NMCサーバ 2.2 |
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運用変更と状態表示について説明します。
ctlnmcgwコマンドを使用することによって、ワークステーションのデバイスとホストのLUを、NMCサーバを停止させることなく、動的に変更できます。以下に、デバイスとLUの対応付けの変更方法を説明します。
1) 切り換えを行うデバイスのエミュレータを終了させます。
2) 次のコマンドにより、対応付けを変更します。
# /opt/FSUNnet/bin/ctlnmcgw -c linetype wsname devname luname
- −c
linetypeで指定されたラインタイプのワークステーションwsname配下のデバイスdevnameの対応付けを、LUの接続種別type内のlunameで指定されたホストLUに変更します。- linetype
タイプ別情報を1文字(l:LNDFC、t:TCP/IP)で指定します。- wsname
ワークステーション名を20文字以内で指定します。- devname
デバイス名を8文字以内で指定します。- luname
LU名を8文字以内で指定します。
3) コマンド実行後の出力形式は、以下のとおりです。
Old: linetype wsname devname(devtype) - luname(type)
New: linetype wsname devname(devtype) - luname(type)
- Old
変更前の対応付けを表示します。- New
変更後の対応付けを表示します。- linetype
タイプ別情報を表示します。- wsname
ワークステーション名を表示します。- devname
デバイス名を表示します。- devtype
デバイスタイプ(dsp:ディスプレイ、prt:プリンタ)を表示します。- luname
LU名を表示します。- type
LUの接続種別(VCP:FNA-BASE二次局)を表示します。
4) デバイスのエミュレータを起動します。
以下に、ctlnmcgwコマンドを使用する際の注意事項を示します。
− dspnmcgwコマンドを実施した結果、“usable”または“used”と表示されているLUへの対応付けが可能です。
ただし、その場合は現在“used”と表示されているデバイスがLUの使用を終了しない限り、該当LUは使用できません。
− デバイスタイプが異なるLUへの対応付けはできません。
− 動的LUへの対応付け変更はできません。
− 動的デバイスの対応付け変更はできません。
− グループ化されているLUへの対応付け変更はできません。
− グループ化されているデバイスへの対応付け変更はできません。
− 実機プリンタのLUへの対応付け変更はできません。
− 実機デバイスへの対応付け変更はできません。“図4.1”に、ctlnmcgwコマンドの使用例を示します。
図4.1 ctlnmcgwコマンドの使用例
dspnmcgwコマンドを使用することによって、ワークステーションのデバイスとホストのLUの対応付けが表示されます。ネットワークオペレータは、本コマンドによりネットワーク構成の状態を把握し、的確な運用を行うことができます。
以下に、dspnmcgwコマンドの記述形式を示します。
# /opt/FSUNnet/bin/dspnmcgw [ −w [ linetype [ wsname … ] ] ] [ −l [ type [ luname … ] ] ] [ −u ]
- -w [linetype [ wsname・・・]]
linetype(タイプ別情報)で指定されたwsname(ワークステーション名)配下のデバイスの対応付けおよびデバイスの状態を表示します。
wオプションのみを指定した場合、全ワークステーション配下のデバイスの対応付けを表示します。
wオプションとlinetypeを指定した場合は、そのlinetypeの全ワークステーション配下のデバイスの対応付けを表示します。wsnameに“any”を指定した場合は、“any”配下の全ワークステーション配下のデバイスの対応付けを表示します。
- linetype
- タイプ別情報を1文字(l:LNDFC、t:TCP/IP)で指定します。
- wsname
- ワークステーション名を指定します。
- -l [type[luname・・・]]
typeで指定されたLUの接続種別のホストLUとデバイスの対応付けおよびLUの状態を表示します。
lunameを指定する場合は、LUの接続種別も必ず指定します。
-lオプションのみを指定した場合、ホストLUの対応付けおよびLUの状態をすべて表示します。
LUの接続種別のみを指定した場合は、指定されたLUの接続種別配下のLUの対応付けおよびLUの状態をすべて表示します。
typeとLU名に“any”を指定した場合は、指定されたLUの接続種別配下の動的獲得LUとデバイスの対応付けおよびLUの状態をすべて表示します。
- type
- LU名の接続種別を1文字(v:FNA-BASE二次局)で指定します。
- luname
- LU名を指定します。
- -u
現在接続されているLU数を表示します。備考) オプション指定が無い場合は、-wオプションと同様の表示形態となります。
また、以下にコマンド実行後の出力形式を示します。
1) dspnmcgw -wコマンドの場合
