Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド |
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付録E RDB(Symfoware/RDB)のメモリの見積もり式 |
ロードシェア運用を行う場合に、RDBプロセス内に獲得するメモリ量です。
ロードシェア運用の使用メモリ量の概算は、次の式で見積もってください。
ロードシェア運用の使用メモリ量 = 200Kバイト + フラッシュトリートメントリカバリの使用メモリ量 ・・(A) + リモートアクセスの使用メモリ量 ・・(B) + データベースアクセスの使用メモリ量 ・・(C) |
フラッシュトリートメントリカバリを利用する場合に、RDBプロセス内に獲得するメモリ量です。フラッシュトリートメントリカバリを利用すると、切替え事象(ノードダウンなど)が発生したときに、運用ノードで動作していたRDBシステムを待機ノードに高速に引き継ぐことができます。
フラッシュトリートメントリカバリの使用メモリ量の概算は、次の式で見積もってください。
フラッシュトリートメントリカバリの使用メモリ量 = ロググループ単位のフラッシュトリートメントリカバリの使用メモリ量の合計 ロググループ単位のフラッシュトリートメントリカバリの使用メモリ量 = BIログ域サイズ + MIN(AIログ域サイズ,リカバリログ量 × 2) |
ロググループ単位のフラッシュトリートメントリカバリの使用メモリ量の総和です。
ロググループ単位にフラッシュトリートメントリカバリの使用メモリ量を求め、それらを合計します。
ロググループには以下があります。
当該ロググループのテンポラリログファイル作成時に指定するBIログ域のサイズです。
当該ロググループのテンポラリログファイル作成時に指定するAIログ域のサイズです。
当該ロググループのテンポラリログファイル作成時に指定するリカバリログ量です。
“AIログ域サイズ”と“リカバリログ量×2”を比較し、小さい値を見積もりに採用します。
他RDBシステムにコネクションを接続しているアプリケーションからの要求を実行するために、RDBプロセス内に獲得するメモリ量です。
リモートアクセスの使用メモリ量の概算は、次の式で見積もってください。
リモートアクセスの使用メモリ量 = リモートアクセス単位の使用メモリ量の合計 リモートアクセス単位の使用メモリ量 = 0.7Mバイト + アクセス対象の表単位の使用メモリ量の合計 + BLOB型の列を含む表アクセスの使用メモリ量 + 処理手順格納用バッファサイズ + ワーク域サイズ + ソート域サイズ アクセス対象の表単位の使用メモリ量 = 10Kバイト +(表DSO数 + インデックスDSO数) × 9Kバイト + 当該RDBシステムに偏在する表DSI数 × 250 + 分割数 × 704 + 当該RDBシステムに偏在するDSI数 × 2,400 表DSO数 = 1 BLOB型の列を含む表アクセスの使用メモリ量 = BLOB型の列を含む表単位の使用メモリ量の合計 BLOB型の列を含む表単位の使用メモリ量 = BLOB型の列の平均データ長 |
リモートアクセス単位の使用メモリ量の総和です。
リモートアクセス単位に使用メモリ量を求め、RDBシステムに同時に発生するリモートアクセスの使用メモリ量を合計します。
アクセス対象の表単位の使用メモリ量の総和です。
アクセス対象の表単位に使用メモリ量を求め、それらを合計します。
当該表に定義するインデックスのDSO数です。
当該表を構成する表のDSIのうち、当該RDBシステムに偏在する表のDSIの数です。(当該RDBシステム配下に定義する表DSIが対象)
当該表の分割数(DSI分割数)です。
当該表を構成するDSI(表とインデックスのDSI)のうち、当該RDBシステムに偏在するDSIの数です。(当該RDBシステム配下に定義する表DSIとインデックスDSIが対象)
BLOB型の列を含む表をアクセスしない場合は、BLOB型の列を含む表アクセスの使用メモリ量は0バイトです。
BLOB型の列を含む表をアクセスする場合は、BLOB型の列を含む表アクセスの使用メモリ量を見積もります。
BLOB型の列を含む表単位の使用メモリ量の総和です。
BLOB型の列を含む表単位に使用メモリ量を求め、それらを合計します。
当該表のBLOB型の列の平均データ長です。(バイト)
当該表にBLOB型の列を複数定義する場合、列単位に平均データ長を求め、それらを合計します。
SQLの処理手順を格納するバッファのサイズです。
クライアント用の動作環境ファイルまたはサーバ用の動作環境ファイルのOPL_BUFFER_SIZEで指定します。
リモートアクセス元の動作環境ファイルで指定した値が引き継がれます。
処理手順格納バッファのサイズの見積もりについては、“アプリケーションの使用メモリ量”の“処理手順格納用バッファサイズ”を参照してください。
作業域(作業用テーブル)として使用するメモリのサイズです。
クライアント用の動作環境ファイルまたはサーバ用の動作環境ファイルのWORK_MEM_SIZEで指定します。
リモートアクセス元の動作環境ファイルで指定した値が引き継がれます。
たとえば、カーソル宣言にSCROLLを指定していろいろな方向にカーソルを移動したり、副問合せを利用したりする場合などに使用します。これ以外にも作業域的な目的で使用することがあります。
ソート処理のための作業域として使用するメモリのサイズです。
クライアント用の動作環境ファイルまたはサーバ用の動作環境ファイルのSORT_MEM_SIZEで指定します。
リモートアクセス元の動作環境ファイルで指定した値が引き継がれます。
ソート域を必要とするSQL文を発行した場合に使用します。
以下のSQLなどが該当します。
“データベースアクセスの使用メモリ量”を参照してください。
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