| InfoDirectory使用手引書 | 
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| 第1部 ディレクトリサービス編 | > 第2章 機能 | > 2.2 サーバ機能 | > 2.2.9 スキーマ | 
属性とは、どのような種類の情報であるかを表すもので、たとえば個人の氏名、電話番号、メールアドレスなどの情報を属性として管理しています。
属性にはマッチングルール、シンタックスなどの設定があります。
属性を検索する場合の照合方法を表します。
| 照合規則 | 内容 | 
|---|---|
| 指定された属性型があれば取出すことができます。 | |
| 指定された値と同じ属性値があれば取出すことができます。 | |
| 指定された部分文字列を含む属性値がある場合に取出すことができます。 | |
| 指定された値以上(または以下)の属性値があれば取出すことができます。 | |
| 指定された属性値と発音が似た語を取出すことができます。 | 
属性値の入力形式を表します。
| シンタックス名 | 入力可能値 | 
|---|---|
| Audio | サウンドデータが使用できます。 | 
| Binary | バイナリデータが使用できます。 | 
| BitString | ビット列が使用できます。 | 
| Boolean | TRUE(真)またはFALSE(偽)のいずれかが使用できます。 | 
| Certificate | 証明書データが使用できます。 | 
| CertificateList | 証明書リストデータが使用できます。 | 
| CertificatePair | 証明書対データが使用できます。 | 
| CountryString | ISO 3166でリストアップされている2文字の文字列は使用できます。 | 
| DirectoryString | UTF-8で扱える範囲が使用できます。文字としては、Unicodeの範囲です。 | 
| DN | DNが使用できます。 | 
| EnhancedGuide | X.500クライアントが検索フィルタを作成する際に使用できます。 | 
| FacsimileTelephoneNumber | Printable Stringと同様の文字が使用できます。 | 
| Fax | グループ3ファックスイメージを含むオクテット文字列が使用できます。 | 
| GeneralizedTime | ローカル時刻(YYYYMMDDhhmmss.pZ形式)または国際標準時刻(YYYYMMDDhhmmss.p形式)が使用できます。 | 
| IA5String | CCITT国際アルファベット No.5(ASCII文字相当)が使用できます。 | 
| INTEGER | 数字が使用できます。 | 
| JPEG | JPEGデータが使用できます。 | 
| NumericString | 数字(0から9)およびスペースが使用できます。 | 
| OctetString | バイト列(各バイトは、0x00〜0xFFの任意の値)が使用できます。 | 
| OID | OIDが使用できます。 | 
| OtherMailbox | X.400とrfc822以外の電子メールボックスデータが使用できます。 形式は以下のとおりです。 | 
| PostalAddress | Directory Stringで扱える範囲(Unicode)が使用できます。 | 
| PresentationAddress | RFC1278で記載されている形式が使用できます。 | 
| PrintableString | 英数字文字およびスペース、“ ' ”(アポストロフィー)、“(”(左カッコ)、“)”(右カッコ)、“+”(プラス)、“,”(カンマ)、“-”(ハイフン)、“.”(ピリオド)、“/”(スラッシュ)、“:”(コロン)、“=”(イコール)、“?”(クエスチョン)が使用できます。 | 
| ProtocolInformation | 各ネットワークアドレスのプロトコル情報が使用できます。 | 
| TelephoneNumber | Printable Stringと同様の文字が使用できます。  検索時にtelephoneNumber=0123*で検索した場合 | 
| TeletexTerminalIdentifier | テレテックス ターミナルの識別子が使用できます。形式は以下のとおりです。  teletex-id = ttx-term 0*("$" ttx-param) 上記では、最初の印刷可能文字列は、暗号化されるテレテックスターミナル識別子の、最初の部分の暗号で後の0以上のオクテット文字列はこのテレテックスターミナル識別子の後続部分です。 | 
| TelexNumber | テレックス番号が使用できます。形式は以下のとおりです。 actual-number "$" country "$" answerback 上記では、actual-numberは暗号化されるテレックス番号の番号部を構文的に表示したもので、countryはテレックスの国コード、answerbackはテレックス ターミナルの返信コードです。 | 
| UTCTime | ローカル時刻(YYMMDDhhmmssZ形式)または国際標準時刻(YYMMDDhhmmss形式)が使用できます。 | 
inversionを設定することにより、InfoDirectoryサーバ上に属性値を保持し検索性能が向上します。
しかし、その分InfoDirectoryサーバに属性値情報を多くもたせることになり、多くのディスク容量が必要となります。項目は以下のとおりです。
| inversion | 内容 | 
|---|---|
| It | 存在(presence)に対して、inversionを設定します。 | 
| Iv | 同値(equality)に対して、inversionを設定します。 | 
| Itv | 存在(presence)、同値(equality)に対して、inversionを設定します。 | 
| Itva | 存在(presence)、同値(equality)、近似照合(approximate)に対して、inversionを設定します。 | 
| Ivs | 同値(equality)、部分文字列(substring)に対して、inversionを設定します。 | 
| Itvs | 存在(presence)、同値(equality)、部分文字列(substring) に対して、inversionを設定します。 | 
| Itvas | 存在(presence)、同値(equality)、近似照合(approximate)、部分文字列(substring) に対して、inversionを設定します。 | 
また、既存のinversion設定を変更した場合、自動的にインデックスの再構築はされません。odsreinvertコマンドを使用してインデックスの再構築を行ってください。
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