Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第2章 ファイルの形式> 2.3 定義情報

[EE]
2.3.21 共有ディスクファイル監視定義ファイル

■ファイル名

opashrfmon

■使用用途

共有ディスク上のログファイル監視を行う場合に、監視するログファイル名、通知するメッセージの形式、監視方法などを定義します。本定義は、監視を行うクラスタシステムの各ノードでそれぞれ定義する必要があります。

■格納場所

Windows NT系

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpopagt\etc

■ファイル形式

# monitor-file  label  errclass  work-file
"H:\share1\log\app1log" "AP:app1" ERROR ""
"H:\share2\log\app2log" "AP:app2" INFO "H:\share2\tmp\ap2_workfile"
"H:\share1\log\app3log" "" NOHEAD ""

項目名

最大長(byte)

値の形式

備考

monitor-file監視対象ファイル名

511

""で囲んだフルパス

空文字""不可

省略不可

labelメッセージに付加するラベル

256

""で囲んだフルパス

空文字""一部可※

省略不可

errclassメッセージに付加するエラー種別

INFO WARNING ERROR HALT 情報 警告 エラー 停止 NOHEAD のどれか

""で囲まない

省略不可

work-file監視作業ファイル名

511

""で囲んだフルパス

空文字""可

省略不可

■パラメタ

monitor-file:
監視対象とするファイル名のフルパスを""で囲んで指定します。

ファイル名の最後が".+@"となっているファイルは監視ファイル名格納ファイルとして扱います。

label:
メッセージに付加するラベルを""で囲んで指定します。

※errclassにNOHEADを指定した場合のみ空文字""を指定してください。

errclass:
メッセージに付加するエラー種別を指定します。以下のどれかを指定してください。""では囲みません。

INFO

WARNING

ERROR

HALT

NOHEAD

情報

警告

エラー

停止

 

NOHEAD:
ラベル、エラー種別を付加しない(ログファイルに書かれた文字列をイベントとしたい)場合に指定してください。

また、labelには空文字""を指定してください。それ以外を指定した場合はエラーとなります。

image

通常ログファイルに書き込まれる文字列は、イベント監視の条件定義で詳細な定義が可能となる形式『ラベル: エラー種別: メッセージ』となっていないため、定義された“ラベル”、“エラー種別”を付加したものをイベントとして扱っています。

アプリケーションがログファイルに出力したメッセージが『ラベル: エラー種別: メッセージ』となっている場合、アプリケーションが出力した情報を有効に利用するため、“ラベル、エラー種別を付加しない”設定にして下さい。

work-file:
運用時に作成される、監視のための作業ファイル名のフルパスを""で囲んで指定します。空文字""を指定した場合は監視対象ファイルと同じディレクトリに以下のファイル名で監視作業ファイルが作成されます。
『“@”+監視対象ファイル名+“.fmon”』

例:監視対象ファイル名がM:\xx\yy.txtの場合、M:\xx\@yy.txt.fmon

指定するファイルは、監視対象ファイルと同じ共有ディスク上にする必要があります。

指定して作成されたファイル(空文字指定も含む)の属性(セキュリティ設定で“Administrators”、“SYSTEM”グループが共に割り当てられ、“書き込み”、“読み取り”が許可されている)が変更されてアクセス権限が無くなると、共有ディスクのログファイル監視が行えなくなるため、属性の変更はやめてください。

“監視作業ファイル”のアクセス権が変更されている場合、以下の手順にて“監視作業ファイル”を再作成してください。

  1. Systemwalker Centric Manager を停止します。
  2. アクセス権が変更されている共有ディスクログファイル監視で使用する“監視作業ファイル”を削除します。
  3. Systemwalker Centric Manager を起動します。

起動後に監視作業ファイルが自動生成され、生成された後にログされたメッセージから共有ディスクログファイル監視を始めます。

■参照

opasfmon(共有ディスクファイル監視コマンド)
opashrfmonext(共有ディスクファイル監視拡張コマンド)
監視ファイル名格納ファイル

■注意事項

■使用例1

“H:\share1\log\app1log” を監視対象ファイルとして監視します。

# monitor-file  label  errclass  work-file
"H:\share1\log\app1log"  "AP:app1"  ERROR ""

監視対象ファイルに“message”というテキストが書き込まれると、以下のメッセージがSystemwalkerに通知されます。

AP:app1: ERROR: message

監視作業ファイル名は空文字""が指定されていますので、自動的に“H:\share1\log\@app1log.fmon” という名前が割り当てられ、作成されます。

■使用例2

“H:\share2\log\app2log” を監視対象ファイルとして監視します。監視作業ファイルは、“H\share2\tmp\ap2_workfile”という名前で作成します。

# monitor-file  label  errclass  work-file
"H:\share2\log\app2log" "AP:app2" INFO "H:\share2\tmp\ap2_workfile"

監視対象ファイルに”message”というテキストが書き込まれると、以下のメッセージがSystemwalkerに通知されます。

AP:app2: INFO: message

■使用例3

“H:\share3\log\app3log” を監視対象ファイルとして監視します。ラベル、エラー種別は付加しないものをイベントとして通知します。

# monitor-file  label  errclass  work-file
"H:\share3\log\app3log" "" NOHEAD ""

監視対象ファイルに”message”というテキストが書き込まれると、以下のメッセージがSystemwalkerに通知されます。

message

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