Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
目次 索引 前ページ次ページ

上へ第4章 インストール

4.1 SNMPエージェントのインストール手順

監視対象のノードには、SNMPエージェンをインストールする場合としない場合で、監視のされ方に以下の違いがあります。

インストールする場合
MIB情報を採取することができます。このため、“ノード検出”時にベンダー種別やOS種別を自動判別したり、MIB情報を利用した性能監視を行うことができます。

また、SNMPトラップを監視することができます。

インストールしない場合
IPアドレスだけの管理となります。“ノード状態の監視”の設定を行うことにより、SNMPエージェントがインストールされていないノードの状態の変化(UP/DOWN)を監視することができます。

SNMPエージェントをインストールする場合の作業を以下に示します。

■Windowsの場合

◆SNMPエージェントのインストール

SNMPエージェントのインストール方法をOS別に説明します。

image
サービスパックの適

サービスパックを適用済のシステムの場合、SNMPサービスをインストールした後、サービスパックを再度適用する必要があります。

Windows NT(R)の場

SNMPエージェントを、既にWindows NT(R)が実行されているコンピュータにインストールする方法を以下に示します。

  1. [コントロールパネル]の[ネットワーク]を選択します。
  2. [ネットワーク]ダイアログボックスで[サービス]タブを選択します。
  3. [追加]ボタンをクリックし、[ネットワークサービスの選択]ダイアログボックスを表示します。
  4. [ネットワークサービスの選択]ダイアログボックスで[SNMPサービス]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
  5. 画面の指示に従い、Windows NT(R)のCD-ROMをセットするとインストールを開始します。

Windows(R) 2000の場

SNMPエージェントを、既にWindows(R) 2000が実行されているコンピュータにインストールする方法を以下に示します。

  1. [コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]を選択します。
  2. [アプリケーションの追加と削除]ダイアログボックスで[Windowsコンポーネントの追加と削除]をクリックし、[Windows コンポーネントウィザード]を表示します。
  3. [Windows コンポーネントウィザード]の[コンポーネント]一覧から[管理とモニタツール]を選択し、[詳細]ボタンをクリックします。
  4. [管理とモニタツール]ダイアログボックスで[簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
  5. [アプリケーションの追加と削除]ダイアログボックスで[次へ]ボタンをクリックし、画面の指示に従ってWindows(R) 2000のCD-ROMをセットするとインストールを開始します。
  6. image

Systemwalker Centric Managerでは、UTF-8の文字列を含むSNMPのMIBやトラップを監視することができません。監視対象のSNMPエージェントでコード系としてUTF-8を使用した場合、以下の機能で文字化け等が発生する可能性があります。

Windows(R) XPとWindows Server(TM) 2003の場

SNMPエージェントを、既にWindows(R) XPまたはWindows Server(TM) 2003が実行されているコンピュータにインストールする方法を以下に示します。

  1. [コントロールパネル]の[プログラムの追加と削除]を選択します。
  2. [プログラムの追加と削除]ダイアログボックスで[Windowsコンポーネントの追加と削除]をクリックし、[Windows コンポーネントウィザード]を表示します。
  3. [Windows コンポーネントウィザード]の[コンポーネント]一覧から[管理とモニタツール]を選択し、[詳細]ボタンをクリックします。
  4. [管理とモニタツール]ダイアログボックスで[簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
  5. [プログラムの追加と削除]ダイアログボックスで[次へ]ボタンをクリックし、画面の指示に従ってWindows(R) XPまたはWindows Server(TM) 2003のCD-ROMをセットするとインストールを開始します。
  6. image

Systemwalker Centric Managerでは、UTF-8の文字列を含むSNMPのMIBやトラップを監視することができません。監視対象のSNMPエージェントでコード系としてUTF-8を使用した場合、以下の機能で文字化け等が発生する可能性があります。

Windows(R) 98/Meの場

SNMPエージェントを、既にWindows(R) 98またはWindows(R) Meが実行されているコンピュータにインストールする方法を以下に示します。

  1. コントロールパネルの[ネットワーク]ダイアログボックスで、[追加]ボタンをクリックし、インストールするネットワーク構成ファイルとして[サービス]をクリックします。
  2. [追加]ボタンをクリックし、[ディスク使用]をクリックします。
  3. 表示されたダイアログボックスで、ファイルのコピー元にADMIN\NETTOOLS\SNMPフォルダを指定し、[OK]ボタンをクリックします。
  4. [ネットワークサービスの選択]ダイアログボックスで“Microsoft SNMPエージェント”を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
  5. [ネットワーク]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックするとインストールを開始します。

◆SNMPサービスの設

[SNMP Serviceのプロパティ]ダイアログボックス、([サービス]ウィンドウから起動)で以下の項目の設定をします。

コミュニティ

コミュニティ名には、半角英数字の任意の文字列を設定します。

“ノード検出を行う場合やSystemwalkerコンソールにサブネットフォルダまたはノードを登録する場合に、SNMPエージェントで設定した値と同じコミュニティ名を指定します。

トラップ通知先アドレス

トラップをSystemwalkerコンソールで監視する場合は、以下の設定を行います。

運用管理サーバで直接監視するノードの場合
運用管理サーバのIPアドレスを設定します。
部門管理サーバを経由して監視する場合
部門管理サーバのIPアドレスを設定します。

