Symfoware Active DB Guard 運用ガイド - Linux -
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第2章 異常時の運用> 2.5 回線障害

2.5.2 コネクション確立時の回線障害

rdbbconlineコマンドで相手システムとのコネクション確立時に回線障害が発生した場合に、利用者業務の開始を優先させて後でコネクション失敗のリカバリを行う操作の流れを説明します。

■操作の手順

■複写元システム

1.メッセージによりACMコマンドの失敗を確認します。
rdb: ERROR: qdg20090u:ストレージ管理製品のコマンドでエラーが発生しました:
'ストレージ管理製品コマンドのエラーメッセージ'
2.RLPのオンラインコマンドが完了すると、利用者業務を開始できます。
3.退避運用を開始します。RLCが交替した場合、RLC退避ファイルを転送可能なネットワークなどを利用して複写先システムに転送します。
5.回線障害の原因の調査とリカバリを行います。
6.rdbbcconコマンドを実行し、コネクションを再開します。
$ rdbbccon -p RLP名
コネクション再開処理完了メッセージが出力されます。
rdb: INFO: qdg20343i:コネクション再開処理が完了しました RLP名='RLP名'
7.複写先システムとコネクション状態となると、メッセージが出力されます。
rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='RLP名'

■複写先システム

1.メッセージによりACMコマンドの失敗を確認します。
rdb: ERROR: qdg20090u:ストレージ管理製品のコマンドでエラーが発生しました:
'ストレージ管理製品コマンドのエラーメッセージ'
2.RLPのオンラインコマンドの完了を確認します。
3.RERUNログ抽出を行っていないRLCがある場合は、RERUNログ抽出を可能なRLCまで行います。
4.退避運用を開始します。複写元システムから転送されたRLC退避ファイルから、抽出処理行います。なお、回線障害のリカバリが短時間で見込まれる場合は、回線障害リカバリ後にRLCからのRERUNログ抽出を行うことも可能です。RLCの容量・個数が出力されるRERUNログに対してすべて満杯にならないように指定してください。
5.回線障害の原因の調査とリカバリを行います。
6.rdbbcconコマンドを実行し、コネクションを再開します。
$ rdbbccon -p RLP名
コネクション再開処理完了メッセージが出力されます。
rdb: INFO: qdg20343i:コネクション再開処理が完了しました RLP名='RLP名'
7.複写元システムとコネクション状態となると、メッセージが出力されます。
rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='RLP名'
8.ACMのswsrpstatコマンドを実行し、RLCのボリュームの状態を確認します。
抽出処理実行途中のRLC以外に、状態が "replicated" となっているRLCのボリュームがある場合は、ACMのswsrpstartsyncコマンドを実行して該当のボリュームの等価性コピーを再開してください。


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