Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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上へ付録C 導入環境の変更
上へC.5 IPアドレスとホスト名の変更

C.5.1 運用管理サーバのIPアドレス、ホスト名を変更

運用管理サーバのIPアドレス、ホスト名の変更は、以下の分類で必要な作業手順を説明します。

■作業手順

◆「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合

Systemwalker Centric Managerの停止

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Interstageのシステム情報の移出(Interstage共存時だけ)

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Systemwalker Centric Managerの運用環境のバックアップ

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Systemwalker Centric Managerの運用環境の削除

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IPアドレスの変更/ホスト名の変更

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hostsファイルまたはDNSの変更

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Interstageのシステム情報の移入(Interstage共存時だけ)

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Systemwalker Centric Managerの運用環境のリストア/環境作成

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Systemwalker Centric Manager起動

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運用管理クライアントの接続先の変更

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ノード情報の変更

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機能ごとの変更

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システムの再起動(運用管理サーバ)

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バックアップ/リストアおよび運用環境の削除については、注意点などがありますので、“バックアップ/リストア”を参照してから実施してください。

◆「IPアドレス」だけを変更する場合

Systemwalker Centric Managerの停止

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Interstageのシステム情報の移出(Interstage共存時だけ)

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IPアドレスの変更

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hostsファイルまたはDNSの変更

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Interstageのシステム情報の移入(Interstage共存時だけ)

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Systemwalker Centric Manager起動

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運用管理クライアントの接続先の変更

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ノード情報の変更

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機能ごとの変更

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システムの再起動(運用管理サーバ)

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IPアドレスだけの変更で、サブネットアドレスが変更される場合は、「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合”の手順に従って変更してください。

Systemwalker Centric Managerの停止

運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

pcentricmgrコマンドについては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

Interstageのシステム情報の移出(Interstage共存時だけ)

Systemwalker Centric ManagerとInterstage共存時の場合、Interstageのシステム情報の移出を行います。

Interstageのシステム情報の移出については、Interstageのマニュアルを参照してください。

Systemwalker Centric Managerの運用環境のバックアップ

「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合の作業です。

運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、運用環境を退避します。

/opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ名
退避先ディレクトリ名は、フルパスで指定します。

mpbkcコマンドについては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

Systemwalker Centric Managerの運用環境の削除

「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合の作業です。

運用管理サーバの運用環境の削除は、以下の手順で行います。

  1. Systemwalker Centric Managerを停止します。
  2. /opt/systemwalker/bin/pctntricmgr
  3. 各データベースの削除を行います。
    1. 運用管理サーバにヘルプデスクDBを作成している場合、運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、ヘルプデスクのデータベース削除を行います。
    2. /opt/systemwalker/bin/MpHDOSsetup
    3. リカバリフローのデータベースを作成している場合、運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、リカバリフローのデータベース削除を行います。
    4. /opt/systemwalker/bin/mprfddelall
    5. インベントリ管理のデータベースを作成している場合、運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、インベントリ管理のデータベース削除を行います。
    6. /opt/systemwalker/bin/MpDTPSetup
    7. 運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、フレームワークのデータベース削除を行います。
    8. /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup

IPアドレスの変更/ホスト名の変更

運用管理サーバのOSの変更でIPアドレス/ホスト名の変更を実施してください。

hostsファイルまたはDNSの変更

運用に合わせて各サーバおよびクライアントでhostsファイルまたはDNSサーバの変更を実施してください。

IPアドレス/ホスト名の変更については、“hostsファイルまたはDNSサーバの設定”を参照してください。

Interstageのシステム情報の移入(Interstage共存時だけ)

Systemwalker Centric ManagerとInterstage共存時の場合、“Interstageのシステム情報の移出”した資源を移入します。

Interstageのシステム情報の移入については、Interstageのマニュアルを参照してください。

Systemwalker Centric Managerの運用環境のリストア/環境作成

「IPアドレスとホスト名」または「ホスト名」を変更する場合の作業です。

運用管理サーバの運用環境のリストアは、以下の手順で行います。

運用管理サーバの環境作成方法は、インストール時と同じです。

  1. フレームワークのデータベース領域を作成するため、以下のコマンドを実行します。
  2. /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup

    詳細については、“フレームワークのデータベース領域の作成”を参照してください。

  3. インベントリ管理のデータベースを作成している場合、インベントリ管理の動作環境を定義するため、以下のコマンドを実行します。
  4. /opt/systemwalker/bin/MpDTPSetup

