Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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上へ第1章 コマンドリファレンス
上へ1.2 コマンド

1.2.45 MpBcmConvMap(マップ変換コマンド)

■機能説明

本コマンドは、システム監視画面のマップ情報の形式をSystemwalkerコンソールのマップ情報の形式に変換します。つまり、本コマンドを使用すると、旧版のシステム監視画面で見ていたマップをSystemwalkerコンソールで同じように見ることができます。

また、変換したマップ情報について、独自に追加したイメージファイルがある場合、コマンドの実行後に運用管理サーバにコピーする必要があります。

コピーが必要な場合には、その旨のメッセージが表示されます。

コマンドを実行した端末の以下の場所にコピー手順、およびコピーが必要なファイルの一覧を出力します。

【Windows NT系の場合】

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpbcmgui\log\c_imglst.txt

【Windows 9x系の場合】

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpbcmgui\log\c_imglst.txt

◆重要

本コマンドの実行前には、必ず“注意事項”をよく理解した上で実行してください。注意事項をよく理解せずに実行すると、ユーザの大切な資産である監視マップの情報が消えて(削除されて)しまう可能性があります。

◆補足

本コマンドで移行できる情報、および移行できない情報は以下のとおりです。

【コマンドで移行できる情報】

【コマンドで移行できない情報】

移行方法:
コマンド実行時に出力されるコピー手順などが記載されたファイルに従って移行してください。
移行方法:
Systemwalkerコンソールでは飾り文字の改行ができないため、飾り文字の表示サイズを大きくして全ての文字が見えるようにするか、複数の飾り文字に分け、複数行で配置してください。
移行方法:
Systemwalkerコンソールの監視マップで、アイコンのサイズや位置を変更してください。
移行方法:
荒く表示されている画像について、png形式(拡張子“png”)で新たに画像を作成してください。

■記述形式

MpBcmConvMap

{/t ユーザ | /c} [/h | /?]

■オプション

/t ユーザ:

コピー先のユーザを指定します。

備考.
本オプション指定時は、コピー元の任意に変更したツリーのフォルダ階層の表示順番および個別に設定したノードアイコンは反映されません。

/c:

コピー先を“共通マップ”にします。

備考.
本オプション指定時は、コピー元の任意に変更したツリーのフォルダ階層の表示順番および個別に設定したノードアイコンを反映します。このとき認証を行うプロンプトが表示されます。運用管理サーバのシステム管理者(root、またはAdministrator権限を持ったユーザ)およびパスワードを入力してください。
/h:

ヘルプを表示します。

/?:

ヘルプを表示します。

 

備考.
“コピー元”は、いずれもコマンドを実行する端末に存在するシステム監視画面のマップ情報であり、“コピー先”は、いずれもSystemwalkerコンソールのマップ情報です。

■復帰値

0:
正常。
1:
異常。エラーメッセージに従って対処してください。

■コマンド格納場所

Windows NT系

Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.dm\bin

Windows 9x系

Systemwalkerインストールディレクトリ\bin

■実行に必要な権限/実行環境

■注意事項

  1. 本コマンドは、以下の製品からアップグレードした場合にのみ実行可能です。
  2. アップグレードインストール前の製品において、業務監視画面を使用し、システム監視画面を使用していない場合、本コマンドを実行する必要はありません。

    なお、業務監視画面とシステム監視画面を混在して使用していた場合、以下の条件のとき、業務監視画面で参照していたマップ情報は上書きされます。

    1. 業務監視画面の任意のユーザでノード一覧/ノード管理ツリーのマップを編集(アイコン変更、ツリーのフォルダ階層の表示順番含む)していた。かつ、
    2. システム監視画面の上記ツリーのマップ情報を上記のユーザに移行する。(“a”のマップ情報が“b”にて上書きされます)
  3. 本コマンドは、必ずSystemwalker Centric Manager バージョンアップガイドの“運用環境の復元”の作業後に実行してください。なお、マップ変換作業が全て完了するまで移行前のデータは削除しないでください。“運用環境の復元”については、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”を参照してください。
  4. 本コマンドを実行する前に以下のマップ情報ファイルをバックアップすること推奨します。コマンド発行後に以下ファイルを元に戻すことでコマンド発行前の状態に戻すことができます。なお、バックアップする場合は、前項“3.”の“運用環境の復元”作業後に行ってください。
  5. コマンドを実行する前には、予め変換設計を行う必要があります。“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”を参照し設計を行ってください。
  6. 本コマンドの実行時間について、マップ情報が多い場合、つまりフォルダ数およびノードなどオブジェクト数が多い場合は時間がかかります。具体的な時間について、コマンドを実行するマシンスペックに左右されますが、マップ情報が多い場合、30〜40分程度かかる場合があります。
  7. 本コマンドは二重起動できません。
  8. Systemwalkerコンソールで編集機能を使用している場合、/c オプションは指定できません。なお、本コマンド処理中に電源断やネットワーク切断など、何らかの理由により処理が中断した場合、編集機能が排他され使用できなくなる場合があります。編集機能が使用できなくなった場合は、Systemwalkerコンソールの編集機能の排他解除コマンド(MpBcmmtUty)を使用して排他を解除してください。

    コマンドの使用方法については、“MpBcmmtUty.sh(Systemwalkerコンソールの編集機能の排他解除コマンド)”を参照してください。

  1. 本コマンドはSolaris OE版のみ提供されます。

■使用例

■実行結果/出力形式

正常の場合:

C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\bin>mpbcmconvmap /c
ユーザ名:manager
パスワード:**********
('/t' オプションを指定した場合、上記の認証を行うプロンプトは表示されません)
本コマンド実行前に、運用管理サーバ上のSystemwalkerコンソールのマップ情報をバックアップすることでコマンド投入前の状態に復元することができます。
バックアップ元:
運用管理サーバがWindowsの場合
 SystemwalkerインストールディレクトリMpwalker.dm\mpbcmgui\server\var\data\SnapData 配下全て
運用管理サーバがSolaris OEの場合
 /var/opt/FJSVfwgui/data/SnapData 配下全て
コマンドを実行してもよろしいですか?(y/n)
('y' を入力した場合、継続。 'n' を入力した場合は処理を行わず終了)
処理中...(マップ情報が多い場合、時間がかかる場合があります。)
コマンドは正常終了しました。
------------------------------------------------------------
運用管理サーバへコピーが必要なファイルがあります。
C:\win32app\mpwalker.dm\mpbcmgui\log\c_imglst.txt 
に従ってファイルをコピーしてください。
(運用管理サーバにコピーが必要なファイルがない場合は、上記メッセージは出力されません)
C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\bin>

異常の場合

C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\bin>mpbcmconvmap /c
ユーザ名:manager
パスワード:**********
('/t' オプションを指定した場合、上記の認証を行うプロンプトは表示されません)
本コマンド実行前に、運用管理サーバ上のSystemwalkerコンソールのマップ情報をバックアップすることでコマンド投入前の状態に復元することができます。
バックアップ元:
運用管理サーバがWindowsの場合
 SystemwalkerインストールディレクトリMpwalker.dm\mpbcmgui\server\var\data\SnapData 配下全て
運用管理サーバがSolaris OEの場合
 /var/opt/FJSVfwgui/data/SnapData 配下全て
コマンドを実行してもよろしいですか?(y/n)
('y' を入力した場合、継続。 'n' を入力した場合は処理を行わず終了)
処理中...(マップ情報が多い場合、時間がかかる場合があります。)
エラーメッセージ
コマンドは異常終了しました。
C:\WIN32APP\MPWALKER.DM\bin>

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