Netcompo WAN制御 説明書
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上へ第5章 環境構築4 X.25

5.3 /etc/opt/FJSVwan/etc/x25/parameters

ライン(=デバイス)ごとのパス・デフォルト制御情報を定義します。
ネットワーク活性化時にコマンドから参照されます。
このファイルは定義が必須です。必ず定義を行ってください。
このファイルには、各パラメタの標準値は定義されていません。
通信形態に合わせた設定を行ってください。
ここでは、エントリを含め、使用するライン名をpc2c-00-l00とした定義例を示します。
また、数字付きのパラメタは最小限の変更を行う必要があるパラメタです。
なお、説明していないパラメタの内容については、“付録C.4 X.25パラメタリファレンス”を参照してください。

image

以下にパラメタについて説明します。

5.3.1 line_name

ライン名を指定します。
ライン名はHDLCで定義したライン名を指定してください。

5.3.2 pktype1

CRパケットに自局番号を挿入するかしないかを指定します。
標準値は"1"です。

    0 :CRパケットに自局番号を挿入しません。
    1 :CRパケットに自局番号を挿入します。

5.3.3 pktype2

CAパケットに自局番号を挿入するかしないかを指定します。
標準値は"0"です。

    0 :CAパケットに自局番号を挿入しません。
    1 :CAパケットに自局番号を挿入します。

5.3.4 pktype3

CAパケットに相手局番号を挿入するかしないかを指定します。
標準値は"0"です。

    0 :CAパケットに相手局番号を挿入しません。
    1 :CAパケットに相手局番号を挿入します。

5.3.5 pktype5

発呼時、ファーストセレクトを要求するかしないかを指定します。
標準値は"0"です。"1"は未サポートのため、設定しないでください。

    0 :発呼時、ファーストセレクトを要求しません。
    1 :発呼時、応答制限有りファーストセレクトを要求します。
    2 :発呼時、応答制限無しファーストセレクトを要求します。

5.3.6 d

CR/CAパケットのDビットを指定します。
標準値は"0"です。

    0 :CR/CAパケットのDビットを0にします。
    1 :CR/CAパケットのDビットを1にします。

5.3.7 sthrput

VC接続でスループットクラスネゴシエーション使用可能時、およびPVC接続時に有効な、送信側のスループットを次の値で指定します。
VC接続時、/etc/opt/FJSVwan/etc/x25/configで指定した送信デフォルトスループットクラス(sthrput)を超えた値を指定しないでください。
スループットクラスネゴシエーションを使用していない場合は、"0"を設定してください。
PVC接続では、加入時に選択した値を指定してください。

     0 :75bps
     1 :150bps
     2 :300bps
     3 :600bps
     4 :1200bps
     5 :2400bps
     6 :4800bps
     7 :9600bps
     9 :19.2Kbps
    10 :48Kbps

5.3.8 rthrput

VC接続でスループットクラスネゴシエーション使用可能時、およびPVC接続時に有効な、受信側のスループットを指定します。
VC接続時、/etc/opt/FJSVwan/etc/x25/configで指定した受信デフォルトスループットクラス(rthrput)を超えた値を指定しないでください。
スループットクラスネゴシエーションを使用していない場合は、"0"を設定してください。
PVC接続では、加入時に選択した値を指定してください。

     0 :75bps
     1 :150bps
     2 :300bps
     3 :600bps
     4 :1200bps
     5 :2400bps
     6 :4800bps
     7 :9600bps
     9 :19.2Kbps
    10 :48Kbps

5.3.9 spksiz

VC接続でパケットサイズネゴシエーション使用可能時、およびPVC接続時の有効な、送信側パケットサイズを次の値で指定します。
VC接続時、パケットサイズネゴシエーションを使用していない場合は、"0"を設定してください。
PVC接続では、加入時に選択したデフォルトパケットサイズ値を指定してください。

    0 :128バイト
    1 :256バイト
    2 :512バイト
    3 :1024バイト
    4 :2048バイト
    5 :4096バイト

5.3.10 rpksiz

VC接続でパケットサイズネゴシエーション使用可能時、およびPVC接続時に有効な、受信側パケットサイズを指定します。
VC接続時、パケットサイズネゴシエーションを使用していない場合は、"0"を設定してください。
PVC接続では、加入時に選択したデフォルトパケットサイズ値を指定してください。

