中部テレメッセージの場合、“##”が設定されています。そのほかの場合は、“#”が設定されています。

[アクション環境設定]ダイアログボックス-[COMポート]シート

[外線発信番号]:
内線を使用している場合に、外線の発信番号を設定します。直接外線につながっている場合は、この欄には何も指定しないでください。

インストール時には、0が設定されています。

[COMポート番号]:
モデムが接続されているポート番号を指定します。COM1からCOM4までが選択可能ですが、それ以外の場合は直接入力してください。新規追加は1つだけできます。初期値は、COM1が設定されています。

電源制御装置もCOMポーを使用します。電源制御を行う場合には、COMポートが競合しないように注意してください。

[モデム初期化ATコマンド]:
モデムの初期化コマンドを設定します。初期値は、“AT&f”が設定されています。

モデムの初期化コマンドの詳細は、モデムの取扱説明書を参照してください。

[発信ダイアルタイプ]:
電話回線のタイプを指定します。

初期値は、[トーン(プッシュ)]が設定されています。

[トーン(プッシュ)]:
トーン回線の場合に選択します。
[パルス]:
パルス回線の場合に選択します。


ポケットベルを使用する場合のモデムの設について

ポケットベルを使用する場合は、モデムが必要です。モデムを外付けで使用する場合には、通常COM1かCOM2のどちらかに接続します。ただし、電源制御ボックスまたはSNMPアダプタを使用する場合は、これらのハードウェアもCOMポートを使用するため、ポート番号およびIRQが競合しないように設定します。また、電源制御系のハードがCOM1を優先的に使用する場合があるため、両方の機能を使用する場合は、COM1に電源制御系のRS-232Cケーブルを接続し、COM2にモデムを接続します。

モデムが内線回線に接続されている場合について

内線交換機の仕様により、ダイアル時にモデムがダイアルトーンを検出できない場合があります。その場合には、イベントログに以下のメッセージが表示され、ポケットベルへのメッセージ送信に失敗します。このメッセージが表示される場合は、[モデム初期化ATコマンド]にダイアルトーンの検出を待たずにダイアルするコマンド(例:AT&fX3)を設定してください。コマンドの詳細については、使用するモデムの説明書を参照してください。
ソース名: MpAosfB

4109: 電話回線からダイアルトーンを検出できません。


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