Netcompo WAN制御 説明書 |
目次
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ライン(デバイス)ごとのライン制御情報を定義します。このファイルの定義は省略できません。
また、各パラメタの標準値は定義されていません。通信形態に合わせた設定を行ってください。
エントリの形式を以下に示します。
数字がついているパラメタは、接続環境に合わせて必ず変更を行わなければならないパラメタです。
以下の“表4.1 変更パラメタ一覧表”に、通信手順ごとに数字のついたパラメタの変更が必要かどうかの対応を示します。表の中のパラメタ番号は、パラメタ説明文の表題の末尾番号に対応しています。
説明していない他のパラメタの内容については、“付録C.3 HDLCパラメタリファレンス”を参照してください。
通信手順 |
パラメタ番号 |
||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
|
ABM手順 |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
|
|
|
|
○ |
|
|
|
|
|
○ |
○ |
NRM手順P局 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
NRM手順S局 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
|
○ |
○ |
|
○ |
|
|
|
○ |
○ |
○:変更が必要
以下に各パラメタ番号のパラメタについて説明します。
ライン名(デバイス名)を指定します。
例えば、アダプタ名がpc4a-00で、アダプタのコネクタ番号が0の場合、本パラメタは“pc4a-00-l00”となります。
使用する通信手順を指定します。以下の設定値から指定してください。
n:NRM手順
a:ABM手順
使用する回線種別を以下の“表4.2 回線種別一覧”の設定値から指定してください。
設定値 |
回線種別 |
設定可能アダプタ |
---|---|---|
tel |
加入電話回線 |
PC4A |
x |
専用線X.21インタフェース |
PC4A |
v |
専用線V.24インタフェース |
PC4A、シリアルポート |
i |
ISDNインタフェース |
PIBB |
rs449 |
専用線RS449インタフェース |
PC2C |
v35_v28 |
V.35の非平衡線V.28インタフェース |
PC2C |
csx |
DDX回線交換X.21インタフェース |
PC4A |
s |
高速ディジタル伝送サービスIインタフェース |
PIBB |
使用する回線速度を以下の“表4.3 回線速度一覧”の設定値から指定してください。なお、表の備考に記載されている回線クロック(st)パラメタについては“付録C.3 HDLCパラメタリファレンス”を参照してください。
設定値 |
回線速度 (単位:bps) |
回線種別(ltype) |
備考 |
|||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
tel |
x |
v |
i |
rs449 |
v35_v28 |
csx |
s |
|||
4 |
1200 |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
○ |
× |
|
5 |
2400 |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
○ |
× |
|
6 |
4800 |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
○ |
× |
|
7 |
9600 |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
○ |
× |
|
8 |
14.4K |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
○ |
× |
|
9 |
16K |
× |
× |
× |
○ |
× |
× |
× |
× |
Dchパケットのみ |
19.2K |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
○ |
× |
|
|
10 |
48K |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
|
11 |
64K |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
17 |
384K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
|
20 |
1536K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
|
30 |
56K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
クロックはst2のみ |
31 |
128K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
32 |
144K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
|
33 |
192K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
|
34 |
256K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
|
35 |
512K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
|
36 |
768K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
|
37 |
1024K |
× |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
