Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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付録C イベントを集約して監視する場合の定義例> C.2 イベントコリレーション監視の定義例

C.2.3 イベントコリレーション処理の定義例

以下の3つのパターンについて定義例を説明します。

新しいイベントを通知する

最後に通知された関連イベントを通知する

事象が自動復旧したら、イベントを対処済みにする

新しいイベントを通知する

イベントコリレーションパターンに一致した時に、以下の新しいイベントを通知する場合について説明します。

新しく発生させるイベント

AP: APL1: ERROR: 事象が発生しました

定義例

[コリレーション処理マスタ]シートで以下のように定義します。

分類

項目

設定内容

説明

対処方法

[対処方法]

[NONE:対処済みにしない]

基準イベントを対処済みに変更しない場合は[NONE:対処済みにしない]を指定します。

通知方法

[通知方法]

[NEW:新規イベントを通知]

新しいイベントを通知する場合は、[NEW:新規イベントを通知]を指定します。

[メッセージによる通知]

[メッセージ通知の実行方法]

[1:上位優先]

複数のイベントコリレーションの監視条件に一致した場合に、最初に一致した条件に定義されているイベントコリレーション処理だけを実行する場合は、[1:上位優先]を指定ます。
常にイベントコリレーション処理を実行する場合は、[2:常時実行]を指定します。

[メッセージ]

AP: APL1: ERROR: 事象が発生しました

新規で発生させるイベントの内容を設定します。ラベル、エラー種別、メッセージテキストに分割しない形式で定義します。

[上位システムに送信]

[SEND:する]

発生させるイベントを上位システムに送信する場合は、[SEND:する]を指定します。

[ログ格納]

[LOG:する]

[Systemwalkerコンソール]に通知する場合は、[LOG:する]を指定します。

[監視イベント種別の設定]

業務

発生させるイベントの監視イベント種別を設定します。

[重要度の設定]

[EMG:重要]

発生させるイベントの重要度を指定します。[Systemwalkerコンソール]に通知する場合は、[NORM:一般]以外を指定します。

[文字色を変更する]

20

発生させるイベントの文字色を指定します。

[背景色を変更する]

20

発生させるイベントの背景色を指定します。

表示結果例

イベントコリレーションパターンに一致した場合、[監視イベント一覧]には、以下のイベントが表示されます。

AP: APL1: ERROR: 事象が発生しました

最後に通知された関連イベントを通知する

イベントコリレーションパターンに一致した時に、最後に通知された関連イベントを以下の条件で、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示する場合について説明します。

発生イベント

AP: APL1: ERROR: system error occored. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX    --(1)
AP: APL1: ERROR: file system down. Code=XXXX                          --(2)
AP: APL1: ERROR: file I/O error. file=XXXX                             --(3)
AP: APL1: ERROR: hard disk error. disk num=XXXXX                        --(4)

条件

  1. (1)のイベント発生後、(2)〜(4)のうち最後に発生したイベントを[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示する。
  2. 表示するイベントの監視イベント種別は“業務”、重要度は“重要”とする。

定義例

[コリレーション処理マスタ]シートで以下のように定義します。

分類

項目

設定内容

説明

対処方法

[対処方法]

[NONE:対処済みにしない]

基準イベントを対処済みに変更しない場合は[NONE:対処済みにしない]を指定します。

通知方法

[通知方法]

[LAST:最後のイベントを通知]

最後に通知された関連イベントを通知する場合は、LASTを指定します。

[メッセージによる通知]

[メッセージ通知の実行方法]

[1:上位優先]

複数のイベントコリレーションの監視条件に一致した場合に、最初に一致した条件に定義されているイベントコリレーション処理だけを実行する場合は、[1:上位優先]を指定ます。
常にイベントコリレーション処理を実行する場合は、[2:常時実行]を指定します。

[メッセージ]

設定する必要はありません。

[上位システムに送信]

[SEND:する]

発生させるイベントを上位システムに送信する場合は、[SEND:する]を指定します。

[ログ格納]

[LOG:する]

[Systemwalkerコンソール]に通知する場合は、[LOG:する]を指定します。

[監視イベント種別の設定]

業務

発生させるイベントの監視イベント種別を設定します。

[重要度の設定]

[EMG:重要]

発生させるイベントの重要度を指定します。[Systemwalkerコンソール]に通知する場合は、[NORM:一般]以外を指定します。

[文字色を変更する]

20

発生させるイベントの文字色を指定します。

[背景色を変更する]

20

発生させるイベントの背景色を指定します。

表示結果例

発生イベントが(1)〜(4)の順に発生した場合、[監視イベント一覧]には、イベント(4)が表示されます。

事象が自動復旧したら、イベントを対処済みにする

イベントコリレーションパターンに一致した時に、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されている未対処の基準イベントを対処済みに変更する場合は、以下のように設定します。

分類

項目

設定内容

説明

対処方法

[対処方法]

[RESOLVE:対処済みにする]

基準イベントを対処済みに変更する場合は、[RESOLVE:対処済みにする]を指定します。

通知方法

[通知方法]

[NONE:通知しない]

イベントの通知をしない場合は、[NONE:通知しない]を指定します。

[メッセージによる通知]

[メッセージ通知の実行方法]

設定する必要はありません。

[メッセージ]

設定する必要はありません。

[上位システムに送信]

設定する必要はありません。

[ログ格納]

設定する必要はありません。

[監視イベント種別の設定]

設定する必要はありません。

[重要度の設定]

設定する必要はありません。

[文字色を変更する]

設定する必要はありません。

[背景色を変更する]

設定する必要はありません。

未対処の基準イベントを対処済みに変更するイベントコリレーション処理は、運用管理サーバでだけ設定できます。部門管理サーバ、業務サーバで設定した場合は、対処済みになりません。


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