NMCサーバ 2.2 |
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NMCサーバの保守機能として、オンライントレースと内部トレースがあります。NMCサーバの内部状態やデータの内容を採取する機能であり、NMCサーバが誤動作した場合等に、原因を調査するために資料として用いるものです。このため、調査が必要になった場合のみ使用し、通常の運用時には使用しないでください。
オンライントレースは、トレースの開始、停止、編集・出力それぞれのコマンドを入力することにより実行します。
以下にオンライントレースの開始(strotr)方法を示します。
# /opt/FSUNnet/bin/strotr -k cudplib -m 64
# /opt/FSUNnet/bin/strotr -k rel -m 64
# /opt/FSUNnet/bin/strotr -k lu2 -m 64
-k cudplib: CU-DEV一次局ライブラリのトレース種別
-k rel : 中継機能のトレース種別
-k lu2 : LU2制御のトレース種別
-m 64 :トレース領域の大きさ
以下にオンライントレースの停止(stpotr)方法を示します。
# /opt/FSUNnet/bin/stpotr -k cudplib
# /opt/FSUNnet/bin/stpotr -k rel
# /opt/FSUNnet/bin/stpotr -k lu2
-k cudplib: CU-DEV一次局ライブラリのトレース種別
-k rel : 中継機能のトレース種別
-k lu2 : LU2制御のトレース種別
注意)
stpotrのみを実行すると、現在起動されているオンライントレースがすべて停止するため、NMCサーバ以外のオンライントレースを起動している場合は注意が必要です。
以下にオンライントレースの編集・出力(prtotr)方法を示します。
# /opt/FSUNnet/bin/prtotr -k cudplib [ > ファイル名 ]
# /opt/FSUNnet/bin/prtotr -k rel [ > ファイル名 ]
# /opt/FSUNnet/bin/prtotr -k lu2 [ > ファイル名 ]
-k cudplib: CU-DEV一次局ライブラリのトレース種別
-k rel : 中継機能のトレース種別
-k lu2 : LU2制御のトレース種別
> ファイル名 : 指定したファイル名に結果を格納します。省略すると、コマンドを実行した画面に表示されます。
内部トレースは、NMCサーバが起動すると自動的に情報採取します。またLU単位に情報が採取されるため、トラブル発生時に的確な情報が得られます。コマンドを入力するとトレース編集・出力を行います。
以下に内部トレースの出力(trcnmcgw)方法を示します。
# /opt/FSUNnet/bin/trcnmcgw 出力するディレクトリ (例:/tmp)
出力するディレクトリを省略した場合と誤った場合は、/var/tmp配下に出力されます。
内部トレースが正常に出力された場合は、以下のメッセージが表示されます。
- Trace out to [出力ディレクトリ名] directory.
- [lu2] trace OK.
- [cudplib]trace OK.
- [lrc]trace OK.
また、内部トレースが正常に出力されなかった場合は、以下のメッセージが表示されます。その場合は、正常に出力されたトレースのみを採取して下さい。
- [トレース名] trace NG.
なお、内部トレース出力コマンド(trcnmcgw)が出力するその他のメッセージに関しては、“表4.2”を参照して下さい。
表4.2 内部トレースコマンド(trcnmcgw)出力メッセージ
メッセージ
意味
対処
trcnmcgw parameter error.
trcnmcgwコマンドのパラメタが不当です。
パラメタを確認の上、再度コマンドを実行してください。
[XX] no such directory.
指定されたディレクトリが不当です。
XX : ディレクトリ名
ディレクトリ名を正しく指定して、再度コマンドを実行してください。
can't access environment file necessary for NMC Server.
[XX] . errno=YYNMCサーバに必要な環境ファイルが存在しません。
NMCサーバのパッケージを一旦削除して、再度インストールしてください。本対処を行っても発生する場合は、本メッセージを控え富士通技術員(SE)に連絡してください。
NMC Server [XX] is not active.
NMCサーバを構成するコンポーネントが未起動です。
XX : コンポーネント名
NMCサーバが動作しているかどうか、およびコンソールメッセージを確認してください。
system error.(XX-YY) errno=ZZ
システムエラーが発生しました。
XX : システム関数名
YY : コンポーネント名
ZZ : エラー番号正常に出力されたトレースのみを採取してください。
trcnmcgw time out.
trcnmcgwコマンドがタイムアウトしました。
正常に出力されたトレースのみを採取してください。
出力される内部トレースのファイル名を以下に示します。
- lu2.trc(最大4096バイト×LU数分)
- cudplib.trc(最大1624バイト×LU数分)
- cudplib.種別.ws名.dev番号(800キロバイト)
種別 : 接続種別(1:LNDFC、2:TCP/IP)
ws名 : 接続時のワークステーション名
dev番号: デバイス番号
- cudplib.trc1〜5(1つのファイルが64キロバイト)
- lrc.trc(最大16キロバイト×実機プリンタ数分)
なお、cudplib.trc1〜5は、5種類すべてが出力されない場合があります。
また、その他のトレースも出力されない場合があります。その場合は、出力されているもののみ退避してください。
備考)
NMCサーバが起動されていない状態で、内部トレースコマンド(trcnmcgw)を実行すると、実行した端末に以下のメッセージを表示し、内部トレースは採取されません。− NMC Server [LU2] is not active.
− NMC Server [REL] is not active.
− NMC Server [LOCAL] is not active.
− Trace out failed内部トレースを採取する場合は、NMCサーバが起動された状態で内部トレースコマンド(trcnmcgw)を実行してください。なお、NMCサーバが異常終了した場合または、内部トレースコマンド(trcnmcgw)が異常終了した場合は、内部トレースは採取できませんので、オンライントレースを採取の上、富士通技術員(SE)に連絡してください。
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