Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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付録C イベントを集約して監視する場合の定義例> C.2 イベントコリレーション監視の定義例

C.2.2 イベントコリレーションパターンの定義例

イベントコリレーションパターンの定義例として、以下の5パターンについて説明します。

事象発生時に複数のイベントが発生する場合

事象発生時に複数のイベントが決まった順番で発生する場合

イベントが発生しなかったことを監視する場合

事象が自動復旧したら、イベントを通知しない場合(リセット機能)

同じイベントが集中して発生する場合

事象発生時に複数のイベントが発生する場合

以下の条件でイベントを監視する場合についての定義方法を説明します。

発生イベント

AP: APL1: ERROR: system error occored. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX    --(1)
AP: APL1: ERROR: file system down. Code=XXXX                          --(2)
AP: APL1: ERROR: file I/O error. file=XXXX                             --(3)
AP: APL1: ERROR: hard disk error. disk num=XXXXX                        --(4)

条件

  1. (1)のイベント発生後、(2)〜(4)のどれかが発生したら、障害発生と判断する。

設定手順

イベントコリレーションパターンを以下の手順で設定します。

  1. [メッセージ特定条件マスタ]シートで、上の各イベントについて、イベントを特定する条件を定義します。
  2. 各イベントに対する[メッセージコード]を、上から順に、Msg-A、Msg-B、Msg-C、Msg-D と名づけます。
  3. 基準イベントを決めます。

    → 例では、(1)のイベント(メッセージコードがMsg-A)が基準イベントとなります。

  4. [コリレーションパターンマスタ]シートで以下のように定義します。

    分類

    項目

    設定内容

    説明

    [パターン情報]

    [コメント]

    (任意)

    この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。

    [判定方法]

    [1:条件一致で真]

    条件一致した場合に真と判断します。

    [コリレーション条件]

    [基準イベント]

    Msg-A

    基準イベントのメッセージコードを設定します。

    [監視方法]

    [3:後に発生したイベントを監視]

    基準イベント発生後に関連イベントが発生する場合は、3(後に発生したイベントを監視)を指定します。

    [発生回数]

    設定する必要はありません。

    [監視間隔(秒)]

    120

    イベントが発生する時間間隔を指定します。

    [関連イベントの関連]

    [OR:”または”で監視]

    複数イベントのどれかが発生することを定義する場合は、ORを設定します。

    [関連イベント]

    Msg-B
    Msg-C
    Msg-D

    関連する複数のイベントをすべてメッセージコードで設定します。(注1)

    [監視のリセット]

    [リセット処理]

    [NONE:リセットしない]

    イベントコリレーション監視をリセットするイベントがない場合は、NONEを指定します。

    [リセットイベント]

    設定する必要はありません。

    注1)

    メッセージコードを複数指定する場合は、複数行に分けて記述します。

事象発生時に複数のイベントが決まった順番で発生する場合

以下の条件でイベントを監視する場合についての定義方法を説明します。

発生イベント

AP: APL1: ERROR: system error occored. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX    --(1)
AP: APL1: ERROR: file I/O error. file=XXXX                             --(2)
AP: APL1: ERROR: file check sequesnce start.                           --(3)
AP: APL1: ERROR: incomplete.                                     --(4)

条件

  1. (1)〜(4)のイベントが順番に発生する。
  2. 2分以内に(1)〜(4)のイベントが発生したら、障害発生と判断する。

定義手順

イベントコリレーションパターンを以下の手順で設定します。

  1. [メッセージ特定条件マスタ]シートで、上の各イベントについて、イベントを特定する条件を定義します。
  2. 各イベントに対する[メッセージコード]を、上から順に、Msg-A、Msg-B、Msg-C、Msg-D と名づけます。
  3. 基準イベントを決めます。

    → 例では、(1)のイベント(メッセージコードがMsg-A)が基準イベントとなります。

  4. [コリレーションパターンマスタ]シートで以下のように定義します。

    分類

    項目

    設定内容

    説明

    [パターン情報]

    [コメント]

    (任意)

    この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。

    [判定方法]

    [1:条件一致で真]

