Interstage Job Workload Server クラスタ構築・運用ガイド |
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第3章 セットアップ | > 3.2 セットアップ手順 | > 3.2.5 クラスタシステムへの登録 |
バッチ実行基盤では状態遷移プロシジャを利用し、バッチサービス、およびInterstageの起動/停止/切替え処理を行います。
バッチ実行基盤では以下のディレクトリ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。
この状態遷移プロシジャのサンプルを利用することで、バッチ実行基盤を利用したクラスタシステムを構築することができます。
状態遷移プロシジャ名 |
格納ディレクトリ |
---|---|
BTFW_INTERSTAGE |
/etc/opt/FJSVibsbc/HA |
IS_INTERSTAGE |
|
JMX_INTERSTAGE |
|
ODWU_INTERSTAGE |
|
APFW_NS_INTERSTAGE |
/opt/FJSVibs/etc/HA |
状態遷移プロシジャのサンプルは、環境に合わせて修正する必要があります。
以下の手順で状態遷移プロシジャの修正を行います。
バッチ実行基盤から提供されているすべての状態遷移プロシジャのサンプルを、任意のディレクトリ配下に、以下の命名で複写してください。
userApplication名.状態遷移プロシジャ名 (※) |
※ userApplication名には、識別しやすいように、PRIMECLUSTERのクラスタアプリケーション名を指定することを推奨します。
複写したプロシジャには実行権限を付与してください。
複写した状態遷移プロシジャのうち、以下の状態遷移プロシジャについては、修正を行う必要があります。
サンプルを複写するディレクトリは、共用ディスクではなく、各ノードのローカルディスクとしてください。
また、プロシジャは各ノードで同一の位置に格納してください。
複写した状態遷移プロシジャの内容の修正方法を、以下に説明します。
ネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリが何らかの異常で停止した場合でも、待機側に切り替えたくない場合は、状態遷移プロシジャ内の IS_ISV_WATCH_MODEに“0”を設定してください。通常は“1”が設定されており、切替えの対象となっています。切り替えたい場合は、修正の必要はありません。
ネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリが異常終了してもクラスタサービスを切り替えたくない場合
IS_ISV_WATCH_MODE="0" |
状態遷移プロシジャ内でInterstageに必要な環境変数を設定するため、以下の記述を追加します。
. /opt/FJSVibs/etc/def/apfwrcsymfo.sh |
/opt/FJSVibs/etc/def/apfwrcsymfo.sh は、JMXサービスのrcプロシジャの編集で指定したスクリプトと同一のスクリプトとなります。
設定の詳細は“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“JMXサービスのrcプロシジャの編集”を参照してください。
バッチサーバの起動と同時に自動起動するJMXサービスに必要な環境変数を状態遷移プロシジャ内で設定するため、以下の記述を追加します。
. /opt/FJSVibs/etc/def/apfwrcsymfo.sh |
/opt/FJSVibs/etc/def/apfwrcsymfo.sh は、JMXサービスのrcプロシジャの編集で指定したスクリプトと同一のスクリプトとなります。
設定の詳細は“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“JMXサービスのrcプロシジャの編集”を参照してください。
運用ノードで起動するバッチワークユニット、および切り替え時に引き継ぐバッチワークユニットを設定します。
状態遷移プロシジャ内のWU_NAMEにバッチワークユニット名を、以下のように記述してください。
que001_CWU、que002_CWUを起動および事前起動したい場合
WU_NAME="que001_CWU que002_CWU" |
記述する項目は半角空白で区切ってください。
状態遷移プロシジャ内のSTART_OPTにSymfowareのネーミングサービスが使用するポート番号を記述します。
以下に、ポート番号10326を指定した例を示します。
START_OPT=" 10326" |
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