Netcompo FNA-LAN 説明書 |
目次
![]() ![]() |
Netcompo FNA-LANの起動、停止、および状態表示の方法について説明します。
なお、環境構築の章で説明されている環境がすべて定義されていることを前提としています。
FNA-LANの起動はシステム立ち上げ時に自動的に行われます。
システム立ち上げ時に、/opt/FSUNnet/bin/lndfinitスクリプトが次の形式で起動されることにより、FNA-LANの起動処理を行います。
lndfinitコマンドの詳細については、“3.3.2 コマンドリファレンス”を参照してください。
以下のコマンドでFNA-LANを起動することができます。
/opt/FSUNnet/bin/lndfinit start
Netcompo FNA-LANの停止はシステムが停止する際、自動的に行われます。
システムが停止する場合に、/opt/FSUNnet/bin/lndfinitスクリプトが次の形式で起動されることにより、FNA-LANの停止処理を行います。
lndfinitコマンドの詳細については、“3.3.2 コマンドリファレンス”を参照してください。
以下のコマンドでFNA-LANを停止することができます。
/opt/FSUNnet/bin/lndfinit stop
FNA-LANの状態を表示方法について説明します。FNA-LANの動作状況は、/opt/FSUNnet/bin/lndfstatコマンドによって確認できます。
lndfstatコマンドの詳細については、“3.3.2 コマンドリファレンス”を参照してください。
lndfstatコマンドを使用した表示例を以下に示します。
lndfinit − FNA-LANの活性・非活性コマンド
/opt/FSUNnet/bin/lndfinit [start|stop]
本コマンドは、環境定義されたすべてのインタフェースの活性・非活性を行います。
活性化時は、環境定義されたすべてのDFCパス情報をLNDFCドライバへ設定し、全インタフェースを使用可能な状態にします。
非活性化時は、活性化されたすべてのインタフェースの非活性化を行います。
本コマンドは、スーパ・ユーザ資格で発行します。
活性化時、例として以下のメッセージが標準出力されます。
非活性化時は、何も表示されません。
Hostname自ホスト名が表示されます。
Network自ホストに対応するネットワーク名が表示されます。
Addr自ホストのDSLINKアドレス(MACアドレス)が表示されます。
Statusインタフェースの状態が表示されます。なお、表示される状態には以下のものがあります。
INITIAL : 初期状態
ATTACH : 使用インタフェースをアタッチ中
BIND : サービスアクセスポイントをBIND処理中
IDLE : インタフェース使用可能状態(LNDFCドライバがインタフェースを使用していません。)
UP : インタフェース使用可能状態(LNDFCドライバがインタフェースを使用中です。)
UNBIND : サービスアクセスポイントをUNBIND処理中
DETACH : 使用インタフェースをデタッチ中
lndfconfig − インタフェースの活性・非活性コマンド
/opt/FSUNnet/bin/lndfconfig インタフェース名 [ホスト名|down]
本コマンドは、指定したインタフェースの活性・非活性を行います。
活性化時は、指定したインタフェースのDFCパス情報をLNDFCドライバへ設定し、インタフェースを使用可能な状態にします。
非活性化時は、指定したインタフェースの非活性化を行います。
障害発生時、本コマンドを使用することでインタフェースの再立ち上げが可能です。
本コマンドは、スーパ・ユーザ資格で発行します。
本コマンドは、lndfinitコマンドにより活性化された状態でのみ実行することができます。
システム立ち上げ時、環境定義異常等で活性化が失敗した場合、あるいはlndfinitコマンドにより非活性化されている状態で、本コマンドを使用して特定のインタフェースを活性化することはできません。
活性化時、例として以下のメッセージが標準出力されます。
非活性化時は、何も表示されません。
Hostname自ホスト名が表示されます。
Network自ホストに対応するネットワーク名が表示されます。
Addr自ホストのDSLINKアドレス(MACアドレス)が表示されます。
StatusLNDFCドライバの状態が表示されます。なお、表示される状態には以下のものがあります。
INITIAL : 初期状態
ATTACH : 使用インタフェースをアタッチ中
BIND : サービスアクセスポイントをBIND処理中
IDLE : インタフェース使用可能状態(LNDFCドライバがインタフェースを使用していません。)
UP : インタフェース使用可能状態(LNDFCドライバがインタフェースを使用中です。)
UNBIND : サービスアクセスポイントをUNBIND処理中
DETACH : 使用インタフェースをデタッチ中
lndfstat − FNA-LANの状態表示コマンド
/opt/FSUNnet/bin/lndfstat [-l|-a]
本コマンドは、LNDFCドライバの内部状態、DFCパス状態、下位インタフェースの状態をオプションの指定により表示します。
オプションには次のものが指定できます。
-l : インタフェースの状態を表示します。また、インタフェースが実際に使用しているDSLINKアドレスも合わせて表示します。
