Netcompo FNA-LAN 説明書 |
目次
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本章では、エディタを使用して環境設定を行う方法について説明します。
メニューによる設定については、“3.1 環境構築 メニューによる環境設定”を参照してください。
環境定義に必要なファイルは以下のとおりです。
各ファイルの定義について以下で説明します。
このファイルには、FNA-LANが使用するインタフェースを活性化するための定義として、インタフェース名とホスト名の対応を定義するものです。このファイルの定義は省略できません。
あらかじめ、このファイルに以下の定義サンプルが用意されているので、定義サンプルの行を複写してから定義を行ってください。
インタフェース名を指定します。
インタフェース名は、デバイスドライバ名(le、hmeなど)とインスタンス番号で構成されています。
自ホスト名を1文字以上32文字以内で設定します。
先頭が英字で始まり、英数字およびアンダーバー“_”、ハイフン“-”が使用できます。
複数のインタフェースを定義する場合、それぞれのインタフェースに対応するホスト名は一意となるように設定してください。
上位にNetcompo FNA-BASEを使用する場合は、ホスト名を8文字以内で設定してください。
例として、使用するインタフェースがhme0、自ホスト名がmyhost1の場合の定義例を以下に示します。
インタフェースごとにLNDFC手順情報を定義します。このファイルの定義は省略できません。
あらかじめ、このファイルに以下の定義サンプルが用意されているので、定義サンプルの行を複写し、通信形態に合わせた設定を行ってください。
エントリの形式を以下に示します。
各パラメタについて以下に説明します。
インタフェース名を指定します。
インタフェース名は、“/etc/opt/FSUNnet/lndfc/lndfc.config”ファイルで定義したインタフェース名を指定します。
CNCT(接続要求)コマンドの再送回数を指定します。
指定可能範囲は、0〜255です。標準値は、7です。
0を指定すると、CNCTコマンドの再送が無限回になります。
DISC(切断要求)コマンドの再送回数を指定します。
指定可能範囲は、0〜255です。標準値は、7です。
0を指定すると、DISCコマンドの再送は行われません。
SD(送信データ)コマンドの再送回数を指定します。
指定可能範囲は、0〜255です。標準値は、7です。
0を指定すると、データの再送は行われません。
ENQ(応答問い合わせ)コマンドの再送回数を指定します。
指定可能範囲は、0〜255です。標準値は、29です。
0を指定すると、ENQコマンドの再送は行われません。
同一データ受信の再試行回数を指定します。
指定可能範囲は、0〜255です。標準値は、7です。
0を指定すると、相手装置より同一データを受信した場合、直ちにデータリンクが切断されます。
相手ビジィ発生時の問い合わせ再送回数を指定します。
指定可能範囲は、0〜255です。標準値は、29です。
0を指定すると、相手装置でビジィが発生した場合、直ちにデータリンクが切断されます。
IDQ(ID交換要求)コマンドの再送回数を指定します。
指定可能範囲は、0〜255です。標準値は、7です。
0を指定すると、IDQコマンドの再送は行われません。
CNCT(接続要求)コマンドの再送間隔を“表3.2. 1 LNDFCプロトコル使用時のタイムコード表”で指定します。
標準値は、08(1秒)です。
設定値 |
時間 |
設定値 |
時間 |
00 |
0秒または時間監視なし |
0d |
指定不可 |
01 |
50ms |
0e |
4秒 |
02 |
100ms |
0f |
6秒 |
03 |
200ms |
10 |
8秒 |
04 |
250ms |
11 |
10秒 |
05 |
300ms |
12 |
20秒 |
06 |
500ms |
13 |
25秒 |
07 |
900ms |
14 |
30秒 |
08 |
1秒 |
15 |
40秒 |
09 |
1.2秒 |
16 |
50秒 |
0a |
1.5秒 |
17 |
60秒 |
0b |
2秒 |
18 |
70秒 |
0c |
3秒 |
19 |
100秒 |
DISC(切断要求)コマンドの再送間隔を“表3.2. 1 LNDFCプロトコル使用時のタイムコード表”で指定します。
標準値は、08(1秒)です。
SD(送信データ)コマンドの再送間隔を“表3.2. 1 LNDFCプロトコル使用時のタイムコード表”で指定します。
標準値は、08(1秒)です。
ENQ(応答問い合わせ)コマンドの再送間隔を“表3.2. 1 LNDFCプロトコル使用時のタイムコード表”で指定します。