linetype linename wsname:devname(devtype) - luname(type) 状態 devname(devtype) - luname(type) 状態 ・ ・ linename wsname:devname(devtype) - luname(type) 状態 devname(devtype) - luname(type) 状態 ・ ・ linetype linename wsname:devname(***) - any (***) 状態 devname(***) - any (***) 状態 ・ ・ linetype linename wsname:****** (devtype) - luname(type) 状態 ****** (devtype) - luname(type) 状態 ・ ・ ┐ │ │ │ │ │固定定義の場合 │ │ │ │ ┘ ┐ │linetypeがLNDFCでany │を使用し、状態が使用中 │以外の場合 │ ┘ ┐ │linetypeがTCP/IPでany │を使用し、状態が使用中 │以外の場合 │ ┘
- linetype
タイプ別情報を表示します。- linename
ラインタイプがLNDFCの場合にライン名を表示します。- wsname
ワークステーション名を表示します。- devname
デバイス名を表示します。- devtype
デバイスタイプを表示します(dsp:ディスプレイ、prt:プリンタ)。- luname
LU名を表示します。- type
LUの接続種別名(VCP:FNA-BASE二次局)を表示します。- grpname
グループ名を表示します。- 状態
状態(used:使用中、usable:使用可能、unusable:使用不可)を表示します。
2) dspnmcgw -lコマンドの場合
luname(type): linetype linename wsname devname(devtype) 状態 linetype linename wsname devname(devtype) 状態 ・ ・ luname(type): linetype any ****** (devtype) 状態 ・ ・ ┐ │ │固定定義の場合 │ ┘ ┐linetypeがTCP/IPま │たはLNDFCでanyを使 │用し、状態が使用中 ┘以外の場合
- luname
LU名を表示します。- type
LUの接続種別名(VCP:FNA-BASE二次局)を表示します。- linetype
タイプ別情報を表示します。- linename
ラインタイプがLNDFCの場合にライン名を表示します。- wsname
ワークステーション名を表示します。- devname
デバイス名を表示します。- devtype
デバイスタイプを表示します(dsp:ディスプレイ、prt:プリンタ)。- grpname
グループ名を表示します。- 状態
状態(used:使用中、usable:使用可能、unusable:使用不可)を表示します。
3) dspnmcgw -uコマンドの場合
LUCNT/LUNUM:通信中のLU数/定義LU数
以下にdspnmcgwコマンドの使用例を示します。
− dspnmcgw -wでLNDFCの1ワークステーション(ws01)の状態を表示する場合
# dspnmcgw -w l ws01 ← 入力するコマンド LNDFC line01 ws01 : dev01 (dsp) - lu001 (VCP) used. dev02 (prt) - lu002 (VCP) usable. dev03 (dsp) - lu003 (VCP) unusable. ┐←出力されるメッセージ │ │ │ ┘
− dspnmcgw -wでTCP/IPの“any”配下のワークステーションの状態を表示する場合
# dspnmcgw -w t any ← 入力するコマンド TCP/IP ws01 :#1 (dsp) - lu001(VCP) used. :#2 (prt) - lu002(VCP) used. (注) TCP/IP any :****** (dsp) - lu003(VCP) usable. ┐←出力されるメッセージ │ │ │ │ ┘
注) any の場合、devname が無いため、wsname.# 数字によってデバイスの識別をしています。
− dspnmcgw -lでLNDFCの1ホストLUの状態を表示する場合
# dspnmcgw -l v lu001 ← 入力するコマンド lu001(vcp): LNDFC line01 ws01 dev01 (dsp) used. ws01 dev03 (dsp) usable. ws02 dev01 (dsp) usable. ┐←出力されるメッセージ │ │ ┘
− dspnmcgw -lでTCP/IPの“any”配下のホストLUの状態を表示する場合
# dspnmcgw -l v lu010 ← 入力するコマンド lu010 (VCP): TCP/IP ws01 #1 (dsp) used. TCP/IP any ***** (dsp) usable. ┐←出力されるメッセージ │ ┘
− dspnmcgw -uで接続されているLU数を表示する場合
# dspnmcgw -u ← 入力するコマンド LUCNT/LUNUM: 通信中のLU数/定義LU数 ←出力されるメッセージ
dspnmcgwコマンドの使用上の注意事項を以下に示します。
- FNA-BASEが停止中やモデムの電源が入っていない等の状態でdspnmcgwコマンドを使用しても、LUの状態が“usable”と表示される場合があります。
- ワークステーション側のLANケーブルが切断された状態でdspnmcgwコマンドを使用しても、ワークステーションの状態が“used”または“usable”と表示される場合があります。
- エミュレータを起動中、ワークステーションの電源が切断された状態でdspnmcgwコマンドを使用しても、ワークステーションの状態は“used”または“usable”と表示される場合があります。
- dspnmcgwコマンドでWS名に“any”を指定する場合、他のWS名と同時に指定しないでください。指定した場合他のWS名の状態のみ表示されます。
良い例:○ dspnmcgw -w l any
悪い例:× dspnmcgw -w l any ws01 ws02
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