Systemwalker CentricMGR 解説書 - Solaris(TM) Operating Environment - - Microsoft(R) Windows NT(R)/ Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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上へ第2章 機能の説明
上へ2.3 資源の配付

2.3.2 ソフトウェア資源を配付する(アプリケーション配付)

アプリケーション配付は、アプリケーションの配付および監視を業務単位に管理し、ポリシーベースの配付を行います。[Systemwalkerコンソール 業務監視]を使用して配付および監視を行うことで、アプリケーションの導入(配付)と運用(監視)を一貫したGUIで運用することができます。

■位置づけ

配付資源、つまりアプリケーションを構成するファイル情報を中心に、配付先システム、配付の方法、配付先ディレクトリをポリシーとしてアプリケーションと対で管理し、アプリケーション管理の簡易化を実現します。部門管理サーバ/業務サーバおよびクライアントで使用しているアプリケーションを、運用管理サーバで集中管理し、対象となる部門管理サーバ/業務サーバとクライアントに一括して配付します。

配置資(アプリケーション)
アプリケーションを構成するすべてのファイルを、配置の対象資源とします。
配置対象システ
すべてのサーバ(運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバ)、およびクライアントを配付対象システムとします。ただし、配付対象システムには、資源配付サーバまたは資源配付クライアントがインストールされている必要があります。

配付対象のアプリケーションを所属させる業務を作成し、業務単位に配付を行います。配付したアプリケーションは、アプリケーションの監視機能により監視することができます。また、アプリケーションの配付に失敗すると、影響のある業務に対してアラームが通知されます。

これにより、配付結果の確認、および配付したアプリケーションの監視を、業務単位に管理することができます。

アプリケーション配付の概要を図に示します。

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■アプリケーション配付で扱う情報

アプリケーション配付で扱う情報について説明します。

◆業

アプリケーションの配付および監視は業務単位に行います。配付するアプリケーションを所属させる業務の設定が必要です。

◆パッケー

アプリケーションツリー内のパッケージに対して、配付するアプリケーションを登録します。配付するアプリケーションは配付データとして、パッケージ単位に管理します。

◆配付デー

配付するアプリケーションを配付データとして登録します。資源種別が「unix#bin」「unix#pkg」「pc#bin」「pc#pkg」の場合は、登録データ内の実行ファイルに対応した実行ファイルが、指定したパッケージ配下に追加されます。他の資源種別の場合は、アプリケーション管理の対象になりませんので、実行ファイルは追加されません。

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資源種別が「unix#pkg」および「pc#pkg」をアプリケーション管理の対象とする場合は、事前にパッケージ構成要素ファイルの定義が必要です。
パッケージ構成要素ファイルとは、パッケージに含まれるアプリケーション(実行ファイル) 構成を情報としたファイルです。パッケージ構成要素ファイルに登録されているアプリケーションが、監視対象のアプリケーションとして登録されます

■操作手順

アプリケーション配付では、アプリケーョンの配付から配付したアプリケーョンを構成要素とする業務の監視までの操作を、[Systemwalkerコンソール 業務監視]の画面で統合して行うことができます。

◆導入フェーズ

[Systemwalkerコンソール 業務監視]でアプリケーションの配付経路を設定します。

運用管理サーバに存在するアプリケーションを部門管理サーバ/業務サーバ、およびクライアントに配付する経路を設定します。

◆運用フェーズ

業務を構成するアプリケーションを管理する(配付したアプリケーションを監視する)場合、以下の作業を行います。

  1. 業務の定義
  2. 配付するアプリケーションの登録
  3. 業務の配付
  4. 業務の監視

◆業務の定

[Systemwalkerコンソール 業務監視]で、管理対象とする業務を作成し登録します。次に、業務に所属するパッケージを登録します。ここで登録したパッケージに対して、配付するアプリケーションを登録します。

◆配付するアプリケーションの登

[Systemwalkerコンソール 業務監視]のツリーで表示されるパッケージを選択して、配付データを登録します。

◆業務の配

業務とアプリケーションの自動関係付定義

アプリケーションが適用先システムに適用されたときに、自動的に監視対象になるように、業務とアプリケーションの関係付け定義を行います。また、アプリケーションを配付した後に、監視対象として登録することもできます。

配付操

配付する業務の選択、配付ポリシー(配付のあて先システム、配付の方法、配付先のディレクトリ)を設定し、配付します。配付ポリシーには、アプリケーションを配付するための定義を設定します。配付対象の業務に対して配付ポリシーを設定します。

配付先ポリシ
アプリケーションを配付するあて先(システム)情報です。配付のあて先システムを設定する方法(直接設定)と配付先の部門、グループなどを設定する方法(間接設定)があります。
配付先ディレクトリポリシ
アプリケーションの配付先のディレクトリ情報です。
配付方法ポリシ
アプリケーションをどうやって配付するかの情報です。配付時間の指定やアプリケーション送信時のデータ分割の指定などが可能です。

配付結果の確認

アプリケーションの配付状況を確認することができます。[Systemwalkerコンソール 業務監視]のツリーで表示される業務から、所属している配付データの配付状況を確認できます。

◆業務の監

[Systemwalkerコンソール 業務監視]で、配付したアプリケーションを監視します。“業務の配付”で“業務とアプリケーションの自動関係付け定義”を実施していない場合は、監視対象のアプリケーションを業務に所属させる必要があります。アプリケーションを監視するためのポリシーを設定/配付し、アプリケーションを監視します。


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