Systemwalker Operation Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第2章 Systemwalker Operation Managerの動作環境を定義する | > 2.2 システムの定義 |
Systemwalker Operation Managerを安定した状態で動作させるため、UNIX版の場合は、システムパラメタのチューニングを行う必要があります。
システムパラメタの設定方法の詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
Solaris 7/8/9では以下のシステムパラメタをチューニングします。
ジョブスケジューラはサブシステムごとに共有メモリを利用しています。/etc/systemファイルにshminfo_shmmniを設定している場合、サブシステム数分(サブシステム×1)を加算してください。この値が不足している場合、ジョブスケジューラデーモンは起動できません。
/etc/systemファイルにshminfo_shmmaxを設定している場合、50000バイト以上の値を設定してください。正しく設定されていない場合、ジョブスケジューラデーモンは起動できません。
同時実行するジョブネットおよびジョブが多い場合や、メッセージ起動のジョブネットが多い場合、ジョブネットおよびジョブの起動が遅れたり、ジョブ実行制御属性のジョブの状態が、ジョブスケジューラで正しく認識できなかったりすることがあります。
この場合は、以下の方法でメッセージキューを拡張してください。
/etc/systemファイルに以下の設定を追加し、ファイルの編集後にシステムを再起動してください。
set msgsys:msginfo_msgtql=同時起動ジョブネット数(注1) × 4 |
Systemwalker Operation Managerでは、以下のセマフォリソースを使用しています。
システムパラメタ |
値 |
加算/最大値 |
semsys:seminfo_semmni |
2 |
加算 |
semsys:seminfo_semopm |
2 |
最大値 |
semsys:seminfo_semmns |
2 |
加算 |
semsys:seminfo_semmnu |
2 |
加算 |
semsys:seminfo_semume |
2 |
最大値 |
semsys:seminfo_semmsl |
1 |
最大値 |
表の加算/最大値に応じて、システムパラメタの値を変更してください。値の変更後は、システムを再起動してください。
他製品とともに運用する場合は、他製品の最大値と合わせてシステムパラメタをチューニングしてください。
Solaris 10には、プロジェクトという概念があります。Systemwalker Operation Managerは、以下のプロジェクトで動作します。
OS初期設定状態で存在するデーモンなどが動作するプロジェクト
OS初期設定状態でroot権限により動作するプロセスが所属するプロジェクト
Solaris 10では以下のシステムパラメタをチューニングします。
ジョブスケジューラは共有メモリを利用しています。/etc/projectファイルのsystemおよびuser.rootエントリのproject.max-shm-memoryは、以下の値で設定してください。正しく設定されていない場合、ジョブスケジューラデーモンは起動できません。
project.max-shm-memory = OS物理メモリサイズ(バイト)/4+50000×利用サブシステム数(注) 以上の値 |
/etc/projectファイルの設定値を、以下の値にしてください。
process.max-msg-qbytes=(privileged,同時起動ジョブネット数(注1)×200(注2),deny) |
十分に検証を行って、適切な値を設定してください。
max-msg-qbytes:64KB
max-msg-ids:128
プロジェクト設定値 |
値 |
加算/最大値 |
OS初期値 |
project.max-sem-ids |
2 |
加算 |
128 |
process.max-sem-ops |
2 |
最大値 |
512 |
process.max-sem-nsems |
1 |
最大値 |
512 |
システムパラメタをチューニングする場合は、表の加算/最大値に応じて、システムパラメタの値を変更してください。
他製品とともに運用する場合は、他製品の最大値と合わせてシステムパラメタをチューニングしてください。
/etc/projectファイルのsystemとuser.rootエントリに以下を追加してください。
プロジェクト設定値 |
値 |
加算/最大値 |
OS初期値 |
process.max-stack-size |
2000000 |
最大値(注) |
8 |
注)Systemwalker Operation Managerのみで運用する場合は、システムのデフォルト値のままで問題ありません。他製品とともに運用する場合は、他製品の最大値と合わせてシステムパラメタをチューニングしてください。
以下は、同時起動ジョブネット数800、利用サブシステム数5の場合の設定例です。物理メモリは、1Gを搭載しています。
system:0:System account:::project.max-msg-ids=(privileged,148,deny);process.max-msg-qbytes=(privileged,225536,deny);project.max-sem-ids=(privileged,130,deny);process.max-sem-ops=(privileged,512,deny);process.max-sem-nsems=(privileged,512,deny);project.max-shm-memory=(privileged,268485456,deny);process.max-stack-size=(basic,8388608,deny);; |
UP-UXでは以下のシステムパラメタをチューニングします。
同時実行するジョブネットおよびジョブが多い場合や、メッセージ起動のジョブネットが多い場合、ジョブネットおよびジョブの起動が遅れたり、ジョブ実行制御属性のジョブの状態が、ジョブスケジューラで正しく認識できなかったりすることがあります。
この場合は、以下の方法でメッセージキューを拡張してください。
システムの管理マネージャなどを使用して、以下のカーネルパラメタを変更し、カーネルを再作成してください。
msgtql 同時起動ジョブネット数(注1) × 4 |
Linux/Linux for Itaniumでは以下のシステムパラメタをチューニングします。
同時実行するジョブネットおよびジョブが多い場合や、メッセージ起動のジョブネットが多い場合、ジョブネットおよびジョブの起動が遅れたり、ジョブ実行制御属性のジョブの状態が、ジョブスケジューラで正しく認識できなかったりすることがあります。
この場合は、以下の方法でメッセージキューを拡張してください。
/etc/sysctl.confファイルに以下の設定を追加し、ファイルの編集後にシステムを再起動してください。
kernel.msgmnb = 同時起動ジョブネット数(注1) × 200(注2) |
[EE]
Linux版およびLinux for Itanium版で複数サブシステム運用を行う場合、使用されるメッセージキューの数は、サブシステム数の4倍になります。そのため、使用可能なメッセージキューの最大数をオーバーしてしまい、サブシステムの起動ができなくなることがあります。 この場合は、/etc/sysctl.confファイルに以下の設定を追加し、システムで使用可能なメッセージキューの最大数を拡張してください。ファイルの編集後にはシステムを再起動してください。 kernel.msgmni=(使用可能なメッセージキューの最大数)
Systemwalker Operation Managerでは、以下のセマフォリソースを使用しています。
各パラメタ値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4 |
システムパラメタ |
値 |
加算/最大値 |
para1 |
1 |
最大値 |
para2 |
2 |
加算 |
para3 |
2 |
最大値 |
para4 |
2 |
加算 |
表の加算/最大値に応じて、システムパラメタの値を変更してください。値の変更後は、システムを再起動してください。
他製品とともに運用する場合は、他製品の最大値と合わせてシステムパラメタをチューニングしてください。
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