Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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上へ第3章 インストールの準備
上へ3.1 ディスク容量/データベース領域の見積もり
上へ3.1.2 運用管理サーバで必要な領域の見積もり

3.1.2.3 イベント監視に必要な資源

イベント監視では、運用管理サーバに以下のファイルが必要です。

それぞれのファイルの内容は、イベント監視のコマンドおよびAPIで参照することができます。イベント監視のコマンドについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を、APIの詳細については、“Systemwalker Centric Manager APIガイド”を参照してください。

それぞれのファイルの見積もり方法を説明します。

◆メッセージログファイ

 8[Mbyte]

◆コマンドログファイルの見積も

ディスク使用量の見積もり手順

  1. ロギングするコマンドと応答の総数
  2. 【T】=【C】×【G】×【S】×【D】

    【T】:ロギングするコマンドと応答の総数。

    【C】:1システムあたり1日に発行するコマンドの平均個数(予測値)。

    運用に応じて概算値を設定します。

    【G】:1コマンドあたりの応答の平均行数(予測値)。

    【S】:監視するシステム数。

    【D】:コマンドとその応答をロギングしておく日数。

  3. コマンドログファイル数と1コマンドログファイルあたりのコマンド数に当てはめます。
  4. 【T】=【L】×【N】

    【L】:コマンドログファイル数。(1〜19の範囲)

    【N】:1ログファイルあたりのコマンドとその応答の格納数。

    (255〜16,383の範囲)

  5. ディスク使用量を以下の計算式(単位はbyte)で計算します。
  6. ディスク使用量[byte]
     (【L】+ 1) ×【N】×(コマンド長および応答長の平均 + 170)

    コマンド長および応答長の平均の目安は、50byteと考えてください。

    たとえば、1システム1日あたり平均10個のコマンドを投入し、応答の平均行数が20行で、10システムの1か月分のコマンドとその応答をロギングしたい場合は、以下のような見積もりになります。

     【T】= 10 × 20 × 10 × 30 = 60,000
     【T】= 15(=L)× 4,000(=N)

     

    ディスク使用量 =
     16 × 4,000 × 220 = 14,080,000[byte] = 約14[Mbyte]

コマンドログファイルの定義手

[通信環境定義]ダイアログボックを表示し、以下の値を設定します。

  1. コマンドログの[ファイル数]にコマンドログファイル数の最大数【L】+1を設定します。
  2. コマンドログの[コマンド数/ファイル]に1ファイルにロギングするコマンドとその応答の格納数【N】を設定します。

◆滞留メッセージ保存ファイルの見積も

システム監視エージェント停止時、サービス内部に滞留しているメッセージをファイルに保存しています。そのファイル容量の見積もり式を以下に示します。

ディスク使用量 [Mbyte] =
 (送信メッセージ保持数 × 0.002) +
 (同時メッセージ発生数 × 0.008)

備考.
送信メッセージ保持数とは、上位システムへの送信に失敗した場合に、システム監視エージェント内に滞留するメッセージの数です。
送信メッセージ保持数の最大値は、“100”〜“1000”の範囲で、[通信環境定義]ダイアログボックスの[保存データ数]で定義します。
同時メッセージ発生数とは、下位システムから受信したメッセージを、データ処理する前にバッファリングできるメッセージの数です。
同時に大量のメッセージを受信したときにバッファリングが発生します。
同時メッセージ発生数の最大値は“10000”に固定です。

◆アクション実行履歴ファイルの見積も

イベント監視の条件定義より実行するアクションの実行履歴を格納するファイルです。

ディスク使用量=保存するアクション数×3[Kbyte]

保存するアクション数は、[アクション環境設定]画面の[ログ]シートにより変更可能です。


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