Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
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第5章 運用・保守> 5.1 リポジトリの起動・停止

5.1.1 起動

 リポジトリのデータベースとしてRDB(Symfoware/RDB)を使用する場合は、事前に“RDBシステムの作成”で作成したRDBシステムを起動します。RDBシステムの起動の詳細は、Symfoware Serverのマニュアル“セットアップガイド”の“Symfoware Serverの起動と停止”を参照してください。

 Smart Repositoryのリポジトリの起動にはInterstage管理コンソールを使用します。
 Interstage管理コンソールを起動してログインし、[システム] > [サービス] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面)を使用して起動操作を行います。

 Interstage管理コンソールの起動については“Interstage Application Server 運用ガイド”の“Interstage管理コンソールの起動・停止”を、Interstage管理コンソールの画面操作については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。


 起動には、起動するリポジトリごとに数十秒から数分程度の時間が必要です。起動の時間は登録されているエントリ数、運用形態、およびマシン性能により多少異なります。

■自動起動

標準データベースの場合

 OSを再起動したときのリポジトリの自動起動設定は、以下の方法で変更できます。


 [コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス]で、Smart Repositoryのサービス(Interstage Smart Repository(リポジトリ名))のスタートアップの種類を変更します。


 irepadminコマンドを使用して、リポジトリの自動起動を変更できます。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Smart Repository運用コマンド”を参照してください。

 

RDB(Symfoware/RDB)の場合

 Windows(R)では、Smart RepositoryとSymfoware Serverを同じマシンにインストールしたか、または別々のマシンにインストールしたかで、設定方法が違います。

Smart RepositoryとSymfoware Serverを同じマシンにインストールしたとき
  1. Smart Repositoryのサービスのスタートアップの種類が「自動」になっていることを確認します。

    リポジトリの作成直後に、リポジトリはOS起動時に自動起動するように設定されています。
    スタートアップの種類が「手動」になっている場合は、「自動」に変更します。

  2. irepadminコマンドを使って、Smart RepositoryのサービスとSymfoware/RDBのサービスに依存関係を設定します。Symfoware/RDBのサービスの設定操作は不要です。

    irepadminコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Smart Repository運用コマンド”を参照してください。

 

Smart RepositoryとSymfoware Serverを別々のマシンにインストールしたとき
  1. Smart Repositoryのサービスのスタートアップの種類が「自動」になっていることを確認します。

    リポジトリの作成直後に、リポジトリはOS起動時に自動起動するように設定されています。スタートアップの種類が「手動」になっている場合は、「自動」に変更します。

  2. Symfoware/RDBサービスが自動で起動されるように設定します。

    Symfoware/RDBのサービス名は、以下のようになっています。

    SymfoWARE RDB RDBシステム名

     スタートアップの種類が、「手動」になっている場合は、「自動」に変更してください。

     Smart RepositoryとSymfoware Serverを別々のマシンにインストールしたときには、Smart RepositoryのサービスとSymfoware/RDBのサービスとの間で、依存関係を設定することはできません。

     Smart Repositoryのサービスよりも先に、Symfoware/RDBのサービスが起動されている必要があります。

 


 Solaris、およびLinuxでは、Smart RepositoryとSymfoware Serverをインストールしたマシンが同じであるかどうかに関係なく、以下の設定操作をしてください。

  1. irepadminコマンドを使用して、リポジトリが自動起動する設定(startupがAuto)になっていることを確認します。

    リポジトリの作成直後に、リポジトリはOS起動時に自動起動するように設定されています。
    手動で起動する設定(startupがManual)になっている場合は、irepadminコマンドを使用して、自動起動する設定に変更します。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Smart Repository運用コマンド”を参照してください。

  2. RDBシステム起動スクリプトのサンプルを修正し、以下のディレクトリに配置してください。(RDB(Symfoware/RDB)では、OSの起動時、RDBシステムを自動起動する機能は提供されません。)

    /etc/rc2.d/S90FJSVireprdb2b

    /etc/rc.d/rc0.d/K20FJSVireprdb2b
    /etc/rc.d/rc1.d/K20FJSVireprdb2b
    /etc/rc.d/rc2.d/S81FJSVireprdb2b
    /etc/rc.d/rc3.d/S81FJSVireprdb2b
    /etc/rc.d/rc4.d/S81FJSVireprdb2b
    /etc/rc.d/rc5.d/S81FJSVireprdb2b
    /etc/rc.d/rc6.d/S81FJSVireprdb2b

     

 RDBシステム起動スクリプトのサンプルは、以下のディレクトリにあります。

 Smart RepositoryをWindows(R)にインストールし、Symfoware ServerをSolaris、またはLinuxにインストールしたときには、こちらを使用してください。

C:\Interstage\IREP\sample\RDB\SYM

/opt/FJSVirep/sample/RDB/SYM

 
 起動スクリプト中のRDBNAMEには、“RDBシステムのセットアップ”で作成したRDBシステム名を指定してください。すべての起動スクリプトを修正して配置してください。
#!/bin/sh
# ---
# All Rights Reserved, Copyright (c) FUJITSU LIMITED 2006
# ---
RDBNAME=srdbsys
LC_ALL=C
export RDBNAME
export LC_ALL
SYS=`uname`
if ( test "$SYS" = "SunOS" ) then
    RDBPATH=/opt/FSUNrdb2b
    LD_LIBRARY_PATH=$RDBPATH/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib
    LD_LIBRARY_PATH_64=$RDBPATH/lib
    export LD_LIBRARY_PATH
    export LD_LIBRARY_PATH_64
elif ( test "$SYS" = "Linux" ) then
    RDBPATH=/opt/FJSVrdb2b
    LD_LIBRARY_PATH=$RDBPATH/lib
    export LD_LIBRARY_PATH
fi
case "$1" in
start)
    if ( test -f $RDBPATH/bin/rdbstart ) then
        $RDBPATH/bin/rdbstart
    fi
    ;;

以下は修正不要ですので、省略します。
 
 Smart RepositoryとSymfoware Serverを別々のマシンにインストールしたときには、上記の手順で設定しても、Smart RepositoryとSymfoware/RDBとの間で、依存関係を設定することはできません。
 Smart Repositoryよりも先に、Symfoware/RDBが起動されている必要があります。

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