SNMPパケットを受け付けるホスト(Windows Server(TM) 2003/Windows(R) XP)

[セキュリティ]タブより以下の項目を設定します。

  1. 受け付けるコミュニティ名
  2. SNMPパケットを受け付けるホストを以下のどちらかの方法で設定します。

■Solaris 7/8 OEの場

SNMPエージェントは、OSと共にインストールされています。

なお、それぞれ以下のパッをあてる必要があります。

image
コミュニティ名の変

SNMPエージェントのコミュニティ名を変更しているサーバで、性能監視のサーバ性能情報を収集する場合、以下の2つのファイルにコミュニティ名を定義する必要があります。

ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。

設定が完了しましたら、性能監視システム性能収集エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/init.snmpdx stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

■Linuxの場

SNMPエージェントは、システムと共にインストールされますが、デフォルト設定ではMIB情報を取得できないようになっているため、ノードのインタフェース情報の取得やノードに対する監視等が正しく行えない場合があります。正しく動作するためには、SNMPエージェントの設定ファイルの変更が必要です。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

以下にSNMPエージェントの設定ファイルの編集例を記述します。

詳細はmanコマンドを参照してください。

[変更前]

# sec.name source community
com2sec notConfigUser default public

# groupName securityModel securityName
group notConfigGroup v1 notConfigUser
group notConfigGroup v2c notConfigUser

# Make at least snmpwalk -v 1 localhost -c public system fast again.
# name incl/excl subtree mask(optional)
view systemview included .1.3.6.1.2.1.1
view systemview included .1.3.6.1.2.1.25.1.1

# group context sec.model sec.level prefix read write notif

access notConfigGroup "" any noauth exact systemview none none

[変更後]

# sec.name source community
com2sec systemwalker default public

# groupName securityModel securityName
group RWGroup v1 systemwalker
group RWGroup v2c systemwalker
group RWGroup usm systemwalker

# Make at least snmpwalk -v 1 localhost -c public system fast again.
# name incl/excl subtree mask(optional)
view all included .1 80

# group context sec.model sec.level prefix read write notif
access RWGroup "" any noauth exact all none none

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントの再起動を行ってください。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /etc/init.d/snmpd start

◆コミュニティ名の変更

コミュニティ名を変更する場合、以下のとおり編集します。

ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

[変更前]

com2sec systemwalker default public

[変更後]

com2sec systemwalker default FUJITSU

「性能監視(システム性能収集)」機能をインストールした場合、以下のファイルを編集する必要があります。

[設定ファイル]

/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf

[変更後]

[community]
name1=FUJITSU

[FUJITSU]
access=read-write

◆アクセス許可するホストの設定

SNMPパケットの受け付けを許可するホストの IPアドレスを「*.*.*.*」と仮定して説明します。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

[変更前]

com2sec systemwalker default public

[変更後]

com2sec systemwalker *.*.*.* public

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントの再起動を行ってください。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /etc/init.d/snmpd start

「性能監視(システム性能収集)」機能をインストールした場合、以下のとおり編集する必要があります。

[設定ファイル]

/etc/snmp/snmpd.conf

[変更前]

com2sec systemwalker default public

[変更後]

com2sec systemwalker localhost public

[設定ファイル]

/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf

[変更後]

[community]
name1=public

[public]
access=read-write
ip1=*.*.*.*

設定が完了しましたら、性能監視システム性能収集エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /etc/init.d/snmpd stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

■HP-UXの場合

◆コミュニティ名の変更

コミュニティ名を変更する場合、以下のとおり編集します。

ここでは、SNMPエージェントに設定されているコミュニティ名を、“FUJITSU”と仮定して説明します。

[設定ファイル]

/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf

[変更前]

get-community-name: public

[変更後]

get-community-name: FUJITSU

「性能監視(システム性能収集)」機能をインストールした場合、以下のファイルを編集する必要があります。

[設定ファイル]

/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf

[変更後]

[community]
name1=FUJITSU

[FUJITSU]
access=read-write

◆アクセス許可するホストの設定

SNMPパケットの受け付けを許可するホストの IPアドレスを「*.*.*.*」と仮定して説明します。

[設定ファイル]

/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf

[変更前]

get-community-name: public

[変更後]

get-community-name: public IP: *.*.*.*

設定ファイルを編集後はSNMPエージェントの再起動が必要です。

「性能監視(システム性能収集)」機能をインストールした場合、以下のとおり編集する必要があります。

[設定ファイル]

/etc/SnmpAgent.d/snmpd.conf

[変更前]

get-community-name: public

[変更後]

get-community-name: public IP: 127.0.0.1

[設定ファイル]

/opt/FJSVspmex/etc/exasnmpd.conf

[変更後]

[community]
name1=FUJITSU

[FUJITSU]
access=read-write
ip1=*.*.*.*

設定が完了しましたら、性能監視システム性能収集エージェントとSNMPエージェントを再起動します。

# /opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpemxa stop
# /opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa start

image

設定ファイルを編集する場合はバックアップを取ってください。

■その


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 1995-2004