    0 :128バイト
    1 :256バイト
    2 :512バイト
    3 :1024バイト
    4 :2048バイト
    5 :4096バイト

5.3.11 swind

VC接続でウィンドウサイズネゴシエーション使用可能時、およびPVC接続時の有効な、送信側ウィンドウサイズを指定します。
VC接続時、ウィンドウサイズネゴシエーションを使用していない場合は、"0"を設定してください。
PVC接続では、加入時に選択した値を指定してください。

    1〜7  :モジュロ8指定時
    1〜15 :モジュロ128指定時

5.3.12 rwind

VC接続でウィンドウサイズネゴシエーション使用可能時、およびPVC接続時の有効な、受信側ウィンドウサイズを指定します。
VC接続時、ウィンドウサイズネゴシエーションを使用していない場合は、"0"を設定してください。
PVC接続では、加入時に選択した値を指定してください。

    1〜7  :モジュロ8指定時
    1〜15 :モジュロ128指定時

5.3.13 tdt

データ送信後、送達確認を受信するまでの最大待ち時間を“X.25プロトコル使用時のタイムコード表”から参照し、設定してください。
標準値は"1b"(180秒)です。
なお、本パラメタに"00"を設定すると時間監視なしとなります。

X.25プロトコル使用時のタイムコード表

タイムコード

時間

タイムコード

時間

00

0秒、または

時間監視なし

10

8秒

11

10秒

01

50ms

12

20秒

02

100ms

13

25秒

03

200ms

14

30秒

04

250ms

15

40秒

05

300ms

16

50秒

06

500ms

17

60秒

07

900ms

18

70秒

08

1秒

19

100秒

09

1.2秒

1a

120秒

0a

1.5秒

1b

180秒

0b

2秒

1c

200秒

0c

3秒

1d

240秒

0d

1e

360秒

0e

4秒

1f

0f

6秒

      

      

5.3.14 tit

割り込みデータ送信後、送達確認を受信するまでの最大待ち時間を“X.25プロトコル使用時のタイムコード表”から参照し、設定してください。
標準値は"1b"(180秒)です。
なお、本パラメタに"00"を設定すると時間監視なしとなります。

5.3.15 tbusy

相手局でビジィ状態が発生し、ビジィが解除されるまでの監視時間を“X.25プロトコル使用時のタイムコード表”から参照し、設定してください。
標準値は"1b"(180秒)です。
なお、本パラメタに"00"を設定すると時間監視なしとなります。

5.3.16 ctype

定義するパスがVC接続か、またはPVC接続かを指定します。
必ずどちらかを選択してください。
なお、VC接続とPVC接続が混在する場合は"vc"を設定します。PVC接続のパスについては、必ず/etc/opt/FJSVwan/etc/x25/optionsの定義を行い、論理チャネルタイプを指定してください。

    vc  :当パスはVC接続です。
    pvc :当パスはPVC接続です。

5.3.17 lch

PVC接続の場合に、加入時に選択した論理チャネル番号を16進数4桁で指定します。
VC接続の場合は、"0"を設定してください。なお、PVC接続のパスについては、必ず/etc/opt/FJSVwan/etc/x25/optionsの定義を行い、論理チャネル番号を指定してください。

5.3.18 tcc

CRパケットに対するCCパケットの応答待ち時間を“X.25プロトコル使用時のタイムコード表”から参照し、設定してください。
標準値は"1c"(200秒)です。
ITU勧告X.25において、T21を意味しています。
なお、本パラメタに"00"を指定した場合は、0秒でタイムアウトとなるので、注意が必要です。

5.3.19 tcf

CQパケットに対するCFパケットの応答待ち時間を“X.25プロトコル使用時のタイムコード表”から参照し、設定してください。
標準値は"1b"(180秒)です。
ITU勧告X.25において、T23を意味しています。
なお、本パラメタに"00"を指定した場合は、0秒でタイムアウトとなるので、注意が必要です。

5.3.20 trf

RQパケットに対するRFパケットの応答待ち時間を“X.25プロトコル使用時のタイムコード表”から参照し、設定してください。
標準値は"1d"(240秒)です。
ITU勧告X.25において、T22を意味しています。
なお、本パラメタに"00"を指定した場合は、0秒でタイムアウトとなるので、注意が必要です。

5.3.21 cqrtry

CQパケットリトライ回数を指定します。
指定可能範囲は、"1"〜"ff"(16進)です。標準値は"1"です。


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