Solaris TeamWARE Office 200X V2.0 インストールガイド

D.3.6 セットアップの操作例

[pkgadd]コマンドでのインストールから[to config]コマンドでの設定までの操作例と、セットアップを行うための注意事項を記述します。

• TeamWARE Office管理者のユーザアカウント作成時のホームディレクトリを確認します。以下のコマンドでUNIXシステムがユーザアカウントを作成する際のホームディレクトリパスを確認してください。
  　　# useradd -D
  TeamWARE Officeは、"basedir" で表示されたパスにTeamWARE Office管理者のユーザアカウントのホームディレクトリを作成します。お使いのシステムに応じて必要ならば変更してください。
  ［例］ホームディレクトリを"/export/home"にする場合
  　　　# useradd -D -b /export/home
• TeamWARE Officeシステム管理者用ID (twu) を使用してUNIXサーバにログインした後、suコマンドでUNIXシステム管理者モードに移行してTeamWARE Officeのインストールを行う場合、環境変数TMPDIRに設定されている作業用ディレクトリが存在することと、そのディレクトリにディスクの空き容量が33(MB)以上があることを確認してください。
• セカンダリサーバ環境のTeamWARE Officeシステム管理者IDは、基本のサーバ環境および他のセカンダリサーバ環境のTeamWARE Officeシステム管理者IDと以下の関係でなければなりません。
  - usernameとuser id は他の環境と異なる必要があります。
  - groupname とgroup idは基本のサーバ環境と同一である必要があります。
• セカンダリサーバ機能のインストールでは、基本のサーバ環境のTeamWARE Officeシステム管理者と異なるgroupname/group idを持つ既存ユーザを指定しないでください。
  誤って指定した場合は、インストール後にアンインストールを行ってから、正しいユーザを指定して、再度インストールを行ってください。
• セカンダリサーバ機能のインストール時にTeamWARE Officeシステム管理者IDを作成する場合、groupnameとgroup idは、基本のサーバ環境のTeamWARE Officeシステム管理者IDと同一になります。
  インストール時の入力画面からの変更はできません。

◆[pkgadd]コマンドによるCD-ROMからのインストール

CD-ROM(TeamWARE Office 200X V2.0L30 セカンダリサーバ機能)に格納されたTeamWARE OfficeセカンダリサーバソフトウェアをCD-ROMドライブからインストールする方法について以下に示します。操作は、日本語表示できるtelnet端末などで行います。

説明

操　作　方　法

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＜日本語表示できるtelnet端末での実行：Bシェルでの実行例＞ # pkgadd -d /cdrom/cdrom0/secondary/server/solaris The following packages are available: 　　1　FSUNTWOs1　　　TeamWARE Office 　　　　　　　　　　　　(sparc) V2.0L30 　　2　FSUNTWOs2　　　TeamWARE Office 　　　　　　　　　　　　(sparc) V2.0L30 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]: 1 (途中省略) Installation of <FSUNTWOsv> was successful. The following packages are available: 　　1　FSUNTWOs1　　　TeamWARE Office 　　　　　　　　　　　　(sparc) V2.0L30 　　2　FSUNTWOs2　　　TeamWARE Office 　　　　　　　　　　　　(sparc) V2.0L30 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]: 2 (以降繰り返し) # pkginfo | grep TWO application FSUNTWOsv　　　　TeamWARE Office application FSUNTWOs1　　　　TeamWARE Office application FSUNTWOs2　　　　TeamWARE Office

1. 追加パッケージが格納されている場所を指定します。
2. 追加パッケージ1をインストールします。
   （allを選択すると、追加パッケージ1と追加パッケージ2をインストールします。）
3. 追加パッケージ2をインストールします。
4. 複数パッケージがインストールされたことを確認します。