    詳細については、“インベントリ管理環境を定義する”を参照してください。

  5. 運用管理サーバ上にヘルプデスクデータベースを作成している場合、以下のコマンドを実行します。
  6. /opt/systemwalker/bin/MpHDOSsetup

    詳細については、“ヘルプデスクサーバを設定する”を参照してください。

  7. リカバリフローのデータベースを作成している場合、リカバリフローのデータベース領域を作成するため、以下のコマンドを実行します。
  8. /opt/systemwalker/bin/MpRFOSsetup

    詳細については、“リカバリフローのデータベースを作成する”を参照してください。

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運用再開後にポリシーの配付作業が必要になります。

Systemwalker Centric Managerの起動

運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

scentricmgrコマンドについては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

運用管理クライアントの接続先の変更

運用管理クライアントから接続する運用管理サーバを変更します。

運用管理クライアントのセットアップについては、“運用管理クライアントをセットアップする”を参照してください。

ノード情報の変更

  1. Systemwalkerコンソールの編集モードで、運用管理サーバのノード情報を変更します。
    1. ホスト名とIPアドレスを共に変更する場合は、新ノードフォルダに新しいホスト名とIPアドレスをもつノードが自動で作成されますが、このノードは使用しないため削除します。
    2. IPアドレス変更により別のサブネットアドレスへと変更になる場合には、そのサブネットフォルダを作成します。
    3. ノード情報は[ノードプロパティ]で以下の項目を変更します。
      1. [ネットワーク]タブのホスト名
      2. [インタフェース]タブの変更対象インタフェースのホスト名
      3. [インタフェース]タブの変更対象インタフェースのIPアドレス

      ※これらの項目は自動で変更されている場合があります。

    4. ノードが新ノードフォルダにある場合には、新ノード振分けを行います。

    次に、運用管理サーバで以下の作業を行います。

  2. 構成情報を一括配付するため、以下のコマンドを実行します。
  3. /opt/systemwalker/bin/mpdrpspa.sh all
  4. ネットワーク管理のポリシーを一括配付するため、以下のコマンドを実行します。
  5. /opt/systemwalker/bin/mpnmpref

mpdrpspa.sh、mpnmprefコマンドについては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

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機能ごとの変更

機能ごとの変更を行います。変更を行う機能と変更が必要な場所を以下に示します。インストール種別または使用している機能により、設定を行ってください。


機能名

条件

運用管理サーバ

部門管理サーバ

業務サーバ

運用管理クライアント

クライアント

イベント監視

必須

○ *1

○ *1

○ *1

○ *1

性能監視

選択

リカバリフロー

選択

スクリプト

選択

自動運用支援

選択

資源配付

選択

IDカードセキュリティ(GEE)

選択

共通ツール

選択

ヘルプデスク

選択

○ *2

*1:メッセージ送信先システムを設定している場合、メッセージ送信先システムの変更が必要です。

*2: ヘルプデスククライアントをインストールしている場合は、ヘルプデスククライアント設定の変更が必要です。

イベント監視の変更

[注意事項]

  • イベント監視の変更は、接続形態が必要時接続の場合、必要です。

 

構成情報の削除

“全体監視運用時”または“運用管理サーバ二重化運用時”の場合、運用管理サーバがメッセージ送信先システムとして定義していたシステムで、以下のコマンドを実行し、構成情報を削除します。

/opt/systemwalker/bin/opaconstat -D 運用管理サーバのホスト名
備考.
運用管理サーバのホスト名は、変更する前の運用管理サーバのホスト名です。

構成情報の登録

運用管理サーバで、以下のコマンドを実行し、構成情報を登録します。

/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a
備考.
メッセージ送信先システムで指定しているシステムが動作していることを確認して上記のコマンドを実行してください。

opaconstatコマンドについては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

メッセージ送信先システムの変更

運用管理サーバをメッセージ送信先システムとして指定しているシステムがある場合、運用管理サーバのIPアドレス/ホスト名の変更が終了後、そのシステムのメッセージ送信先システムを変更し、Systemwalkerを再起動してください。

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性能監視の変更

ネットワーク性能監視およびサーバ性能監視でIPアドレス/ホスト名を変更したサーバを監視対象にしている場合は、変更が必要です。

Systemwalkerコンソールから以下の手順に従って、作業を行ってください。

性能監視の動作環境の設定については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。

リカバリフローの変更

コマンドの実行先ホストに、IPアドレス/ホスト名を変更した運用管理サーバを「直接指定」でタスク登録している場合は、変更が必要です。

Systemwalkerコンソールから以下の手順に従って、作業を行ってください。

  1. [操作]メニューから[リカバリフロー]を起動します。
  2. [リカバリフロー]画面の登録ボタンから[リカバリフローの登録画面]を開き、変更対象のタスクを 選択して[タスク情報]ダイアログボックスを表示します。
  3. [基本情報]タブの[コマンド実行ホスト]で直接指定の設定値を変更します。

