Netcompo WAN制御 説明書
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上へ第6章 環境構築5 ISDN

6.3 /etc/opt/FJSVwan/etc/isdn/uconfig

uconfigファイルは、上位ライン(=デバイス)ごとの制御情報を定義するものです。ネットワーク活性化時に、uconfigファイルは、isdnconfigコマンドから参照されます。エントリの形式を以下に示します。

image

各設定情報は、すべて定義必須です。各設定情報を説明します。

注意
上位ライン名の直後は、スペースかタブで区切って記述してください。先頭のインタフェース種別以外の各設定は、":"で区切って記述してください。また、パラメタ値とその次の":"については1行内に納めてください(改行してはいけません)。
アダプタ記述は定義するアダプタ枚数分記述する必要があり、記述と記述の間は改行してください。
行の先頭についてはスペース、タブは設定可能ですが、行中のスペース、タブは設定できません。また、行の終わりはスペースまたはタブとせず、":"で改行してください。
コメント行は、行の先頭またはスペース、タブを入力後、"#"を記述してください。ただし、パラメタ記述行内にコメントを記述してはなりません。

使用する回線種別により、定義を変更しなければならないパラメタは異なります。下記の表を見て、変更が必要なパラメタだけ、それぞれの回線種別の設定例から書き換えてください。また、パラメタの詳細は、“付録C.2 ISDNパラメタリファレンス”を参照してください。

変更パラメタ一覧

通信手順

パラメタ番号

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

回線交換

 

 

 

 

パケット交換

 

回線交換パケット

 

 

 

 

高速ディジタル伝送サービス

 

 

 

 

 

 

 

以下に、使用する回線種別ごとの定義例を示します。

回線交換の場合

image

パケット交換の場合

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回線交換パケットの場合

image

高速ディジタル伝送サービスIインタフェースの場合

image

6.3.1 line

上位ライン名を記述します。
本ライン名は、HDLCのconfigファイル中のライン名と同一でなければなりません。
すでに、uconfigファイルに定義されている上位ライン名は、指定できません。

6.3.2 ltype

回線種別を指定します。
csb:回線交換
psb:Bチャネルパケット交換
psd:Dチャネルパケット交換
csp:回線交換パケット
s:高速ディジタル伝送サービスIインタフェース

6.3.3 dsclin

使用呼制御チャネルライン名を記述します。
lconfigファイルで指定した呼制御チャネルライン名と同一でなければなりません。

6.3.4 mydial

ISDN網への加入時の自局ダイヤル番号(市外局番を除く)を64桁以内で指定します。
省略時は@を指定します。
代表選択サービスを使用する場合は、必ず@を設定しなければなりません。番号のコードは0〜9を使用できます。

6.3.5 mysub

自局サブアドレスを相手ホストの設定に合わせて以下のように指定します。
省略時は@を指定します。回線交換・回線交換パケットの上位ラインが合わせて2本以上、またはパケット交換の上位ラインが2本以上ある場合は設定するようにしてください。

自局サブアドレス種別1(kind1)が84、88
:19桁以内。番号コードは、0〜9以外は指定できません。

自局サブアドレス種別1(kind1)がbcd
:4桁以上40桁以内の偶数桁。番号コードは、回線交換の場合0〜9、A〜F以外は指定できません。最初の2桁はAFIコードとして使用されます。必ず、最初の2桁は50以外としてください。

6.3.6 kind1

自局サブアドレス種別1を相手ホストに合わせて指定します。
回線交換・回線交換パケットの場合、通常84または88を指定してください。
84:84年度勧告版(IA5)
88:88年度勧告版(ISO8348/AD2)
bcd:16進数

6.3.7 kind2

自局サブアドレス種別2を自局サブアドレス種別1の設定値により指定します。自局サブアドレス種別1が84、88の場合、必ずnsapを指定してください。
nsap:NSAP形式
user:ユーザ特有形式

6.3.8 chlin

使用通信チャネルライン名を指定します。指定しない場合は@を設定します。設定する場合は、lconfigで設定した値と一致していなければいけません。

6.3.9 pvc

バーチャルコールサービスを指定します。

vc:相手選択接続(バーチャルコール)
pvc:相手固定接続(パーマネントバーチャルコール)
その他の回線種別の場合は必ずvcを設定してください。

6.3.10 tdlcfr

パケット交換の場合のデータリンク解放待ち時間(通信チャネル上にvcがなくなってから、そのチャネルを解放するまでの時間)をタイムコードで指定します。
Bチャネルパケット交換でかつ、パケット交換クラスが指定クラス固定以外の場合だけ意味を持ちます。この条件の時は、10秒を指定してください。
それ以外の場合は、必ず0秒を指定してください。

ISDNのタイムコード表

時間

タイムコード

時間

タイムコード

0秒

0s

70秒

70s

10秒

10s

100秒

100s

20秒

20s

120秒

120s

25秒

25s

180秒

180s

30秒

30s

200秒

200s

40秒

40s

240秒

240s

50秒

50s

300秒

300s

60秒

60s

360秒

360s

6.3.11 nwid

自局ネットワークIDを指定します。
必ず"1"を設定してください。


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