標準値は、08(1秒)です。
相手ビジィ発生時の問い合わせ再送間隔を“表3.2. 1 LNDFCプロトコル使用時のタイムコード表”で指定します。
標準値は、08(1秒)です。
IDQ(ID交換要求)コマンドの再送間隔を“表3.2. 1 LNDFCプロトコル使用時のタイムコード表”で指定します。
標準値は、08(1秒)です。
データ送信(SD)時のウィンドウサイズを指定します。
指定可能範囲は、1〜255です。標準値は、3です。
spa(Source Process Address)を指定します。
必ず01を指定してください。
無通信監視時間を“表3.2. 1 LNDFCプロトコル使用時のタイムコード表”で指定します。
標準値は、00(0秒:監視しない)です。
本パラメタに00以外を指定する場合、各再送間隔で指定した時間より長い時間を指定してください。
無通信監視時間タイムアウト後、相手装置に対して問い合わせを行うか、行わないかを指定します。
無通信監視時間に00(0秒:監視しない)以外の値を指定した場合、本パラメタは有効となります。
本パラメタには、以下の値が指定できます。
0 : 相手装置に問い合わせを行わない
1 : 相手装置に問い合わせを行う
本パラメタに0を指定した場合、無通信監視タイムアウト発生後、直ちにデータリンクを切断します。
本パラメタに1を指定した場合、無通信監視タイムアウト発生後、相手装置の稼働状態を知るためENQ(応答問い合わせ)コマンドを送信し、問い合わせを行います。
ENQコマンドの再送間隔および再送回数は、tenqおよびcenqパラメタで指定された値で動作します。
標準値は、0です。
使用するインタフェースがhme0であり、パラメタを標準値で定義した場合の定義例を以下に示します。
このファイルでは、ネットワーク名とネットワークIDの対応を定義します。このファイルの定義は省略できません。
ネットワーク名は、構成されるそれぞれのネットワーク単位に論理的な名前を設けたものであり、ネットワークIDは、ネットワーク名に付随するID情報です。
ネットワーク名とネットワークIDは1対1に対応させる必要があり、複数のネットワーク名に対して同じネットワークIDを定義したり、同じネットワーク名に複数の異なるネットワークIDを定義することはできません。
あらかじめ、このファイルに以下の定義サンプルが用意されているので、定義サンプルの行を複写し、通信形態に合わせた設定を行ってください。
エントリの形式を以下に示します。
各パラメタについて以下に説明します。
ネットワーク名を1文字以上32文字以内で設定し、一意でなければなりません。
先頭は英文字で始まり、空白(スペース)、漢字、記号は使用できません。
ネットワーク名に対応するネットワークIDを指定します。ネットワークIDは、01〜99の10進数で定義し、一意でなければなりません。
例として、ネットワーク名をlannet1、ネットワークIDを01した場合の定義例を以下に示します。
自ホストおよび接続する相手ホストの情報を定義します。このファイルの定義は省略できません。
あらかじめ、このファイルに以下の定義サンプルが用意されているので、定義サンプルの行を複写し、通信形態に合わせた設定を行ってください。
エントリの形式を以下に示します。
各パラメタについて以下に説明します。
自ホスト名、および接続する相手ホスト名を1文字以上32文字以内で設定します。
先頭が英字で始まり、英数字およびアンダーバー“_”、ハイフン“-”が使用できます。
定義済のホスト名は設定できません。
自ホスト名の場合は、“/etc/opt/FSUNnet/lndfc/lndfc.config”ファイルで定義した自ホスト名を指定します。
ただし、上位にNetcompo FNA-BASEを使用する場合は、ホスト名を8文字以内で設定してください。
ネットワーク名を定義します。ネットワーク名は、通常インタフェース単位に定義します。1つのインタフェースに定義する自ホストと、通信する相手ホストとを 1つのネットワークと位置づけ、両方のホストに同じネットワーク名を定義します。
それぞれのホストが構成されるネットワークのネットワーク名を指定してください。
また、ネットワーク名には、“/etc/opt/FSUNnet/lndfc/networks”ファイルで指定したネットワーク名を指定してください。
自ホストおよび相手ホストのDSLINKアドレス(MACアドレス)を定義します。
アドレスは16進数12桁で定義します。
例として、自ホスト名をmyhost1、接続する相手ホスト名dsthost1、ネットワーク名をlannet1とした場合の定義例を以下に示します。
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