-a : DFCパスに関するDA(相手DSLINKアドレス)、SA(自DSLINKアドレス)、DPA(相手プロセスアドレス)、SPA(自プロセスアドレス)、インタフェース名、DFCパス状態を表示します。
指定なし : DFCパスに関する相手ホスト名、自ホスト名、インタフェース名、DFCパス状態を表示します。
本コマンドは、スーパ・ユーザ資格で発行します。
オプションなし、または-aオプションで本コマンドを実行した場合、LNDFCドライバの上位となるドライバが活性化され、LNDFCドライバに対してBIND要求したDFCパスのみを表示します。このため、上位ドライバ(FNA-BASE)が未起動の状態で本コマンドを実行した場合、何も表示されないことがあります。
DFCパスが存在しないことを示します。
dest_hostname自ホストが接続する相手ホスト名の先頭16文字が表示されます。
src_hostname自ホスト名の先頭16文字が表示されます。
interface自ホストが使用するインタフェース名が表示されます。
path_statusDFCパスの状態が表示されます。なお、表示される状態には以下のものがあります。
initial : DFCパス初期状態
cnct... : 発呼状態
...cnct : 着呼処理中(CNCT受信中)
disc... : DFCパス切断要求中
...disc : DFCパス切断処理中(DISC受信中)
dfc error : DFCエラー発生、初期化処理待ち状態
active : DFCパス確立状態
dest_addr(hostname)自ホストが接続する相手DSLINKアドレスおよび相手ホスト名の先頭8文字が表示されます。
src_addr(hostname)自DSLINKアドレスおよび自ホスト名の先頭8文字が表示されます。
dpa/spa相手プロセスアドレス(dpa)と自プロセスアドレス(spa)が表示されます。
interdface自ホストが使用するインタフェース名が表示されます。
path_statDFCパスの状態が表示されます。なお、表示される状態には以下のものがあります。
initial : DFCパス初期状態
cnct... : 発呼状態
...cnct : 着呼処理中(CNCT受信中)
disc... : DFCパス切断要求中
...disc : DFCパス切断処理中(DISC受信中)
dfc error : DFCエラー発生、初期化処理待ち状態
active : DFCパス確立状態
- -lオプションの場合
interdface自ホストが使用するインタフェース名が表示されます。
phys_addr下位ドライバ(le/hmeなど)が実際に使用しているDSLINKアドレスを表示します。
statusLNDFCドライバの状態が表示されます。なお、表示される状態には以下のものがあります。
initial : 初期状態
attach : 使用インタフェースをアタッチ中
bind : サービスアクセスポイントをBIND処理中
idle : インタフェース使用可能状態(LNDFCドライバがインタフェースを使用していません。)
up : インタフェース使用可能状態(LNDFCドライバがインタフェースを使用中です。)
unbind : サービスアクセスポイントをUNBIND処理中
detach : 使用インタフェースをデタッチ中
トレースは、保守用の機能です。
トレースコマンドは、スーパ・ユーザ資格で発行します。
![]()
- トレースを使用した場合、CPU負荷が高くなり、性能が低下する可能性があります。
以下の形式でトレースを開始します。
-a : 全データを採取する場合に指定します。省略した場合は、データの32バイトだけ採取します。
-m : 主記憶領域に採取するトレースバッファのサイズを、キロバイト単位で8〜256の範囲で指定します。指定がない場合は、8Kバイトです。
-b : ロギングファイルの最大サイズをキロバイト単位で8〜1000の範囲で指定します。指定がない場合は、8Kバイトです。
以下の形式でトレースを停止します。
以下の形式でトレース結果を標準出力へ出力します。
通信障害時には、以下の手順で復旧を行います。なお、復旧処理はスーパ・ユーザ資格で行う必要があります。
回線を使用しているアプリケーションを停止します。
アプリケーションの停止方法については、各アプリケーションの説明書を参照してください。
上位プロトコル(FNAなど)を停止します。
上位プロトコルの停止方法については、各上位プロトコルの説明書を参照してください。
FNA-LANを停止します。
停止方法は、“3.3.1.2 停止”を参照してください。
特定のインタフェースを停止する場合は、“3.3.2.2 lndfconfigコマンド”を参照してください。
FNA-LANを再起動します。
lndfinitコマンドで停止した場合の起動方法は、“3.3.1.1 起動”を参照してください。
lndfconfigコマンドで特定のインタフェースを停止した場合の起動方法は、“3.3.2.2 lndfconfigコマンド”を参照してください。
上位プロトコル(Netcompo FNA-BASEなど)を起動します。
上位プロトコルの起動方法については、各上位プロトコルの説明書を参照してください。
回線を使用するアプリケーションを起動します。
アプリケーションの起動方法については、各アプリケーションの説明書を参照してください。
目次
![]() ![]() |