Systemwalker Operation Manager 使用手引書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
目次 索引 前ページ次ページ

第7章 ジョブを操作する

7.1 ジョブネットを操作する

ジョブネットは、必要に応じて操作することができます。操作には、強制終了/起動/再起動/停止/停止解除/無効/無効解除/確認/持越解除/終了取消の10種類があります。このうち、グループに属しているジョブネットおよび子ジョブネットに対しては、強制終了/再起動/停止/停止解除/無効/無効解除の6種類のみ行うことができます。

以下にジョブネットを操作する方法(4種類)、および操作の種類について説明します。

なお、ジョブネットを操作する時に、操作を確認するダイアログボックスを表示させることにより、操作ミスを防ぐことができます。設定方法など詳細は、“ジョブネット/ジョブ/グループの操作ミスを防止する”を参照してください。

 

■操作方法(4種類)

■操作の種類

ジョブネットの操作の種類を以下に示します。

強制終了:
実行中のジョブネットを強制的に終了させます。
起動:
ジョブネットを即、起動します。ただし、ジョブネットが警告/実行中/停止中/無効状態/終了遅延の時は起動できないので、ジョブネットを強制終了/停止解除/無効解除した後に起動してください。
再起動:
ジョブネットを再起動します。
停止:
ジョブネットを停止状態にします。停止したジョブネットは、実行を一時停止され、起動条件が満たされても実行されません。子ジョブネットの場合やジョブネットがグループに属している場合、停止したジョブネットの後続ジョブネットも実行されません。
停止解除:
停止中のジョブネットを停止解除します。ジョブネットの状態は、停止する前の状態に戻ります。停止中に起動条件が満たされた場合、停止解除後に、そのジョブネットは実行されます。
無効:
ジョブネットを無効状態にします。無効状態になったジョブネットは、疑似的に正常終了したとみなされ、起動条件が満たされても実行されません。ただし、子ジョブネットの場合やジョブネットがグループに属している場合、無効状態にしたジョブネットの後続ジョブネットは、起動条件が満たされれば実行されます。
無効解除:
無効状態のジョブネットを無効解除します。ジョブネットの状態は、無効操作を行う前の状態に戻ります。無効操作を行う前の状態が停止中の場合は、停止する前の状態に戻ります。無効状態の時に起動条件が満たされた場合、無効解除後に、そのジョブネットは正常終了の状態になります。
確認:
前回に異常終了および強制終了したジョブネットを確認済の状態にします。確認操作は、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[利用機能1]シートの[スケジュールオプション]で、[ジョブネットの確認操作を有効とする]を指定している場合に、有効になります。[ジョブネットの確認操作を有効とする]が指定されている場合、ジョブネットが異常終了の状態のままでは、次回の起動条件が満たされてもジョブネットは実行されません。異常終了したジョブネットに対して確認操作を行うと、次回の起動条件が満たされた時にジョブネットが実行されます。

なお、強制終了したジョブネットに対して確認操作を有効にするためには、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[利用機能1]シートの[スケジュールオプション]で[ジョブネットの確認操作を有効とする]に加えて[強制終了を確認操作の対象とする]も指定してください。

持越解除:
ジョブネットの持ち越し状態を解除します。前日以前の起動予定日時を持ち越していたジョブネットは、持越解除した時点で実行待ちの状態になり、次の起動予定日時にスケジュールが再設定されます。
終了取消:
本日起動済みのジョブネット(正常終了/疑似正常/異常終了/強制終了)の実行実績を取り消します。終了取消をした時点で、実行待ちの状態となり、再度本日のメッセージ事象による起動条件の待ち合わせが可能になります。[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの[起動条件]が[メッセージ事象発生時のみ起動]で[一日一回]を有効にした場合に操作できます。

Systemwalker OperationMGR V10.0L21/V10.1以前のサーバに接続した場合、持越解除および終了取消の操作はできません。

プロジェクト内のすべてのジョブネット/グループについて、プロジェクト単位で一括して“停止/停止解除/無効/無効解除”ができます。詳細は、“ジョブネット/グループを一括操作する”を参照してください。

■ジョブネットの状態と操作の関係

ジョブネットの各状態に対して、操作できる/できないの関係を以下に示します。

(注1)
「疑似正常」とは、終了コードが1以上、正常終了コード上限値以下のジョブを含むジョブネットの状態です。「疑似正常」と「異常終了」のジョブが混在する場合は、ジョブネットの状態は「異常終了」となります。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[利用機能1]シートで「疑似正常を有効にする」オプションを有効にしていない場合、「疑似正常」は正常終了として状態表示されます。

(注2)
「警告」状態とは、同じジョブネットの中に、異常終了ジョブと実行中ジョブ、または強制終了ジョブと実行中ジョブが存在する状態です。

「警告」状態のジョブネットを強制終了した場合のジョブネットの状態は、異常終了ジョブを含まない場合は「強制終了」に、異常終了ジョブを含む場合は「異常終了」になります。

子ジョブネットが「警告」状態になった場合、親ジョブネットも「警告」状態になります。

(注3)
子ジョブネットの場合は、操作できません。
(注4)
グループに属しているジョブネットを再起動できるのは、グループが警告状態の時だけです。
(注5)
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[基本情報]シートにおいて、起動条件が[メッセージ事象発生時のみ起動]で[一日一回]を有効にした場合に、操作できます。

 

■ジョブネットの再起について

ジョブネットを再起動する場合、実行を開始させるジョブを次のように選ぶことができます。


ジョブネットを起動/再起動させた時の注意事項


ジョブネットを強制終了させた時の注意事項

■階層化されたジョブネットの動について

階層化されたジョブネットにおいて、強制終了および再起動の操作を行った場合の親ジョブネットと子ジョブネットの動作について説明します。

■ “起動日のみ有効”を設定しているジョブ(子ジョブネット)を含むジョブネット/グループの起動/再起動について

“起動日のみ有効”を設定しているジョブ(子ジョブネット)を含むジョブネット/グループは、状態によって起動/再起動されるときの構成情報が以下のように変わります。

なお“起動日のみ有効”を設定しているジョブ(子ジョブネット)を含むジョブネットが起動日を持ち越している場合、子ジョブネットの起動日/非起動日は、持ち越した親ジョブネットの起動予定日により判定されます。

 


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 1995-2006