◆[to config]コマンドの実行例

説明

操　作　方　法

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#su - twu Sun Microsystems Inc. SunOS 5.7 Generic October 1998 $ to config エキスパートモードにしますか?[No　　] サーバはまだセットアップされていません. アプリケーションサーバ、 またはディレクトリサーバとしてセットアップできます. ディレクトリサーバとしてセットアップしますか(新しいサイトを作成しま す)?[yes　　] ======================================================= 新しいサイトを作成するにはサイト識別番号を入力しなければなりません. サイト識別番号インストール サイト識別番号(9桁の数字)?[123456789] ======================================================= サーバセットアップパラメタ (ディレクトリサーバ) サイト名を入力してください:[shizuoka No1　　　　　　　　　　　　　　　] ローカル時間と協定世界時(UTC)との時差を分単位で設定してください(日本では 540分です): [540　　] システム管理者のパスワードを設定してください:[********　　　　　　　] パスワードを確認してください:[********　　　　　　　　　　　　　　　] サイトタイプ: 2 = エリアメンバー 4 = エンタープライズマスター このサイトのタイプを入力してください:[4 ] これらの値でよろしいですか?[Yes　　] ======================================================= 国名:[jp] 組織名:[富士通　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　] エリア名:[静岡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　] これらの値でよろしいですか?[Yes　　] 新トランスポートドライバー番号 1をセットアップしています. ……(途中省略)…… Webサービスをセットアップしますか?[Yes　　] ======================================================= Webサービスセットアップ ホスト名:[shizuoka.fujitsu.com　　　　　　　　　　　　　　　　　　] ポート番号:[8080　　] 各パラメタは標準値で設定されます.セットアップしますか?[Yes　　] ======================================================= オプションセットアップ 選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:9 $ to config エキスパートモードにしますか?[yes　　] 環境パラメタを変更しますか?[No　　] このサーバはディレクトリサーバとして既にセットアップ済です. セットアップ作業を進めるにはシステム管理者としてログインする必要があります. システム管理者のパスワードを入力してください:[********　　　　　　] ディレクトリサーバに接続中です.お待ちください... ======================================================= オプションセットアップ 選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:3 ======================================================= サービスセットアップ 1 = Notifier 2 = メッセージルータ ……(途中省略)…… 21 = エンタープライズディレクトリサービス 0 = 終了 選択:21 ======================================================= エンタープライズディレクトリサービスセットアップ 現在エンタープライズディレクトリは有効になっています. 無効にしますか?[y ] これらの値でよろしいですか?[Yes　　] ======================================================= サービスセットアップ 1 = Notifier 2 = メッセージルータ ……(途中省略)…… 21 = エンタープライズディレクトリサービス 0 = 終了 選択:0 ======================================================= オプションセットアップ 選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:

1. セットアップを行う環境に対するTeamWARE Office管理者IDでログインします。
2. ディレクトリサーバとしてセットアップします。
3. エンタープライズマスターとしてセットアップします。
4. 環境ごとにTCP/IPのポート番号を変更します。
5. エキスパートモードで再起動します。
6. エンタープライズディレクトリを無効にします。

◆[to config]コマンドによるトランスポートの設定例

説明

操　作　方　法

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$ to config エキスパートモードにしますか?[yes　　] 環境パラメタを変更しますか?[No　　] このサーバはディレクトリサーバとして既にセットアップ済です. セットアップ作業を進めるにはシステム管理者としてログインする必要がありま す. システム管理者のパスワードを入力してください:[********　　　　　　] ディレクトリサーバに接続中です.お待ちください... ======================================================= オプションセットアップ 選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:1 ======================================================= 現在インストールされているトランスポート(s): 1 = tcpip,240,0, セットアップするトランスポート番号を選択してください（1または3〜14、0で戻 る）:1 トランスポートドライバー番号 1のパラメタを変更しています. トランスポートドライバー名を入力してください:[tcpip] コネクションタイムアウト時間を秒単位で指定してください:[240　　　　] インタフェースアダプター番号を指定してください (0はシステムの標準設定を使 用): [0　　　　] サーバのコンピュータ名を入力します. 通常は空欄のままEnterキーを押してください. 空欄の場合、システム標準設定のIPアドレスが使用されます. コンピュータ名またはIPアドレスを入力してください (任 意):[10.124.63.119:26000 ] ======================================================= 現在インストールされているトランスポート(s): 1 = tcpip,240,0,10.124.63.119:26000 セットアップするトランスポート番号を選択してください（1または3〜14、0で戻 る）:0 ======================================================= 現在インストールされているトランスポート(s): = tcpip,240,0,10.124.63.119:26000 使用するサーバトランスポートを選択してください.[1　　　　　　　　] これらの値でよろしいですか?[Yes ] ======================================================= オプションセットアップ 選択 1=トランスポート, 2=ライセンス, 3=サービス, 5=サーバ or 9=終了:9

1. TCP/IPのポート番号付きのアドレスを設定してください。
   

追加パッケージをインストール後、初めて[to config]コマンドを実行する場合は、基本パッケージのTeamWARE Officeサーバを事前に停止してください。基本パッケージのTeamWARE Officeサーバが動作していると、追加パッケージの[to config]コマンドがエラーになります。エラーが発生した場合は、追加パッセージを再度インストールし直してください。