Interstage Job Workload Server 運用ガイド
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第1章 運用の概要> 1.1 操作インタフェース

1.1.1 操作対象

バッチ実行基盤の運用/操作は、バッチ実行基盤のコマンド、およびInterstage Application Serverのコマンドを使用します。
バッチ実行基盤の操作対象の主なサービスなどについて、バッチサーバ環境とバッチジョブ定義データベース環境ごとにわけて以下に示します。

上記サービス内にはさらに操作可能な資源があります。
したがって、バッチ実行基盤を操作するためには、セットアップされたバッチ実行基盤の構成や、各資源の設定値の設計情報を入手し理解してください。
また、バッチシステム全体に関する構成要素の設計の考え方についても理解してください。


バッチシステム全体に関する構成要素の設計の考え方については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“業務構成要素の設計”を参照してください。

操作対象のサービスおよび資源について、バッチサーバ環境とバッチジョブ定義データベース環境ごとにわけて以下に概要を示します。

■バッチサーバ環境

バッチサーバ環境の主な操作対象について以下に示します。

◆Interstage

バッチサーバ環境のベースとなります。
バッチ実行基盤の操作で主なサービスおよび資源には以下があります。

◆JMXサービス

バッチ受付サービスが、バッチジョブ定義データベースにアクセスするために必要なサービスです。

◆バッチ受付サービス

名称

概要

ジョブスプール

ジョブやジョブキューの管理で使用するスプールです。

ジョブログスプール

ジョブ終了時にジョブログを格納するスプールです。

ジョブキュー

投入されたジョブをキュー管理し、ジョブの実行優先順位の制御や、ジョブの流量制御などを行い、ジョブの投入から終了までを管理します。

◆バッチ実行サービス

名称

概要

イニシエータ

バッチ受付サービスのジョブキューとバッチワークユニット間を接続して、ジョブの実行管理を行います。

◆ワークユニット

名称

概要

バッチワークユニット

イニシエータから、ジョブの実行依頼を受け付け、バッチジョブ定義に従って、業務アプリケーションを実行する環境です。

◆ジョブの実行環境

ジョブの実行環境は、バッチ業務の運用や監視の単位に用意します。
したがって、ジョブの実行環境単位に運用を行います。
ジョブの実行環境を構成するのは主に以下の3つです。


ジョブの実行環境の各資源の詳細については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ジョブの実行環境に必要な資源”を参照してください。

ジョブの実行環境の操作は、上記3つに対してそれぞれ操作を行う必要があります。
したがって、ジョブの実行環境ごとに上記3つの組み合わせを把握しておく必要があります。


ジョブの実行環境を構成する主な上記3つに設定される名前は、以下のようになります。

■バッチジョブ定義データベース環境

バッチジョブ定義データベース環境の主な操作対象について以下に示します。

◆Symfowareシステム

バッチジョブ定義データベース環境のベースとなります。

名称

概要

バッチジョブ定義データベース

バッチジョブ定義を格納/管理するデータベースです。

◆ネーミングサービス

バッチ受付サービスや、バッチジョブ定義データベース操作のコマンドが、バッチジョブ定義データベースにアクセスするために必要なサービスです。


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