Interstage Job Workload Server 運用ガイド |
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第3章 異常時の対処 | > 3.2 ジョブの異常 |
ジョブを投入したが、想定した(これまで実績がある)時間内にジョブが実行中に遷移しない場合の対処を説明します。
運用者は、btfwjobinfoコマンドで実行開始遅延しているジョブのジョブキュー名、ジョブ名、ジョブ番号を確認します。
運用者はジョブが実行開始遅延していることと、上記で確認したジョブ情報を管理者に連絡し、調査を依頼します。
btfwjobinfoコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
管理者は以下の手順で原因を調査します。
管理者は、対象のジョブキューに対して、btfwqinfoコマンドの詳細表示を行い、「ジョブキューの現在有効となっているジョブの多重度」(Current)が"0"になっていないか確認します。
btfwqinfoコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
上記作業を実施し、ジョブの実行環境が運用開始後、運用者に連絡してください。
btfwactqコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
実行可能状態だった場合には、ジョブの実行環境は正常に稼働しているため、対象ジョブキュー内の実行中ジョブの異常がないか確認します。
管理者は以下の手順で、ジョブキュー内の実行中ジョブの確認を行います。
管理者は、運用者より依頼された対象ジョブの以下の情報を収集します。
収集するには、btfwjobinfoコマンドで対象のジョブキューのジョブの一覧を表示し、実行待ち状態の何番目にキューイングされているかでわかります。
その結果を運用者に連絡し、実行されるまで待つよう指示します。
ジョブキュー内の実行中ジョブの確認において、実行中ジョブに異常が発生していない状態で、大量のジョブが実行待ちでキューイングされている場合には、恒久的な問題があるため“恒久的な問題の確認と対処”を行ってください。
恒久的な問題については、対象ジョブキューに対して前回の“実行履歴ログ”より以下について確認してください。
一般的な原因としては、バッチ業務追加や変更により、ジョブ数、データ量が増加した影響が考えられます。
前回実績との確認方法は、問題が発生していない日と発生した日の“実行履歴ログ”をもとに、問題発生した時間帯付近を比較して、投入ジョブ数、実行ジョブ名、各ジョブの実行時間など違いを確認してください。
違いがあった場合には、原因を調査し対象ジョブキューに関連する、バッチシステム環境の設定の見直しを行い、必要があれば“バッチサーバ環境の変更”を行ってください。
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