Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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上へ第1章 対象製品と条件
上へ1.4 バージョンアップ時の注意

1.4.2 運用管理サーバのバージョンアップ時の注意

運用管理サーバをバージョンアップする場合、以下の点に注意してください。

バージョンアップ作業中のサービス起動につい

移行先コンピュータでは、運用環境保守ウィザードによる環境作成の開始から移行データの復元が完了するまでの間は、Systemwalker Centric Managerのサービス起動やシステムの再起動を行わないようにしてください。

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1度でもSystemwalker Centric Managerのサービスを起動してしまうと、作成した運用環境を削除し、再度、運用環境の復元作業をやり直す必要があります。

運用環境を削除するには、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“運用管理サーバの運用環境を削除する”を参照し、その後に本マニュアルの“運用環境の復元”を参照して運用環境の復元作業をやり直してください。

バージョンアップ中にエラーが発生した場合の対処につい

バージョンアップ中にエラーが発生した場合は、エラーの原因を取り除いてから、再度、バージョンアップ作業を実施してください。エラー発生した環境において、再度、運用環境保守ウィザードを起動した場合、状況に応じて適切なメッセージが出力される場合があります。運用環境保守ウィザードの画面にメッセージが表示されている場合は、その指示に従ってください。

バージョンアップで移行されないデータについ

MpWalker/DM、SystemWalker/CentricMGR V4.0L20以前の製品からバージョンアップする場合、以下の定義およびファイルは移行されません。

MpWalker/DM V2.0以前の製品からバージョンアップする場合、以下の定義情報は移行されません。

SystemWalker/CentricMGR V4.0L20以前の製品からバージョンアップする場合、以下の定義情報は移行されません。

リカバリフローを使用する場合につい

リカバリフローを使用する場合、必ずデータベースをSymfoWARE EE V4.0L10以降である必要があります。

本製品を導入するコンピュータに、Symfowareがインストールされていない場合、および、SystemWalker/CentricMGR V5.0以降のインストールによってインストールされたSymfowareが存在し、他のSystemwalker製品で、そのSymfowareが使用されていない場合は、本製品のインストール時にSymfoWARE EE V5.0L21以降が自動的にインストールされます。

製品版のSymfowareを使用している場合は、製品版のSymfoWARE EE V4.0L10以降を購入してください。製品版SymfoWARE EE V4.0L10以降を導入する場合には、Symfowareを使用しているアプリケーションがSymfoWARE EE V4.0L10以降で動作することを確認してから導入してください。

SystemWalker/CentricMGR V5.0以降でインストールしたSymfowareの場合、パッケージ名とパッケージバージョンは次のとおりです。

[SystemWalker/CentricMGR V5.0L10の場合]

[SystemWalker/CentricMGR V5.0L20/L20Aの場合]

[SystemWalker/CentricMGR V5.0L30の場合]

[SystemWalker/CentricMGR V10.0L10の場合]

[Systemwalker CentricMGR V10.0L20、V10.0L21の場合]

[Systemwalker Centric Manager V11.0L10の場合]

ヘルプデスクのデータベースについ

本製品にバージョンアップした場合、ヘルプデスクのデータベースは、Systemwalker Centric Manager標準データベースの場合だけ移行対象となります。その他のデータベースを使用している場合は、“ヘルプデスクサーバの移行”を参照してください。

Systemwalker for Oracleを使用している場合につい

SystemWalker/CentricMGR V5.0L10以降の運用管理サーバでSystemwalker for Oracleの関係管理環境を作成している場合、Systemwalker Centric Managerのバージョンアップ作業の前後に以下の作業が必要です。

各作業の詳細はSystemwalker for Oracleのオンラインマニュアルを参照してください。

旧版のメータリング機能を運用していた場合につい

◆旧版のメータリングクライアントが V11.0L10サーバへ接続した場合

Systemwalker Centric Manager V11.0L10 のサーバに Systemwalker CentricMGR V10.0L21以前のメータリングクライアントを接続すると、サーバとの接続エラーが発生します。また、メータリングデータの転送が行われないため、クライアント環境にメータリングデータが蓄積される状態になってしまいます。

