Symfoware Active DB Guard 運用ガイド - Linux -
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第2章 異常時の運用> 2.18 RERUNログ抽出・反映処理の遅延> 2.18.2 RERUNログ抽出・反映処理の遅延からのリカバリ方法

2.18.2.1 未抽出のRLCが循環使用されていない場合

RERUNログ抽出・反映処理の遅延が拡大すると、被災時のセンタ切り替え時間が増大し、さらには複写先システムで未抽出のRLCが循環使用され、RLC退避ファイルからの抽出を開始する必要があります。
このため、RERUNログの抽出・反映処理の遅延が発生した場合には、遅延原因を究明するとともに、RERUNログの抽出・反映処理の遅延からのリカバリを行います。

RERUNログ抽出・反映処理の遅延からのリカバリ操作の流れを以下に示します。

■操作の手順

■複写元システム

  1. 複写先システムでRERUNログ抽出・反映処理が遅延すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: WARNING: qdg20156w:RERUNログ抽出の完了していないRLCが、RLC_REUSE_WARNで定義した値を超えました RLP名='RLP名'
  2. rdbbcrlpコマンドを実行し、複写元システムで退避済み、かつ複写先システムで未抽出のRLCを確認します。

    $ rdbbcrlp -V -O -p RLP名
  3. RERUNログ抽出・反映処理の遅延を認識したら、遅延をリカバリするまでRLCの交替が発生するたびにRLC退避ファイルの転送を行います。

■複写先システム

  1. RERUNログの抽出・反映処理が遅延すると、以下のメッセージが出力されます。

    rdb: WARNING: qdg20156w:RERUNログ抽出の完了していないRLCが、RLC_REUSE_WARNで定義した値を超えました RLP名='RLP名'
  2. 過去のシステムログを調査するなどして、RERUNログ反映処理が遅延している原因を究明し、異常原因をリカバリします。

  3. RERUNログ未抽出のRLCについて、RERUNログ抽出・反映処理を再開します。

  4. RERUNログ抽出・反映処理の遅延をリカバリします。

退避運用については“退避運用”を参照してください。

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