Symfoware Parallel Server 概説書
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第1章 Symfoware Parallel Serverとは

1.3 Symfoware Parallel Serverの機能

Symfoware Parallel Serverは、サーバ上で動作するサーバ機と、Windows(R)のクライアント上で動作するクライアント機の2つがあります。

サーバ機能:
大量データを高速に処理するための専用の並列処理アーキテクチャを持つデータベースシステムのサーバ機能です。データベースエンジンおよびデータベースを構築・運用・操作するための機能を持っています。
クライアント機能:
Symfowareデータベースをパソコンツールや応用プログラムで利用するためのAPIを持っています。

■サーバ機能

Symfoware Parallel Serverのサーバ機能には、以下の機能があります。

◆表の形式を定義する機能(データベースの定義・創成)

データベースを作成する場合には、最初に表の形式を定義します。データベースの定義や創成の実行は、RDBコマンドを使用して行います。RDBコマンドを実行して、データベースを定義・創成する方法の詳細については、“RDBユーザーズガイド データベース定義編”を参照してください。

◆データベースの保守・管理機能

データベースの保守・管理のための以下の機能があります。

データベースの保守・管理のための機能の内容と、実行方法については、“RDB管理者ガイド”を参照してください。

◆応用プログラムの開発

表の操作には、検索、更新、格納および削除があり、SQL文を使用して行います。データ操作のSQL文は応用プログラムの中で使用します。

Symfoware Parallel Serverでは、以下のそれぞれのSQL文の実行を並行に行います。

データ操作のSQL文の使用方法については、“SQLビギナーズガイド”を参照してください。

サーバ機能を実現するSymfoware/RDB(以降、RDBと呼びます)とRDA-SVについて説明します。

RDB

リレーショナルデータベースを処理する機能です。扱うデータを行と列からなる二次元の表で表現し、管理および操作します。表によるシンプルな表現のため、データベースがわかりやすく、データ操作が容易です。また、処理が高速で、データ保証機能も充実しています。

RDA-SV

クライアント側の各種ツールや応用プログラムから、サーバ側のRDBへのアクセスを行う、リモートデータベースプロセッサです。ODBCインタフェースに対応しています。

■クライアント機能

Symfoware Parallel Serverのクライアント機能には、以下の機能があります。

◆Symfoware API

クライアント側の応用プログラムやExcel、AccessなどのツールからSymfowareデータベースをアクセスするためのインタフェースです。Symfoware APIには、以下があります。

ESQL機

データ操作を行うためのSQL文をC言語またはCOBOL言語に埋め込み、作成した応用プログラムから、Symfowareデータベースを高速にアクセスする機能です。

JDBCドライ

Javaを使ってSQL文を実行し、データベースを操作するためのAPIです。

JDBCドライバは、Javaのアプリケーションから、Symfowareデータベースにアクセスするためのインタフェースを提供します。

ODOS(ODBCドライバ)

ODBCインタフェースに対応したExcel、Access、Visual Basicなどのパソコンツールから、データベースを操作するためのAPIです。ODOSは、高性能かつ省資源(サーバメモリ性能)を目的としたSymfoware Server専用のODBCドライバです。

■Symfoware Parallel Serverの主な機能一

Symfoware Parallel Serverの特長とそれを実現する主な機能の詳細について、“表:Symfoware Parallel Serverの機能一覧”に示します。

[表:Symfoware Parallel Serverの機能一覧]

Symfoware Parallel Serverの特長

Symfoware Parallel Serverの主な機能

機能種

SV

CL

セントラルデータウェアハウスに最適

Linkexpressとの連携によるデータの蓄積

 

Interstage Navigator Serverとの連携によるデータマート生成

RDA-SVによるクライアントからのサーバアクセス

Symfoware API

 

優れた大量データの高速処理

データベースの創成・追加更新

 

データベースのデータをファイルへ出力

 

データベースの退避・復元

 

データ操作言語(SQL)を使用した応用プログラムからの検索・更新・削除

 

信頼性の高いシステム運用

データベースの退避・復元

 

データベースの定義・変更・削除

 

データベース情報の表示

 

ログ運用

 

監査ログ

 

システムのスケーラビリティに対応

データベースの容量拡張

 

SV: Symfoware Parallel Serverのサーバ機能

CL: Symfoware Parallel Serverのクライアント機能


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