Systemwalker Centric Manager 資源配付のバリエーション - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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目次
索引

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1.2.1 概要
リモートインストールの概要を説明します。
■リモートインストールの特長
リモートインストールの特長を以下に示します。
- リモートインストールには、資源種別としてパッケージ(pc#pkg)を使用します。パッケージを登録するには、専用のエディタを使用します。
- ソフトウェア製品標準のインストーラを使用して、モデルPC上でインストール作業を行います。これにより、適用スクリプトの原型および差分情報の抽出が自動で行われます。
- 適用先システムでは、適用スクリプトをもとに差分情報の反映が行われます。製品標準のインストーラは使用しません。
- 抽出した差分情報はカスタマイズできます。例えば、リモートインストールの実施可否を利用者に問い合わせたり、各PCに固有の環境を変数として解決することなどができます。
- リモートインストールには以下の機能があります。
- パッケージの登録:
- レコーダによってモデルPCで作成したレコーディングを、パッケージエディタで編集してパッケージ化を行い、登録する機能です。
- 適用異常時のロールバック:
- 適用異常となった場合に、即座に適用前の状態に自動復元する機能です。
- リモートインストールは、配付先のシステム環境が均一なシステムに対して行うことをおすすめします。
■リモートインストールでできること
リモートインストールでは、以下に示す作業を行うことができます。
- ソフトウェア製品のインストール
- レジストリの更新
- ファイルの配付、変更、削除およびファイル属性の変更
- ディレクトリの作成および削除
- “プログラムマネージャ”のプログラムグループの項目の追加および削除
- Windows(R) 98/Meのショートカットの追加および削除
- アプリケーションの実行、Windowsの再起動およびシステムの再起動
■前提条件
リモートインストールの前提条件を以下に示します。
- 配付する数量分のライセンスを購入する必要があります。
- 配付する各ソフトウェア製品はライセンスパックの形態(ソフトウェア製品の実態を一つ購入し、残りはその製品の使用権を購入する形態)で購入します。この購入形態では、各PCごとに個別の製品シリアル番号やCDキーを入力する必要がなくなります。
- ライセンスの形態によっては、無制限にネットワークを介した配付を許していない場合があります。この場合、配付を行いたい製品ごとに、製品の出荷元に可否を確認する必要があります。
- リモートインストールでは、レジストリの更新などのシステムに対する変更を行います。運用システムのシステム破壊等を未然に防ぐために、テストシステムを用意し、一斉配付前に必ず適用確認を行う必要があります。
■対象資源の範囲
リモートインストールでは、以下のソフトウェア製品を対象とします。
- PCの市販ソフトウェア(注1)
- Windowsのサービスパック(注2)
注1
PCの市販ソフトウェアのうち、以下に示すような各製品の標準インストーラが適用先システムで実行されることを前提としている製品では使用できません。
- アップグレードインストールの場合に、既存のユーザ資産をインストーラが新形式に変換する製品(例:インストーラが、旧バージョンのDBを新バージョンのDBの形態に合わせて変換するような製品)
- LANPACK形態の製品
- 各製品が個別の環境設定情報をバイナリファイル内に格納するソフトウェア製品
- インストール時にOSの再起動が2回以上必要な製品
これらの製品については、一般資源としてインストール媒体内のファイルをすべて配付し、後処理バッチを使用して、インストーラまたはインストールのためのスクリプトが作成できるソフトウェアを起動して、インストールを行ってください。
注2
Windowsのサービスパックは、リモートインストール可能なものと不可能なものがあります。サービスパックでハードウェア情報の設定まで実施しているものは、リモートインストールはできません。このため、Windowsのサービスパックをリモートインストールする場合は、必ずテストシステムでリモートインストールを実施し、サービスパックの適用が可能なことを確認してから行ってください。
■リモートインストールの運用手順の流れ
リモートインストールの運用手順の流れを以下に示します。以下の手順に従って、リモートインストールを運用してください。

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