Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - |
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第1章 コマンドリファレンス | > 1.2 コマンド |
本コマンドは、クラスタシステムの共有ディスク上のログファイル監視を行う場合に使用するコマンドで、以下の機能を提供します。
クラスタシステムの共有ディスク上にあるログファイルは、クラスタの状態により異なる複数ノードから監視されるため、それぞれのノードでログファイル監視の定義を行ったうえで、その監視はそれらのうち特定の単一ノードで実行されます。本コマンドは、共有ディスクファイル監視を行うために、導入時および運用時に実行します。
導入時に使用します。
クラスタシステムの共有ディスクには導入するクラスタシステムにより、常に片ノードからしか参照できないものと両ノードから同時に参照可能になるものとがあり、どちらのタイプかにより監視方法が異なります。
自動モードは、監視対象ファイルが参照可能であれば常に監視を行う方式で、共有ディスクが常にどちらかの単一ノードからしか参照できない場合に使用します。自動モードの場合、運用中に共有ディスクファイル監視コマンドによる監視開始/停止指示は必要ありません。
コマンドモードは、共有ディスクファイル監視コマンドの監視開始/停止指示にしたがって監視を行う方式で、共有ディスクが両ノードから同時に参照可能な場合に使用します。コマンドモードの場合、共有ディスクファイル監視コマンドを状態遷移プロシジャに登録することにより、フェールオーバ、フェールバックを契機に監視開始/停止指示を行う必要があります。
導入時に本コマンドによる監視機能の指定を行わなかった場合は、自動モードで監視を実行します。
監視機能がコマンドモードの場合、運用時に使用します。
監視を実行するノードを切り替えるために、いままで監視を行っていたノードに監視の停止指示を出したり、これから監視を始めるノードに監視の開始指示を出すことができます。
例えば、クラスタシステムのフェールオーバ、フェ−ルバックにより、ログファイルを生成するアプリケーションの動作ノードが変更される場合には、状態遷移プロシジャなど、フェールオーバ、フェールバック時に自動的に実行されるプログラムとして本コマンドを登録します。これにより、アプリケーションの停止とともに監視の停止を、アプリケーションの起動とともに監視の開始を指示して、アプリケーションの切り替えに合わせてログファイル監視の実行も切り替えることが可能となります。
監視対象のログファイルが、現在自ノードで監視されているかを一覧で表示することができます。
opasfmon |
-m {cmd|auto} |
opasfmon |
-s monitor-file |
opasfmon |
-e monitor-file |
opasfmon |
-l |
共有ディスクファイル監視定義ファイル 表:イベント監視用コマンド
Windows NT系 |
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
共有ディスクファイル監視を行うにあたり、監視対象ファイルはクラスタの両ノードから同時に参照可能な共有ディスク上にあるため、監視機能をコマンドモードに設定します。
opasfmon -m cmd
監視機能がコマンドモードの場合で、共有ディスク上のログファイル“H:\share1\log\app.log”を生成するアプリケーションが、フェールオーバにより待機系ノードに切り替わるため、運用系ノードでログファイル監視を停止します。運用系ノード(監視をやめるノード)で実行します。
opasfmon -e H:\share1\log\app.log
監視機能がコマンドモードの場合で、共有ディスク上のログファイル“H:\share1\log\app.log”を生成するアプリケーションが、フェールオーバにより待機系ノードで動作し始めたため、待機系ノードでログファイル監視を開始します。待機系ノード(これから監視を始めるノード)で実行します。
opasfmon -s H:\share1\log\app.log
opashrfmonファイルに定義した監視対象のログファイルが、現在どのノードで監視されているかを一覧表示します。
opasfmon -l
-lオプションを指定した場合、標準出力に監視状態が出力されます。
MODE=Auto H:\share1\log\app1.log OFF I:\share2\log\app2.log ON J:\share3\log\app3.log OFF node2.abc.co.jp
1行目は現在の監視機能を示します。
MODE=Auto監視機能は自動モードです。
MODE=Command監視機能はコマンドモードです。
2行目以降の各項目について、以下に説明します。
なお、共有ディスクファイル監視定義ファイルに定義後、一度も監視が実行されていない(監視作業ファイルが作成されていない)場合も"OFF"で表示されます。
第2カラムが“OFF”の場合で、共有ディスクが参照できる場合は、現在監視を実行しているノードのホスト名を表示します。共有ディスクが参照できない場合は何も表示されません。
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