Systemwalker OperationMGR リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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上へ第12章 JCL(業務手続き言語)
上へ12.2 ジョブ全体に関する制御文

12.2.10 jpdflt文

■記述形式

◆フィルタ印刷を省略値とするときの記述形式

jpdflt [pserver(印刷サーバ名),prt(プリンタ名)],
{prtform(prtapl=フィルタ名[,option=オプション]
        [,docname=ドキュメント名])
|prtform(フィルタ印刷用のフォーム名)}

◆テキスト印刷を省略値とするときの記述形式

jpdflt [pserver(印刷サーバ名),prt(プリンタ名)],
{prtform([fontname=フォント名, fontsize=フォントサイズ]
    [,orient={port|land}][,form=用紙サイズ]
    [,columns=文字ピッチ][,lnpitch=行ピッチ]
    [,startposx=出力開始原点X][,startposy=出力開始原点Y])
|prtform(テキスト印刷用のフォーム名)}

■機能説明

file文のpserverオペランド、prtオペランドまたはprtformオペランドで(*)を指定したときに必要となる省略値を指定します。省略値の指定方法は大きく以下の2種類に分けられます。

定義した省略値はJCL内で有効です。

image

jpdflt文は、ジョブ出力制御機能を使用しているときだけ指定できます。ジョブ出力制御機能を使用していないときに指定するとJCLエラーとなります。file文のpserverオペランドまたはprtformオペランドで(*)が指定されているときに、本制御文を省略するとJCLエラーになります。

本制御文を記述するときは、file文よりも先に記述してください。

■オペランド

◆pserver(印刷サーバ名)

file文のpserverオペランドで(*)が指定されている場合に使用する印刷サーバを指定します。ホスト名は、ネットワークセットアップのTCP/IP構成で定義したホスト名を指定します。構成を変更していない場合は、コンピュータ名を小文字に変換した文字列を指定します。

本オペランドを省略した場合は、ジョブ出力制御初期化ファイルのsystemオペランドのdfltpserverサブオペランドに指定された印刷サーバが使用されます。

image

1つのJCLにつき、file文に指定したファイルを印刷するときに使用できる印刷サーバの数は、1サーバです。file文を複数記述したJCLの場合、使用するサーバを1つに決定できないと、JCLエラーとなるので注意してください。

◆prt(プリンタ名)

file文のprtオペランドで(*)が指定されている場合に使用するプリンタを指定します。印刷を依頼するサーバ上のプリンタを指定してください。

プリンタ名は本名または初期化文で定義した別名のどちらでも指定することができますが、以下の条件を満たしている必要があります。

本オペランドを省略した場合は、ジョブ出力制御の初期化ファイルのdfltパラメタのdfltprtオペランドに指定されたプリンタが使用されます。

◆prtform

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用するフォーム名または印刷形式に関する属性を指定します。括弧の中の属性は必ず1つ以上指定してください。印刷形式に関する属性は、Windowsのプリントマネージャで許されている値を指定します。

 

本オペランドで指定しなかった印刷形式に関する属性については、以下のように決定されます。

image

file文のprtformオペランドで*を指定したときに本オペランドを省略するとJCLエラーになります。

フィルタ印刷用のフォーム名/テキスト印刷用のフォーム名

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用するフォーム名を指定します。フォーム名については、“jpform文”を参照してください。

prtapl=フィルタ名

フィルタ名として、OutputASSISTやワードパットなどの印刷に使用するアプリケーションの名前を指定します。ここで指定したアプリケーションは、file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用されます。ここで指定したアプリケーションは以下のコマンドラインの形式で実行されます。

フィルタ名 入力ファイル名 オプション プリンタ名

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定したフィルタ名が有効となります。

image

OutputASSISTをフィルタとして使用した場合、jpattr文のpriorityオペランド、pcodestrオペランドおよびcopynumオペランドの指定が、OutputASSISTの印刷属性の指定と重なります。この場合、OutputASSISTの印刷属性が採用されます。

option=オプション

prtaplパラメタで指定したアプリケーションを実行するときに必要なオプションを指定します。

docname=ドキュメント名

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用する出力ファイルのドキュメント名を指定します。ここで指定したドキュメント名は、[出力ファイル]ウィンドウに表示されます。全角文字の場合は50文字まで、半角英数字の場合は100文字まで指定できます。指定文字数を超えた場合は、超えた分だけ切り捨てられます。本オペランドを省略した場合、ファイル名が採用されます。

fontname=フォント名

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用するフォント名を指定します。本オペランドはfontsizeオペランドと同時に指定します。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定したフォント名が有効となります。

fontsize=フォントサイズ

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用するフォントサイズを指定します。単位は“ポイント”です。本オペランドはfontnameオペランドと同時に指定します。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定したフォントサイズが有効となります。

orient={port|land}

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用する印刷用紙の方向を指定します。縦に印刷する場合はport、横に印刷する場合はlandを指定します。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定した印刷方向が有効となります。

form=用紙サイズ

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用する用紙サイズを指定します。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定した用紙サイズが有効となります。

columns=文字ピッチ

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用するテキストの文字ピッチを数字で指定します。1から最大99まで指定できます。単位は“文字数/インチ”です。フォントおよびフォントサイズにより誤差が生じる場合があります。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定した文字ピッチが有効となります。

lnpitch=行ピッチ

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用するテキストの行ピッチを数字で指定します。1から最大99まで指定できます。単位は“文字数/インチ”です。フォントおよびフォントサイズにより誤差が生じる場合があります。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定した行ピッチが有効となります。

startposx=出力開始原点X

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用する印刷の開始位置を、用紙の左端からの距離で指定します。1から最大9999まで指定できます。単位は“1/100mm”です。出力開始原点がプリンタの印刷可能領域よりも小さい値の場合は無効となります。また、フォントおよびフォントサイズにより誤差が生じる場合があります。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定した出力開始原点Xが有効となります。

startposy=出力開始原点Y

file文のprtformオペランドで(*)が指定されている場合に採用する印刷の開始位置を、用紙の上端からの距離で指定します。1から最大9999まで指定できます。単位は“1/100mm”です。出力開始原点がプリンタの印刷可能領域よりも小さい値の場合は無効となります。また、フォントおよびフォントサイズにより誤差が生じる場合があります。

本オペランドを省略した場合は、初期化パラメタ“prt”で指定した出力開始原点Yが有効となります。

■記述例

jpdflt pserver(server1),prt(printer1),prtform(form1)

記述例のようにjpdflt文を記述した場合、JCLは以下のように動作します。


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