NMCサーバ 2.2 |
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第5章 ダウンロード
本機能はM/GSシリーズホストのPLOP/Xと接続し、フォーマット定義体、フォームオーバレイ、利用者定義文字のダウンロードを行う機能です。
“図5.1”に機能概要を示します。
図5.1 機能概要
NMCサーバに接続した、ワークステーションのF6680エミュレータのディスプレイに表示されるフォーマット画面(画面の固定部)を定義体として、ファイルに格納する機能です。なお、ディレクトリは環境設定で定義し、格納できるフォーマット定義体は最大1024個です。
格納したフォーマット画面は、ホスト側からフォーマット識別名を転送するだけでディスプレイに表示することができます。
“図5.2”にフォーマットストア機能の概要を示します。
(1)ホストからフォーマット定義体をダウンロードしファイルに格納します。
(2)ホストから転送されたフォーマット識別名で、フォーマット定義体を検索し読込みます。
(3)読込んだフォーマット定義体をエミュレータ画面に表示します。図5.2 フォーマットストア機能の概要
NMCサーバに接続した、実機プリンタで用いられるフォームオーバレイデータをファイルに格納する機能です。フォームオーバレイデータは最大512個格納できます。
“図5.3”にフォームオーバレイ機能の概要を示します。
(1)ホストからフォームオーバレイデータをダウンロードしファイルに格納します。
(2)ホストからフォームオーバレイIDが転送されます。
(3)実機プリンタがフォームオーバレイデータを要求し、読込み、印刷します。図5.3 フォームオーバレイ機能の概要 フォームオーバレイのデータは、下記のディレクトリに格納されます。
格納ディレクトリ: /usr/lib/FJSVlp/kol1
NMCサーバに接続した、実機プリンタで用いられる利用者定義文字をファイルに格納する機能です。
“図5.4”に文字パターン格納機能の概要を示します。
(1)ホストから利用者定義文字をダウンロードしファイルに格納します。
(2)ホストから文字コードが転送されます。
(3)実機プリンタが利用者定義文字を要求し、読込み、印刷します。図5.4 文字パターン格納機能の概要 利用者定義文字のサポート範囲を以下に示します。
− 格納ディレクトリ : /usr/lib/FJSVlp/resource/jeffont − 利用者定義文字のフォント : 24×24 及び 30×30 − 利用者定義文字の字体 : ・明朝体(全角、半角、1/4 角)
・ゴシック体(全角、半角、1/4 角)
接続可能なホストはM/GSシリーズのPLOP/Xのみです。
ダウンロード用LUはフォーマットストア機能で1個、フォームオーバレイ機能および文字パターン格納機能で1個が必要です。なお、ダウンロード用LUはディスプレイおよびプリンタで使用することはできません。
サポート範囲を以下に示します。
備考.
- 接続ホスト:M/GSシリーズ(PLOP/X)
- 接続手順:FNA AC手順(FNA-BASE)
- LU数:2個
NMC装置では、フォーマットストア機能(機構)がSF1で、フォームオーバレイ機能(機構)および文字パターン格納機能(機構)がSF2です。
ダウンロード機能を運用する前に準備すべきことについて説明します。
NMCサーバをインストールすると、ダウンロード機能を使用するかどうかのメッセージが次のように表示されます。ダウンロード機能を使用する場合はy<RETURN> を、使用しない場合はn<RETURN> を、下記のように入力してください。
Do you want to install PLOP [y,n,?,q] y or n<RETURN>
環境定義はPLOP制御環境定義ファイル(/etc/opt/FSUNnet/nmcsv/plopparm )に設定します。設定は環境設定メニューで行います。また、エディタを用いてシステム管理者が作成することもできます。
PLOP制御環境設定で、設定する項目の一覧を“表5.1”に示します。
表5.1 PLOP 制御環境設定の項目一覧
オペランド パラメタ 内容 目的 なし SF1name LU名 フォーマット定義体をダウンロードするLU名 SF1dir 格納ディレクトリ フォーマット定義体を格納するディレクトリ名 SF2name LU名 フォームオーバレイおよび利用者定義文字をダウンロードするLU名 PLOP制御環境設定の詳細については、 3.2.7 PLOP画面での操作を参照してください。
ダウンロード機能の運用方法について説明します。
ダウンロード機能の起動は、NMCサーバの起動(strnmcgw)により自動的に行われます。また停止は、NMCサーバの停止(stpnmcgw)により自動的に行われます。
フォーマット定義体をオフラインで操作する方法について説明します。
なお、フォームオーバレイデータ、利用者定義文字のオフライン操作については“FUJITSU 文字資源流通手引書”を参照してください。
オフラインの操作は、初期化、登録、削除、表示ができます。初期化、登録、削除はNMCサーバ起動中は使用できません。
登録は、UXP/DS NMC-LANゲートウェイまたは、NMCサーバにてダウンロードしたフォーマット定義体を、UXP/DS−Solaris OE サーバ間、またはSolaris OE サーバ−Solaris OE サーバ間で利用する場合に行います。オフライン操作の概要を“図7.5”に示します。
図5.5 オフライン操作の概要 (1) フォーマット定義体の初期化
指定したディレクトリ配下に登録されているフォーマット定義体を初期化します。記述形式は以下の通りです。
# /opt/FSUNnet/bin/sf1nmcgw -i sf1dir
- sf1dir
- フォーマット定義体の格納ディレクトリ(PLOP制御環境定義ファイルに設定した格納ディレクトリ名)
