Systemwalker Operation Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 Systemwalker Operation Managerの動作環境を定義する> 2.4 Systemwalker Operation Manager 共通の定義

2.4.4 利用者制限の定義

Systemwalker Operation Managerでは、サービス/デーモンが使用する資源にアクセスできるユーザを任意に設定し、利用者を制限することができます。

Systemwalker Operation Managerの利用者を制限できるのは、ファイルシステムがNTFSの場合に限ります。FATを使用している場合には利用できません。【Windows版】

■swadminグループの作成

デマンドジョブの投入、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動およびジョブスケジューラのコマンドの利用者を制限するには、swadminグルーが必要です。

■監査ログファイルの保護

監査ログファイルを保護するためには、利用者制限の定義を行ってから、以下の手順で出力先ディレクトリにアクセス権を設定してください。

監査ログファイルの出力先ディレクトリを変更した場合は、その都度、以下の設定を行う必要があります。

【Windows版】

  1. Administratorsグループに所属しているユーザでログインします。
  2. 監査ログの出力先ディレクトリのすべてのユーザ(Everyone)に対するフルコントロールのアクセス権を削除します。
  3. 監査ログの出力先ディレクトリに、swadminグループに対するフルコントロールのアクセス権を追加します。

【UNIX版】

  1. スーパーユーザでログインします。
  2. 監査ログの出力先ディレクトリをswadminグループの所有権に変更します。

    例)# chgrp swadmin /var/opt/FJSVftlo/audit

  3. 監査ログの出力先ディレクトリのアクセス権を変更します。

    例)# chmod 770 /var/opt/FJSVftlo/audit

上記のコマンドは、監査ログ出力先のディレクトリをデフォルトのまま利用している場合の例です。

■定義手順

  1. [Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウの表示

    [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの[共通パラメタ]ボタンをクリックすると、[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。

  2. 利用者制限の定義

    [swadminグループに含まれるユーザだけが、デマンドジョブの起動、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動、およびジョブスケジューラのコマンド機能が利用できるように制限する]をチェックすると、利用者をswadminグループに登録されたユーザおよびAdministratorsグループ所属ユーザ/スーパーユーザだけに制限できます。

  3. 全サブシステムの再起動

    [Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウでの設定後、[OK]ボタンをクリックすると全サブシステムが再起動されます。

◆[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンド

[Operation Manager利用者の限定]:
デマンドジョブの起動、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動およびジョブスケジューラのコマンド機能を、swadminグループに含まれるユーザおよびAdministratorsグループ所属ユーザ/スーパーユーザだけに制限したい場合に指定します。


サービス/デーモンが使用する資源のアクセス権につい


旧互換負荷分散機能を利用する場合について【Windows版】

[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウで[swadminグループに含まれるユーザだけが、デマンドジョブの起動、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動、およびジョブスケジューラのコマンド機能が利用できるように制限する]をチェックしてOperation Managerの利用者を限定した場合、旧互換負荷分散機能は利用できません。
Systemwalker Operation Manager V11.0L10/11.0 以降で提供される、分散実行機能は利用可能です。


拡張ユーザ管理機能を利用する場合について【UNIX版】

拡張ユーザ管理機能を有効としている場合、Operation Managerユーザに対応づけられたOSユーザが、利用者制限の定義の対象となります。

拡張ユーザ管理機能を有効としている場合で、[Operation Manager利用者の限定]のチェックボックスをチェックした場合は、以下のようにアクセス権が決定されます。

  1. 対応づけられたOSユーザがswadminグループに所属しているかチェックされます。
  2. swadminグループに所属していることが確認された場合、プロジェクトにアクセス権があるかどうかチェックされます。
  3. アクセス権がある場合、デマンドジョブの投入、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動およびジョブスケジューラのコマンドが利用できます。


ジョブを投入する場合について【Windows版】

[Operation Manager共通パラメタの定義]ウィンドウで[swadminグループに含まれるユーザだけが、デマンドジョブの起動、ジョブ実行制御属性のジョブネット起動、およびジョブスケジューラのコマンド機能が利用できるように制限する]をチェックしてOperation Managerの利用者を限定し、かつ、以下のユーザにswadminグループに所属するドメインユーザを指定した場合、ジョブを正常に投入するために、指定したドメインユーザを[ジョブ所有者情報の定義]ウィンドウで、登録しておく必要があります。

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