Netcompo アプリケーション会話サービス 2.1 LU0会話サービス編 - Solaris -
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用語集

 


SSCPデータ

ホストがMシリーズの場合はVTAM(その他のホストは相当するコンポーネント)から送信されるデータです。本データを受信した場合、アプリケーションプログラムはその内容に従って処理を行ってください。FNA端末では、ほとんど使用されません。

 


INIT-SELF

Initiate Selfの略。ホストとのセションを確立するために送信するコマンドです。アプリケーションプログラムは、INIT-SELFのRU3以降のデータを作成し、lu0cnctマクロ命令(端末主導型)を発行することにより、ホストに送信されます。INIT-SELFの形式については"付録C ホストのネットワーク定義例"を参照してください。本コマンドにより、ホストからBINDコマンドを受信し、セションが確立されます。

 


TERM-SELF

Terminate Selfの略。ホストとのセションを解放するために送信するコマンドです。アプリケーションプログラムが、lu0discマクロ命令を発行することにより、ホストに送信されます。本コマンドにより、ホストからUNBINDコマンドが送信され、セションが解放されます。

 


PROC-ERROR

INIT-SELFコマンドを送信した結果、ホスト側のアプリケーションプログラムが起動されていない等の理由でホストから送信されるエラー通知です。エラーの理由についてはlu0cnctマクロ命令の復帰値である"PROC-ERROR理由コード"を参照してください。

 


BINDコマンド

ホストから、LU-LUセションを確立しようとするコマンドです。本コマンドに+RESPを返すことにより、LU-LUセションが確立されます。BINDコマンドの+RESPは、lu0cnctマクロ命令完了後、アプリケーションプログラムから次のマクロ命令が発行されたタイミングで、LU0会話サービスが送信します。

 


CLEARコマンド

通常は、ホストがLU-LUセションを解放する場合に、UNBINDコマンドの直前に受信します。本コマンドが通知された場合、アプリケーションプログラムは lu0readマクロ命令を発行し、ホストからのUNBINDコマンド受信を待ち合わせてください。

 


UNBINDコマンド

ホストから LU-LUセションを解放する場合に受信します。

 


LUSコマンド

Logical Unit Statusの略。LUの状態(例えば、電源が切断された)を相手に通知するコマンドです。本コマンドは4バイトのセンスコードでその状態を規定します。なお、本コマンドは相手アプリケーションプログラムとの間での取り決めであり、使用する場合には双方のアプリケーションプログラム間の了解が必要です。また、ホストとの通信において必須のコマンドではないため、使用しなくてもかまいません。

 


CANCELコマンド

ホストが何らかの理由で、データの送信を中止する場合に送信するコマンドです。本コマンドが通知された場合、アプリケーションプログラムは、それまでに受信したデータをすべて破棄し、lu0readマクロ命令を発行してホストからの指示に従ってください。

 


RSHUTDコマンド

ホストとのセションを解放するために送信するコマンドです。アプリケーションプログラムが、lu0discマクロ命令に"緩終了1"を指定し発行することにより、ホストに送信されます。本コマンドにより、ホストからUNBINDコマンドが送信され、セションが解放されます。あわせて緩終了も参照してください。

 


DEACT LUコマンド

Deactivate Logical Unit の略。SSCPとLUとのセションを、SSCPがLUに解放を指示するコマンドです。

 


DEACT PUコマンド

Deactivate Physical Unitの略。SSCPとPUとのセションを、SSCPがPUに解放を指示するコマンドです。

 


FMH

Function Management Headerの略。ホストとアプリケーションプログラムとの間で取り決められたヘッダ付きのデータです。使用する場合には双方のアプリケーションプログラム間の了解が必要です。また、ホストとの通信において必須のデータではないため、使用しなくてもかまいません。

 


LU

Logical Unitの略。アプリケーションプログラム(プロセス単位)に相当します。

 


PLU

Primary Logical Unitの略。ホスト側のLUです。

 


SLU

Secondary Logical Unitの略。自局システム側のLUです。

 


OIC

Only In Chainの略。回線上、一度に送信できるデータの大きさが決まっており、送信するデータがその大きさ以内で送信できる場合にOICで送信されます。

 