(2) フォーマット定義体の登録
指定したディレクトリ配下に、フォーマット定義体を登録します。記述形式は以下の通りです。
# /opt/FSUNnet/bin/sf1nmcgw -a sf1dir n1 n2 n3 .....nx
- sf1dir
- フォーマット定義体の格納ディレクトリ(PLOP制御環境定義ファイルに設定した格納ディレクトリ名)
- nx
- 登録するフォーマットストア名(フォーマット定義体のファイル名)。最大1024個まで指定可能。
(3) フォーマット定義体の削除
指定したフォーマット定義体を削除します。記述形式は以下の通りです。
# /opt/FSUNnet/bin/sf1nmcgw -d sf1dir n1 n2 n3 .....nx
- sf1dir
- フォーマット定義体の格納ディレクトリ(PLOP制御環境定義ファイルに設定した格納ディレクトリ名)
- nx
- 登録するフォーマットストア名(フォーマット定義体のファイル名)。最大1024個まで指定可能。
(4) フォーマット定義体一覧の表示
指定したディレクトリ配下に登録されているフォーマットストア名(フォーマット定義体のファイル名)を一覧表示します。記述形式は以下の通りです。
# /opt/FSUNnet/bin/sf1nmcgw -l sf1dir
- sf1dir
- フォーマット定義体の格納ディレクトリ(PLOP制御環境定義ファイルに設定した格納ディレクトリ名)
(5) フォーマット定義体数の表示
指定したディレクトリ配下に登録されているフォーマット定義体数、および登録可能定義体数を表示します。記述形式は以下の通りです。
# /opt/FSUNnet/bin/sf1nmcgw -u sf1dir
- sf1dir
- フォーマット定義体の格納ディレクトリ(PLOP制御環境定義ファイルに設定した格納ディレクトリ名)
ダウンロード機能(PLOP制御)のオンライントレースと内部トレースについて説明します。
トレースの開始、停止、編集・出力の方法を以下に示します。
(1) オンライントレースの開始
# /opt/FSUNnet/bin/strotr -k sf1 または sf2 -m 64
- sf1またはsf2
- PLOP制御のトレース種別
- 64
- トレース領域の大きさ
(2) オンライントレースの停止
# /opt/FSUNnet/bin/stpotr -k sf1 または sf2
または
# /opt/FSUNnet/bin/stpotr(注)
- sf1またはsf2
- PLOP制御のトレース種別
注) stpotrのみを実行すると、起動しているオンライントレースすべてが停止します。
(3) オンライントレースの編集・出力
# /opt/FSUNnet/bin/prtotr -k sf1 または sf2 [>ファイル名]
- sf1またはsf2
- PLOP制御のトレース種別
- >ファイル名
- 指定したファイル名に結果を格納します。省略すると、画面に表示します。
内部トレースは、NMCサーバが起動すると自動的に情報採取します。
以下に内部トレースの出力方法を示します。
# /opt/FSUNnet/bin/trcnmcgw 出力するディレクトリ名 (例:/tmp)
出力するディレクトリを省略した場合、および誤った場合は、/var/tmp配下に出力されます。
内部トレースが正常に出力された場合は、以下のメッセージが表示されます。
また、内部トレースが正常に出力されなかった場合は、以下のメッセージが表示されます。
− Trace out to [出力ディレクトリ名] directory.
− [sf1]trace OK.
− [sf2] trace OK.
なお、内部トレース出力コマンド(trcnmcgw)が出力するその他のメッセージに関しては、4.3.2 内部トレースの“表4.2”を参照して下さい。
− [sf1]trace NG.
− [sf2] trace NG.
出力される内部トレースのファイル名を以下に示します。
− sf1.trc(最大4096バイト)
− sf2.trc(最大4096バイト)備考.
NMCサーバが起動されていない状態で、内部トレースコマンド(trcnmcgw)を実行すると、実行した端末に以下のメッセージを表示し、内部トレースは採取されません。内部トレースを採取する場合は、NMCサーバが起動された状態で内部トレースコマンド(trcnmcgw)を実行してください。なお、NMCサーバが異常終了した場合または、内部トレースコマンド(trcnmcgw)が異常終了した場合は、内部トレースは採取できませんので、オンライントレースを採取の上、富士通技術員(SE)に連絡してください。
− NMC Server[SF1] is not active.
− NMC Server[SF2] is not active.
− Trace out failed.
dspnmcgwコマンドを使用することによって、ダウンロード機能(PLOP制御)の状態を表示することができます。
以下に、dspnmcgwコマンドの記述形式を示します。
また、PLOP状態表示コマンドを使用した場合の出力メッセージ例を以下に示します。
# /opt/FSUNnet/bin/dspnmcgw -p
− PLOP制御未インストール時の出力メッセージ例
PLOP : not installed.
− PLOP制御未起動時の出力メッセージ例
PLOP
sf1 : inactive
sf2 : inactive
− PLOP制御起動中の出力メッセージ例
PLOP
sf1 : active
SF1name : Lu2001(VCP) SF1dir : /var/nmcsv
sf2 : active
SF2name : Lu2002(VCP)
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