|
○:通信可能、×:通信不可
NRM手順の場合に、自局の形態を指定します。
p:NRM手順P局(一次局)
s:NRM手順S局(二次局)
NRM手順の場合に有効であり、分岐接続かどうかを指定します。以下の設定値から指定してください。
no :ポイントツーポイント接続
yes:マルチポイント(マルチドロップ)接続
NRM手順P局のマルチポイント接続時の回線配下のデータリンク局数(S局の数)を指定します。
指定可能範囲は1〜16です。
物理回線の制御方式を指定します。以下の設定値から指定してください。
half:半二重制御
full:全二重制御
ただし、本パラメタは他のパラメタとの依存関係が以下の“表4.4 cmodeと他パラメタとの関連”となっていますのでご注意ください。接続タイプ(ctype)の詳細については“付録C.3 HDLCパラメタリファレンス”を参照してください。
mdrop(分岐接続) |
ctype(接続タイプ) |
設定可能なcmodeの値 |
---|---|---|
yes(MP接続) |
2(半二重制御) |
half |
4(全二重制御) |
||
no(P-P接続) |
2(半二重制御) |
|
4(全二重制御) |
halfまたはfull |
データリンクの制御を指定します。以下の設定値から指定してください。
half:半二重制御
full:全二重制御
ただし、本パラメタは接続モード(cmode)パラメタと以下の依存関係がありますのでご注意ください。
cmode(接続タイプ) |
設定可能なdmodeの値 |
---|---|
half |
half |
full |
fullまたはhalf |
送達確認を待たずに、連続して送信するフレーム数を指定します。
本パラメタはABM手順において、最大アウトスタンディングIフレーム数(N3)を意味します。
指定可能範囲は、1〜7です。標準値は7です。
NRM手順P局とABM手順の場合に有効であり、相手局からの応答の監視時間を以下の“表4.6 HDLCプロトコル使用時のタイムコード表”を参照して設定してください。
本パラメタはABM手順において、受信確認用タイマの限界値(T1)を意味します。
設定値 |
時間 |
設定値 |
時間 |
---|---|---|---|
00 |
0秒または時間監視なし |
10 |
8秒 |
01 |
50ms |
11 |
10秒 |
02 |
100ms |
12 |
20秒 |
03 |
200ms |
13 |
25秒 |
04 |
250ms |
14 |
30秒 |
05 |
300ms |
15 |
40秒 |
06 |
500ms |
16 |
50秒 |
07 |
900ms |
17 |
60秒 |
08 |
1秒 |
18 |
70秒 |
09 |
1.2秒 |
19 |
100秒 |
0a |
1.5秒 |
1a |
120秒 |
0b |
2秒 |
1b |
180秒 |
0c |
3秒 |
1c |
200秒 |
0e |
4秒 |
1d |
240秒 |
0f |
6秒 |
1e |
360秒 |
回線速度およびIフレーム長に合わせた応答監視時間の標準値を、以下の“表4.7 応答監視時間の標準値”に示しますので参考にしてください。
回線速度 |
Iフレーム長 |
全二重 |
半二重 |
||
---|---|---|---|---|---|
時間 |
設定値 |
時間 |
設定値 |
||
2400bps |
|
8秒 |
10 |
10秒 |
11 |
4800bps |
|
4秒 |
0e |
6秒 |
0f |
9600bps |
1024byte以下 |
2秒 |
0b |
4秒 |
0e |
〜4096byte |
8秒 |
10 |
10秒 |
11 |
|
19.2kbps |
|
2秒 |
0b |
4秒 |
0e |
48kbps |
1024byte以下 |
0.5秒 |
06 |
3秒 |
0c |
〜4096byte |
1.2秒 |
09 |
3秒 |
0c |
|
64kbps |
1024byte以下 |
0.5秒 |
06 |
3秒 |
0c |
〜4096byte |
1.2秒 |
09 |
4秒 |
0e |
NRM手順S局とABM手順の場合に有効で、無通信監視の監視時間を“表4.6 HDLCプロトコル使用時のタイムコード表”を参照して設定してください。
NRM手順P局で、分岐接続(mdrop)パラメタが yes(マルチドロップ接続)の場合に有効で、PFビット確認なしに連続して送信できる最大フレーム数を指定します。指定可能範囲は、1〜255です。標準値は16です。
NRM手順P局で、分岐接続(mdrop)パラメタがyes(マルチドロップ接続)の場合に有効で、PFビット確認なしに連続して受信できる最大フレーム数を指定します。指定可能範囲は、1〜255です。 標準値は16です。
一時エラーが連続して発生した場合の再試行回数を指定します。
SNRM,SABM,DISC,XIDコマンドの再送、同一Iフレーム受信時の再試行、およびNRM手順P局時、S局から送信権解放通知(レスポンス)がない場合の再試行回数を指定します。
本パラメタはABM手順において、システム回復移行タイムアウト回数(N2)を意味します。
指定可能範囲は、0〜255です。標準値は10です。ただし、回線タイプ(ltype)にs(高速ディジタル伝送サービスIインタフェース)を指定した場合は、必ず3を指定してください。
データリンクレベルで受信する最大フレームの長さをバイト単位で指定します。
指定可能範囲は、3〜16384の10進数です。
通信相手または接続網と一致する値を設定してください。
なお本フレーム長は、HDLCヘッダ(アドレスフィールド+制御フィールド)の2バイトを含めた長さを指定してください。
データリンクレベルで送信する最大フレームの長さをバイト単位で指定します。指定可能範囲は3〜16384の10進数です。通信相手または接続網と一致する値を設定してください。
なお本フレーム長には、HDLCヘッダ(アドレスフィールド+制御フィールド)の2バイトを含めた長さを指定してください。
以下に専用線で接続する場合の定義例を各手順ごとに示します。
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