    条件一致した場合に真と判断します。

    [コリレーション条件]

    [基準イベント]

    Msg-A

    基準イベントのメッセージコードを設定します。

    [監視方法]

    [3:後に発生したイベントを監視]

    基準イベント発生後に関連イベントが発生する場合は、3(後に発生したイベントを監視)を指定します。

    [発生回数]

    設定する必要はありません。

    [監視間隔(秒)]

    120

    イベントが発生する時間間隔を指定します。

    [関連イベントの関連]

    [ORDER:登録順に発生]

    複数イベントが決まった順番で発生する場合は、ORDERを設定します。

    [関連イベント]

    Msg-B
    Msg-C
    Msg-D

    関連イベントを発生順にメッセージコードで設定します。(注1)

    [監視のリセット]

    [リセット処理]

    [NONE:リセットしない]

    イベントコリレーション監視をリセットするイベントがない場合は、NONEを指定します。

    [リセットイベント]

    設定する必要はありません。

    注1)

    メッセージコードを複数指定する場合は、複数行に分けて記述します。

イベントが発生しなかったことを監視する場合

以下の条件でイベントを監視する場合についての定義方法を説明します。

発生イベント

AP: APL1: ERROR: system error occored. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX    --(1)
AP: APL1: ERROR: file I/O error. file=XXXX                              --(2)
AP: APL1: ERROR: file check sequesnce start.                            --(3)
AP: APL1: ERROR: file check sequence complete.                          --(4)

条件

  1. (1)のイベントが発生した場合は、(2)〜(4)のイベントが順番に発生する。
  2. (1)のイベントが発生した後、2分以内に(2)〜(4)のイベントが発生しなかった場合に、障害発生と判断する。

定義手順

イベントコリレーションパターンを以下の手順で設定します。

  1. [メッセージ特定条件マスタ]シートで、上の各イベントについて、イベントを特定する条件を定義します。
  2. 各イベントに対する[メッセージコード]を、上から順に、Msg-A、Msg-B、Msg-C、Msg-D と名づけます。
  3. 基準イベントを決めます。

    → 例では、(1)のイベント(メッセージコードがMsg-A)が基準イベントとなります。

  4. [コリレーションパターンマスタ]シートで以下のように定義します。

    分類

    項目

    設定内容

    説明

    [パターン情報]

    [コメント]

    (任意)

    この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。

    [判定方法]

    [2:条件不一致で真]

    条件に一致しなかった場合に真と判断します。

    [コリレーション条件]

    [基準イベント]

    Msg-A

    基準イベントのメッセージコードを設定します。

    [監視方法]

    [3:後に発生したイベントを監視]

    基準イベント発生後に関連イベントが発生する場合は、3(後に発生したイベントを監視)を指定します。

    [発生回数]

    設定する必要はありません。

    [監視間隔(秒)]

    120

    イベントが発生する時間間隔を指定します。

    [関連イベントの関連]

    [ORDER:登録順に発生]

    複数イベントが決まった順番で発生する場合は、ORDERを設定します。

    [関連イベント]

    Msg-B
    Msg-C
    Msg-D

    関連イベントを発生順にメッセージコードで設定します。(注1)

    [監視のリセット]

    [リセット処理]

    [NONE:リセットしない]

    イベントコリレーション監視をリセットするイベントがない場合は、NONEを指定します。

    [リセットイベント]

    設定する必要はありません。

    注1)

    メッセージコードを複数指定する場合は、複数行に分けて記述します。

事象が自動復旧したら、イベントを通知しない場合(リセット機能)

以下の条件でイベントを監視する場合についての定義方法を説明します。

発生イベント

AP: APL1: ERROR: system error occored. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX    --(1)
AP: APL1: ERROR: file I/O error. file=XXXX                              --(2)
AP: APL1: ERROR: file check sequesnce start.                            --(3)
AP: APL1: ERROR: incomplete.                                      --(4)
AP: APL1: ERROR: file check sequence complete.                          --(5)