サーバとの接続エラー

イベントログに以下のメッセージが出力されます。

「Service:通信処理において指定したサーバが未起動のため、接続できません。Policy」
「Service:通信処理において指定したサーバが未起動のため、接続できません。Data」

上記接続エラーが表示される場合には、以下の手順でメータリングサービスを「手動」に変更することで対処してください。

  1. コントロールパネルのサービスから以下のサービスのプロパティを開きます。
  2. “Systemwalker MpMTClient”
  3. プロパティ画面で「スタートアップの種類」を「手動」に変更します。
  4. コンピュータを再起動します。

メータリングデータ

以下の手順で、メータリングデータを削除してください。

  1. 以下の方法で常駐モジュールを停止します。
  2. Windows NT(R)/Windows(R) 2000/XP/Windows Server(TM) 2003の場合、以下のサービスを停止します。

    “Systemwalker MpMTClient”

    Windows(R) 98/Meの場合、MS-DOSプロンプトから以下のコマンドを実行します。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.DM\mpmtmg\client\bin\mtsetev /s
  3. 以下のファイルをノートパット等のテキストエディタで開きます。
  4. Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.DM\mpmtmg\client\etc\mtpolcl
  5. ファイルの内容を編集し、上書き保存を行います。
  6. MeteringセクションのCollectSoftwareMetering キーを「N」に変更します。

    [Metering]
    CollectSoftwareMetering=Y
  7. 既に蓄積されたメータリングデータが存在した場合、以下のディレクトリ配下のファイルをすべて削除します。
  8. Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.DM\mpmtmg\client\var\meter\data
  9. コンピュータを再起動します。

◆旧版の部門管理サーバ、業務サーバで、メータリング・サーバの運用を行っていた場合

部門管理サーバや業務サーバでは、クライアントから転送されたメータリングデータを上位サーバに転送しようとしますので、以下の手順で、メータリングデータを削除してください。

  1. メータリング・サーバのサービスを停止します。
  2. サービスの自動起動を行わない場合は、以下のどちらかの方法で行ってください。

    USERCMGR.INIファイルの編集方法については、旧版の“Systemwalker CentricMGR リファレンスマニュアル”を参照してください。

  3. メータリング・データを削除します。
  4. 以下のコマンドを使用して、すべてのメータリングデータを削除してください。

    mtdltid(メータリングデータ削除コマンド)

    mtdltidコマンドの詳細については、旧版の“Systemwalker CentricMGR リファレンスマニュアル”参照してください。

ターミナルサーバの場合につい

Windows(R) 2000 Server以降でターミナルサービスを使用している場合は、以下の指示に従ってください。

ターミナルサーバーモードが“アプリケーションサーバーモード”の場合

[運用環境保守ウィザード]を起動する前に、システムモードをインストールモードに切り替えてください。インストールモードへの切替えを行った場合は、作業終了後にシステムのモードを実行モードに戻してください。

システムのモードの確認および変更は、以下のコマンドで行います。

[モードの確認]

change user /QUERY

[インストールモードへの変更]

change user /INSTALL

[実行モードへの変更]

change user /EXECUTE

ターミナルサーバーモードが“リモート管理モード”の場合

システムモードの切り替えは必要ありません。

■システム監視APIのMp_GetMsgMap()、Mp_ReadMsgLog()を使用している場

Mp_GetMsgMap()、Mp_ReadMsgLog()で出力される“ostype”(OS種別)はSystemwalker Centric Manager V11.0L10とそれより旧版とでは以下が異なります。

メッセージのOS種別

V11.0L10版

V11.0L10より前の版

WindowsNT

OP_WINDOWSNT
OP_WINNTSERVER
OP_WINNTWS
のいづれかが出力されます。

OP_WINDOWSNT

HP-UX

OP_HPUX10

OP_HPUX9

Mp_GetMsgMap()、Mp_ReadMsgLog()を使用し“ostype”を参照しているアプリケーションがある場合は、参照値を上記のように変更してください。なお、この変更は運用管理サーバだけです。

■ノード構成情報関連コマンドを使用している場合の注意

Systemwalker CentricMGR V10.0L21以前の運用管理サーバと、

V11.0L10以降の運用管理サーバとでは、以下のコマンドの

格納ディレクトリに違いがあります。

コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。


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