Symfoware Active DB Guard 運用ガイド - Linux -
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第2章 異常時の運用> 2.5 回線障害

2.5.1 コネクション状態からの回線障害

両システムがコネクション状態で回線障害が発生すると、コネクションが切断されます。
このとき、RLMの運用情報とRLCのRERUNログの転送ができなくなるため、バックアップセンタ運用を続行するために、回線障害時の運用を行う必要があります。
コネクション状態での回線障害発生時のリカバリ操作の流れを以下に示します。

■操作の手順

■複写元システム

  1. ディスコネクション状態を通知するメッセージを確認します。

    rdb: INFO: qdg20154i:ディスコネクション状態になりました RLP名='RLP名'
  2. 退避運用を開始します。RLC交替が発生した場合、RLC退避ファイルを複写先システムに転送します。

  3. rdbbcrlpコマンドを実行し、RLPの運用情報を表示します。ディスコネクション原因(DisconnectCause)が“acm-error”の場合は、回線障害が発生している可能性があります。回線障害の原因の調査とリカバリを行います。

    $ rdbbcrlp -V -O -p RLP名 
  4. rdbbcconコマンドを実行し、コネクションを再開します。

    $ rdbbccon -p RLP名
    コネクション再開処理完了メッセージが出力されます。
    rdb: INFO: qdg20343i:コネクション再開処理が完了しました RLP名='RLP名'
  5. 複写先システムとコネクション状態となると、メッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='RLP名'

■複写先システム

  1. ディスコネクション状態を通知するメッセージを確認します。

    rdb: INFO: qdg20154i:ディスコネクション状態になりました RLP名='RLP名'
  2. 退避運用を開始します。複写元から転送されたRLC退避ファイルから抽出処理を行います。

  3. rdbbcrlpコマンドを実行し、RLPの運用情報を表示します。ディスコネクション原因(DisconnectCause)が“acm-error”の場合は、回線障害が発生している可能性があります。回線障害の原因の調査とリカバリを行います。

    $ rdbbcrlp -V -O -p RLP名 
  4. rdbbcconコマンドを実行し、コネクションを再開します。

    $ rdbbccon -p RLP名
    コネクション再開処理完了メッセージが出力されます。
    rdb: INFO: qdg20343i:コネクション再開処理が完了しました RLP名='RLP名'
  5. 複写元システムとコネクション状態になると、メッセージが出力されます。

    rdb: INFO: qdg20158i:コネクション状態を確立しました RLP名='RLP名'
  6. ACMのswsrpstatコマンドを実行し、RLCのボリュームの状態を確認します。

抽出処理実行途中のRLC以外に、状態が "replicated" となっているRLCのボリュームがある場合は、ACMのswsrpstartsyncコマンドを実行して該当のボリュームの等価性コピーを再開してください。


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