Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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上へ第3章 インストールの準備
上へ3.3 システムパラメタのチューニング

3.3.2 部門管理サーバ/業務サーバのシステムパラメタのチューニング

部門管理サーバ/業務サーバでは、システムパラメタのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメタとその値については、以下の表を参照してください。パラメタにより、既に設定されている値(デフォルト値)に加算する場合と、既に設定されている値と比較し大きい方の値(最大)を設定する場合があります。 (加算の場合、設定のシステム上限値も確認してください。)

詳細についてはSolaris OEのマニュアル等を参照してください。

■Solaris OEの場合

[システムパラメタのチューニング値(部門管理サーバ/業務サーバ)]

[共有メモリ]

パラメタ

説明

種別

shmsys:shminfo_shmmax

共有メモリセグメントの最大サイズ

42240(SE版)

最大

81921(EE版)

shmsys:shminfo_shmmni

システム全体で作成できる共有メモリセグメントの最大数

4

加算

[メッセージキュー]

パラメタ

説明

種別

msgsys:msginfo_msgmap

message マップ内のエントリ数 (注1)

式1

加算

msgsys:msginfo_msgmax

メッセージの最大サイズ

4096

最大

msgsys:msginfo_msgmnb

待ち行列上の最大byte数

16384

最大

msgsys:msginfo_msgmni

メッセージ待ち識別子の数

7

加算

msgsys:msginfo_msgtql

メッセージのヘッダ数 (注2)

式2

加算

msgsys:msginfo_msgseg

メッセージセグメント数 (注3)

16385

加算

[セマフォ]

パラメタ

説明

種別

semsys:seminfo_semmap

セマフォマップ内のエントリ数(注3)

10

加算

semsys:seminfo_semmni

セマフォ識別子の数

8

加算

semsys:seminfo_semmns

システム内のセマフォ数

8

加算

semsys:seminfo_semmnu

システム内のundo構造体の数

12

加算

注1)
Solaris 8 OE以降では設定不要です。
式1の詳細は、以下のとおりです。

式1=msgtqlのチューニング値+2

注2)
式2の詳細は、以下のとおりです。

式2=資源配付の通信宛先数+20+msgmnbのチューニング値/100

注3)
Solaris 8 OE以降では設定不要です。

システムパラメタを編集するには、/etc/systemファイにチューニングのためのレコードを以下のように追加します。

なお、表にあるパラメタが既に設定されている場合、Solaris OEの各バージョンのマニュアルを参照し、チューニングを行ってください。

[システムパラメタの編集例(部門管理サーバ/業務サーバ)]

Solaris 8 OE上に部門管理サーバ/業務サーバだけを導入し、資源配付の通信宛先数が 128 の場合(Systemwalker Centric Managerで使用してるパラメタであっても、Solaris OEのデフォルト値で問題のないパラメタは記述していません)

set shmsys:shminfo_shmmni = 104

set msgsys:msginfo_msgmax = 4096
set msgsys:msginfo_msgmnb = 16384
set msgsys:msginfo_msgmni = 57
set msgsys:msginfo_msgtql = 312

set semsys:seminfo_semmni = 18
set semsys:seminfo_semmns = 68
set semsys:seminfo_semmnu = 42

image

システムパラメタを変更した後は、システムの再起動が必要です。再起動のコマンドを以下に示します。
[Solaris OEの場合]

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

[Linuxの場合]

# cd /
# /sbin/shutdown -r now

[HP-UXの場合]

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -y -r now

[AIXの場合]

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -r now

■Linuxの場合

[システムパラメタのチューニング値(部門管理サーバ/業務サーバ)]

[共有メモリ]

パラメタ

説明

種別

kernel.shmmax

共有メモリの最大セグメントサイズ

51516

最大

kernel.shmmni

共有メモリセグメントの最大数

20963

加算

[メッセージキュー]

パラメタ

説明

種別

kernel.msgmax

メッセージの最大サイズ

2112

最大

kernel.msgmnb

1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値

32768

最大

kernel.msgmni

メッセージキューIDの最大値

7

加算

[セマフォ]

セマフォの設定値は、各パラメタ値を以下の形式で指定します。

 kernel.sem = para1 para2 para3 para4

パラメタ

説明

種別

para1

セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数

3

最大

para2

システム全体のセマフォ数

14

加算

para3

セマフォコールあたりの最大演算子数

3

最大

para4

システム全体のセマフォ識別子数

9

加算

image

システムパラメータの編集方法およびシステムパラメタの確認方法は、“運用管理サーバのシステムパラメタのチューニング”を参照してください。

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