Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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上へ第3章 インストールの準備
上へ3.3 システムパラメタのチューニング

3.3.3 ヘルプデスクサーバのシステムパラメタのチューニング(Solaris OEの場合)

ヘルプデスクサーバではシステムパラメタのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメタとそのチューニング値については、“システムパラメタのチューニング値(ヘルプデスクサーバ)”を参照してください。

パラメタにより、既に設定されている値(設定されていなければSolaris OEのデフォルト値)に加算する場合と、既に設定されている値と比較し大きい方の値を設定する場合があります。(加算の場合、設定のシステム上限値も確認してください。)詳細についてはSolaris OEのマニュアル等を参照してください。

なお、運用管理サーバとヘルプデスクサーバを兼用する場合は、“運用管理サーバのシステムパラメタのチューニング”の説明に従って設定してください。

システムパラメタを編集するには、/etc/systemファイルにチューニングのためのレコードを“システムパラメタの編集例(ヘルプデスクサーバ)”の例のように追加します。

[システムパラメタのチューニング値(ヘルプデスクサーバ)]

[共有メモリ]

パラメタ

説明

種別

shmsys:shminfo_shmmax

共有メモリセグメントの最大サイズ

4194304

最大

shmsys:shminfo_shmmni

システム全体で作成できる共有メモリセグメントの最大数

20

加算

shmsys:shminfo_shmseg

プロセスごとのセグメント数 (注1)

20

最大

[セマフォ]

パラメタ

説明

種別

semsys:seminfo_semmap

セマフォマップ内のエントリ数(注2)

600

加算

semsys:seminfo_semmni

セマフォ識別子の数

600

加算

semsys:seminfo_semmns

システム内のセマフォ数

1056

加算

semsys:seminfo_semmnu

システム内のundo構造体の数 (注2)

128

加算

semsys:seminfo_semmsl

セマフォ識別子ごとの最大セマフォ数

50

最大

[メッセージキュー]

パラメタ

説明

種別

msgsys:msginfo_msgmap

messageマップ内のエントリ数 (注2)

128

加算

msgsys:msginfo_msgmax

メッセージの最大サイズ

256

最大

msgsys:msginfo_msgmnb

待ち行列上の最大byte数

8192

最大

msgsys:msginfo_msgmni

メッセージ待ち識別子の数

4

加算

msgsys:msginfo_msgseg

メッセージセグメント数 (注2)

2048

加算

msgsys:msginfo_msgtql

メッセージのヘッダ数

128

加算

注1)
Solaris 9 OE以降では設定不要です。
注2)
Solaris 8 OE以降では設定不要です。

[システムパラメタの編集例(ヘルプデスクサーバ)]

Solaris 8 OE上にヘルプデスクサーバのみを導入した場合

set shmsys:shminfo_shmmax = 4194304
set shmsys:shminfo_shmmni = 120
set shmsys:shminfo_shmseg = 26

set semsys:seminfo_semmni = 610
set semsys:seminfo_semmns = 1116
set semsys:seminfo_semmsl = 50

set semsys:seminfo_semmax = 2048
set semsys:seminfo_semmnb = 8192
set semsys:seminfo_semmni = 54
set semsys:seminfo_semtql = 168

備考.
コメント行を設定する場合は、“*”を使用してください(“#”ではありません)。

image

システムパラメタを変更した後は、システムの再起動が必要です。再起動のコマンドを以下に示します。

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

システムパラメタの確認方法

システム再起動後、設定したシステムパラメタが反映されているのを/usr/sbin/sysdefコマンドの出力から確認してください。


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