Interstage Job Workload Server オンライン・バッチ同一筐体の手引き
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目次

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3.2.1 システムの異常
システムの異常は、管理者(root権限)がシステムログのメッセージを監視し対処します。
システムで発生した異常によって、以下の現象になる可能性があります。
- ジョブの実行環境が異常停止した場合
- バッチサービスが異常停止した場合
- バッチ受付サービスが異常停止した場合
- バッチ実行サービスが異常停止した場合
- Systemwalker Operation Managerが異常停止した場合
- 業務用データベースが異常停止した場合
- JMXサービスが異常停止した場合
- ネーミングサービスが異常停止した場合
- Symfowareシステムが異常停止した場合
- Interstageが異常停止した場合
- サーバが異常停止した場合

システム異常の検知方法、対処、ジョブの扱いについては、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッチシステムの異常”を参照してください。

“Interstageが異常停止した場合”、および“サーバが異常停止した場合”の対処手順において、“システムの運用停止”、“システムの運用開始”を行う必要があります。
この手順については、本書の“システムの運用開始”、“システムの運用停止”に従ってください。
上記異常発生時の、非同期アプリケーション連携実行基盤のフローの扱いについて以下に示します。
- ジョブの実行環境が異常停止した場合
ジョブの実行環境が異常停止する要因として以下が考えられます。
- イベントチャネルの異常/停止操作
- バッチワークユニットの異常/停止操作
- イニシエータの異常
いずれもアプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
- バッチサービスが異常停止した場合
アプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
- バッチ受付サービスが異常停止した場合
アプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
- バッチ実行サービスが異常停止した場合
アプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
- Systemwalker Operation Managerが異常停止した場合
アプリケーション連携実行基盤の動作には影響はありません。
- 業務用データベースが異常停止した場合
業務用データベースが異常停止した場合、異常停止した業務用データベースを使用するバッチ業務の運用を速やかに停止してください。
使用しているデータベース製品が、システムログに出力したエラーメッセージに従って対処を行ってください。
対処完了後、業務用データベースを起動します。
正常に起動後、“非同期アプリケーション連携実行基盤のフロー実行中の異常”の手順に従い、フローを再開します。
- JMXサービスが異常停止した場合
JMXサービスが異常停止している状態では、以下の操作はできません。
- フロー定義を操作するコマンドの投入
- Interstage管理コンソールでの操作
- 受付サービスの開始
- バッチジョブ定義を操作するコマンドの投入
したがって、JMXサービスの異常停止を検知した場合には、JMXサービスを再起動してください。
- ネーミングサービスが異常停止した場合
フロー定義DB/メッセージトラキングDB/メッセージ格納DB環境のネーミングサービスが異常停止している状態では、以下の操作はできません。
- 業務処理開始アプリケーションの実行
- フロー定義を操作するコマンドの投入 (*1)
- Interstage管理コンソールでのフロー定義、メッセージトラッキングの操作 (*1)
*1:JMXサービスの再起動を実施しなければ操作は可能です。
したがって、ネーミングサービスの異常停止を検知した場合には、ネーミングサービスを再起動してください。
- Symfowareシステムが異常停止した場合
Symfowareシステムの異常対処後、以下の対処を実施してください。
- 非同期アプリケーション連携実行基盤の業務処理実行アプリケーション、業務処理開始アプリケーションの稼働状態を確認してください。停止している場合は、再起動してください。
- 異常となったフローがある場合は、“非同期アプリケーション連携実行基盤のフロー実行中の異常”の手順に従い、フローを再開します。
- 同期アプリケーション連携実行基盤のサーバアプリケーション、クライアントアプリケーションの稼働状態を確認してください。停止している場合は、再起動してください。
- Interstageが異常停止した場合
非同期アプリケーション連携実行基盤が使用するメッセージを揮発運用のイベントチャネルに格納している場合、メッセージは削除されています。
システム運用開始後、再度、フローを開始してください。
- サーバが異常停止した場合
非同期アプリケーション連携実行基盤が使用するメッセージを揮発運用のイベントチャネルに格納している場合、メッセージは削除されています。
システム運用開始後、再度、フローを開始してください。
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