リカバリフローの動作環境の設定については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。

スクリプトの変更

スクリプトファイル中で、ホスト名を変更したコンピュータを意識した処理を行っている場合、変更が必要です。

なお、ユーザ作成スクリプトについても同様です。

  1. 運用管理サーバで該当するスクリプトファイル中に書かれているホスト名を変更し保存します。
  2. 運用管理クライアントで同スクリプトを使用しているシステムへインテリジェントサービスのポリシー設定を行い、ポリシー配付します。

インテリジェントサービスが提供するサンプルスクリプト一覧を以下に示します。

[サンプルスクリプト一覧]

サンプルスクリプト

備考

IPv6インタフェースの稼働監視

定義項目としてホスト名の情報を持っています。

セルフチェック

ノード状態の監視

MIBしきい値監視

サービス稼働監視

Webサービス稼働監視

大規模同報リモートコマンド

必要イベント未発生調査

イベント固定テキスト変換

イベントの発生元ノード名を判定処理用に参照できます。

イベント切り分けテキスト変換

先頭通知コラレーション

末尾通知コラレーション

イベント詳細フィルタリング

切り替え型イベント詳細フィルタリング

メッセージ監視アクション型スクリプト動作テスト

テスト対象スクリプトの内容によってはホスト名をスクリプト内に固定で記述するケースがあります。

ライブラリ型スクリプト動作テスト

imageユーザスクリプトの格納先

登録を行うユーザスクリプトは、共通管理ディレクトリ(配下の任意のサブディレクトリ含む)に格納します。共通管理ディレクトリは以下のとおりです。

/var/opt/FJSVssc/script/common

自動運用支援の変更

[イベント監視の条件定義]で、ホスト名を変更した運用管理サーバのホスト名を特定している場合、変更が必要です。

Systemwalkerコンソールから以下の操作を行います。

イベント監視の条件定義およびアクション環境設定については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。

資源配付の変更

サーバの変更

資源配付で、ホスト名を変更した運用管理サーバに対して「資源配付のスケジュール情報ファイル」のスケジュール文で直接結果通知を行っている場合、変更が必要です。

以下の手順に従って、変更を実施してください。

  1. 運用管理クライアントから部門管理サーバに接続して、「資源配付のスケジュール情報ファイル」の通知先のノード名を運用管理サーバの新IPアドレスまたはホスト名に変更してください。
  2. 運用管理クライアントから業務サーバに接続して、「資源配付のスケジュール情報ファイル」の通知先のノード名を運用管理サーバの新IPアドレスまたはホスト名に変更してください。

資源配付のスケジュール情報ファイルにつくいては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

クライアントの変更

資源配付クライアントのセットアップ機能を起動し、[セション開設]で、ノード名入力形式に従って接続先のノード名を変更してください。

資源配付クライアントのセットアップ機能については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。

IDカードセキュリティの変更(GEE)

IDカードセキュリティ機能を使用して、運用管理クライアントのコンピュータの保護および操作の保護を使用している場合、変更が必要です。

  1. 運用管理クライアント上でIDカードセキュリティエージェントの起動条件記述ファイルのホスト名/IPアドレス("host=")を変更します。
  2. 運用管理クライアント上で以下のコマンドを実行し、エージェント起動条件ファイルを作成します。
  3. idterm 起動条件記述ファイル
  4. 運用管理クライアントのログアウト/再ログインを実施してください。

IDカードセキュリティ・エージェント起動条件記述ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager GEE説明書”を参照してください。

共通ツールの変更

運用管理サーバで、プロセス監視の定義を行っている場合、運用管理サーバで変更が必要です。

以下の手順に従って、プロセス監視定義ファイルを変更してください。

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プロセス監視定義ファイル

/etc/opt/FJSVftlc/pmon/mppmon.ini

プロセス監視機能については、“プロセス監視機能”を参照してください。

ヘルプデスクの変更

ヘルプデスクを使用している場合、ヘルプデスクサーバとODBCデータソースの変更が必要です。

ヘルプデスクの定義方法については、“ヘルプデスクを定義する”を参照してください。

システムの再起動

運用管理サーバのシステムを再起動してください。

[作業完了の確認]

Systemwalkerコンソールで、変更したノードのノード情報を[ノードプロパティ]から確認してください。


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