条件

  1. 障害発生時には、(1)のイベント発生後、(2)〜(4)のイベントが順番に発生する。
  2. 自動復旧した場合には、(3)の後、(4)の替わりに(5)のイベントが発生する。
  3. 障害発生時にはイベントコリレーション処理を行いたいが、自動復旧した場合にはイベントコリレーション処理は不要。

定義手順

イベントコリレーションパターンを以下の手順で設定します。

  1. [メッセージ特定条件マスタ]シートで、上の各イベントについて、イベントを特定する条件を定義します。
  2. 各イベントに対する[メッセージコード]を、上から順に、Msg-A、Msg-B、Msg-C、Msg-D、Msg-E と名づけます。
  3. 基準イベントを決めます。

    → 例では、(1)のイベント(メッセージコードがMsg-A)が基準イベントとなります。

  4. [コリレーションパターンマスタ]シートで以下のように定義します。

    分類

    項目

    設定内容

    説明

    [パターン情報]

    [コメント]

    (任意)

    この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。

    [判定方法]

    [1:条件一致で真]

    条件一致した場合に真と判断します。

    [コリレーション条件]

    [基準イベント]

    Msg-A

    基準イベントのメッセージコードを設定します。

    [監視方法]

    [3:後に発生したイベントを監視]

    基準イベント発生後に関連イベントが発生する場合は、3(後に発生したイベントを監視)を指定します。

    [発生回数]

    設定する必要はありません。

    [監視間隔(秒)]

    120

    イベントが発生する時間間隔を指定します。

    [関連イベントの関連]

    [ORDER:登録順に発生]

    複数イベントが決まった順番で発生する場合は、ORDERを設定します。

    [関連イベント]

    Msg-B
    Msg-C
    Msg-D

    関連イベントを発生順にメッセージコードで設定します。(注1)

    [監視のリセット]

    [リセット処理]

    [RESET:リセットする]

    イベントコリレーション監視をリセットするイベントがある場合は、RESETを指定します。

    [リセットイベント]

    Msg-E

    イベントコリレーション監視をリセットするイベントをメッセージコードで設定します。

    注1)

    メッセージコードを複数指定する場合は、複数行に分けて記述します。

同じイベントが集中して発生する場合

以下の条件でイベントを監視する場合についての定義方法を説明します。

発生イベント

AP: APL1: ERROR: system error occored. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX    --(1)
AP: APL1: ERROR: file I/O error. file=XXXX                              --(2)

条件

  1. (1)のイベント発生後、(2)のイベントが多数発生する。
  2. (2)のイベントが、1分間に10件以上発生したら、障害と判断する。

設定手順

以下の手順で設定します。

  1. [メッセージ特定条件マスタ]シートで、上の各イベントについて、イベントを特定する条件を定義します。
  2. 各イベントに対する[メッセージコード]を、上から順に、Msg-A、Msg-Bと名づけます。
  3. 基準イベントを決めます。

    → 例では、(1)のイベント(メッセージコードがMsg-A)が基準イベントとなります。

  4. [コリレーションパターンマスタ]シートで以下のように定義します。

    分類

    項目

    設定内容

    説明

    [パターン情報]

    [コメント]

    (任意)

    この定義についてのコメントを記述します。記述しなくても問題ありません。

    [判定方法]

    [1:条件一致で真]

    条件一致した場合に真と判断します。

    [コリレーション条件]

    [基準イベント]

    Msg-A

    基準イベントのメッセージコードを設定します。

    [監視方法]

    [5:後に発生したイベントの発生回数を監視]

    基準イベント発生後に発生する関連イベントの発生回数を監視する場合は、5(後に発生したイベントの発生回数を監視)を指定します。

    [発生回数]

    10

    監視する発生回数を指定します。

    [監視間隔(秒)]

    60

    イベントが発生する時間間隔を指定します。

    [関連イベントの関連]

    設定する必要はありません。

    [関連イベント]

    Msg-B

    関連イベントメッセージコードで設定します。

    [監視のリセット]

    [リセット処理]

    [NONE:リセットしない]

    イベントコリレーション監視をリセットするイベントがない場合は、NONEを指定します。

    [リセットイベント]

    設定する必要はありません。


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