FIC

First In Chainの略。回線上、一度に送信できるデータの大きさが決まっており、送信するデータがその大きさ以内で送信できない場合、データを分割して送信します。その分割した最初のデータがFICとなります。

 


MIC

Middle In Chainの略。回線上、一度に送信できるデータの大きさが決まっており、送信するデータがその大きさ以内で送信できない場合、データを分割して送信します。その分割したデータが3個以上ある場合、中間のデータがMICとなります。

 


LIC

Last In Chainの略。回線上、一度に送信できるデータの大きさが決まっており、送信するデータがその大きさ以内で送信できない場合、データを分割して送信します。その分割した最後のデータが LICとなります。

 


RU

Request/Response Unitの略。アプリケーションプログラム間で送受信される(アプリケーションプログラムが意識する)データのことです。RU0から始まるので、"RU3以降"という表現の場合、"RUの4バイト目以降"ということができます。

 


送信権

ホストとの通信は送信権によって制御されており、送信権がなければデータを送信することができません。送信権は必ずどちらか(自局システムのアプリケーションプログラムまたはホストのアプリケーションプログラム)にあり、どちらにもあることはありません。自局システム側に送信権がある時に、lu0writeマクロ命令でデータを送信することができますlu0cnctマクロ命令の動作モード情報の送信権獲得制御で"送信権を獲得します"と設定した場合、送信権がない時にlu0writeマクロ命令を発行するとホストに対して送信権を獲得する動作をし、送信権を獲得後にデータを送信します。なお、BINDコマンドによるセション確立直後は、送信権はホスト側にあります。

 


端末主導型

セション確立時は、lu0cnctマクロ命令(端末主導型)を発行し、ホストにINIT-SELFコマンドを送信することをいいます。

セション解放時は、セション中にlu0discマクロ命令を発行し、ホストにTERM-SELFコマンドを送信することをいいます。

 


ホスト主導型

セション確立時は、ホストにINIT-SELFコマンドを送信せずホストからBINDコマンドを受信することをいいます。

セション解放時は、ホストにTERM-SELFコマンドを送信せずホストからUNBINDコマンドを受信することをいいます。

 


DR

Definite Request/Responseの略。確定応答要求を参照してください。

 


ER

Exception Request/Responseの略。例外応答要求を参照してください。

 


確定応答要求

受信したデータに対して、肯定または否定の応答を必ず送信しなければならない要求です。lu0cnctマクロ命令の動作モード情報の応答要求スルー制御で"LU0会話サービス内で自動的に設定されます"と設定した場合は、OICおよびLICが"タイプ1確定応答"で送信されます。なお、確定応答要求にはタイプ1、2、3の3種類のタイプがありますがどれを使用するかはホストのアプリケーションとの間で取り決めます。特に取り決めがない場合、通常"タイプ1"を使用します。

 


例外応答要求

受信したデータが正しければ何の応答も送信しませんが、誤っていた場合には否定応答を送信しなければならない要求です。FICおよびMICは、無条件に"タイプ1例外応答"で送信されます。なお、例外応答要求にはタイプ1、2、3の3種類のタイプがありますが、どれを使用するかはホストのアプリケーションとの間で取り決めます。特に取り決めがない場合、通常"タイプ1"を使用します。

 


セション

一般的にLU-LU(自局システムのアプリケーションプログラムとホストのアプリケーションプログラム間の通信パス)セションをいいます。

 


+RESP

肯定応答を参照してください。

 


-RESP

否定応答を参照してください。

 


肯定応答

受信したデータが正しい時に、その応答として相手に送信します。ただし、例外応答要求の場合は送信しません。LU0会話サービスのアプリケーションプログラムは、特に意識する必要はありません。

 


否定応答

受信したデータに誤りがあった時に、その旨を通知するために相手に送信します。否定応答には4バイトのセンスコードがあり、その内容によって処理続行/セション切断等の判断をします。LU0会話サービスのアプリケーションプログラムは、lu0cnctマクロ命令の動作モード情報の-RESP制御で"アプリケーションプログラムは-RESPの送信を行うことができます"と設定し、lu0writeマクロ命令を発行することにより、否定応答を送信することができます。また、ホストから否定応答を受信すると、マクロ命令がエラー完了します。

 


緩終了

ホストとアプリケーションプログラム間で、送受信するデータがなくなったことを確認してからセションを解放する方法です。


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